NBAファンが選んだ「見たかった世界線」をまとめてみた。怪我、移籍、たった1プレーで変わったNBAの歴史

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先日Xでこんな投稿をしました。

「近年のNBA三大見たかった世界線」

自分が挙げたのは、デリック・ローズが大怪我をせずブルズでレブロンと東の覇権を争い続ける世界、ブランドン・ロイが膝に苦しまず全盛期を迎える世界、そしてハリバートンがGame7で怪我をしなかった世界。

NBAを長く見ている人なら、一つくらいありますよね。「あの怪我がなかったら」「あの移籍が成立していたら」「あのシュートがあと数センチ違っていたら」。実際に起きた歴史だけでも十分面白いのに、“もしも”を考え始めるとさらに何時間でも話せるのがNBAです笑

軽い気持ちで投稿したんですが、これが思った以上に伸びました。8月27日時点で約41.5万回表示、828いいね。リポストと引用を合わせて148件、リプ99件。取得できた範囲で回答を見返してみましたが、世代によって全然違うし、「あーー!!それ忘れてた!!」という世界線も山ほどありました。

しかも自分は「近年のNBA」って書いたのに、みんな普通にマジック・ジョンソンとか2000年代前半まで遡ってくる笑

それだけNBAには「見たかったもう一つの歴史」が多いんでしょうね。

ということで今回は、皆さんからもらったリプ・引用をもとに、NBAファンが見たかった世界線をまとめてみます。

やっぱり一番多かったのは「怪我がなかった世界」

回答を見ていて圧倒的に多かったのがこれでした。

NBAの“もしも”で一番切ないのって、結局怪我なんですよね。移籍なら本人やチームが選択した結果でもありますが、怪我は誰も望んでいない。それなのにスター一人の怪我でチームどころかNBA全体の歴史まで変わってしまう。

その代表がやっぱりデリック・ローズ。

2010-11シーズン、22歳で史上最年少MVP。ブルズは62勝で東1位になり、カンファレンスファイナルではレブロン、ウェイド、ボッシュのヒートと対戦しました。当時は普通に「これから何年間もブルズとヒートが東を争うんだろうな」と思っていました。

ところが翌2012年のプレイオフ1回戦で左ACLを断裂。

あそこから全部変わりました。

もし怪我がなければローズはどこまで行っていたのか。MVPをもう一度取ったかもしれないし、一度くらいレブロンから東を奪っていたかもしれない。レブロンがCLEへ戻った後も、キャブス対ブルズが東の定番カードになっていた可能性があります。

何より、あのスピードと跳躍力のまま成長していくローズをあと何年も見たかった。

自分の中では今でもトップクラスに見たかった世界線です。

ロイ&オデンが健康だったブレイザーズ

これも本当に多かった。

ブランドン・ロイ、グレッグ・オデン、ラマーカス・オルドリッジ。

今並べても夢ありますよね。

ロイは3年目で平均22.6得点を記録してオールNBA2ndチーム。オデンは2007年ドラフトでKDより先に1位指名されたセンターです。

それなのに2人とも怪我に苦しみ、結局この3人が健康な状態で一緒に戦う時間はほとんどありませんでした。特にロイは27歳で一度引退。

早すぎる。

数字だけでは今の若いNBAファンに伝わりづらいかもしれませんが、当時ロイを見ていた人なら「次の時代のスターになるんだろうな」と思っていた人は多かったはず。派手すぎるわけではないのに、試合終盤にボールを持たせたら何とかしてくれる選手でした。

もしロイとオデンが健康だったら、レイカーズ、スパーズ、サンダーと何年も西で争っていたかもしれない。

これは本当に見たかった。

ヤオミン&T-MACも忘れちゃいけない

怪我枠ではヤオミンとトレイシー・マグレイディもかなり名前が出ました。

これも分かる。

2人揃ったら強い。

でも揃わない。

本当にそんな印象のコンビでした。

特に2009年のロケッツは、その後優勝するレイカーズとカンファレンスセミファイナルでGame7まで戦っています。その時にはT-MACがすでに離脱していて、シリーズ中にはヤオまで怪我。

もし2人とも健康だったら?

普通に優勝の可能性もあったんじゃないかと思ってしまいます。

このほかにも、ペニー・ハーダウェイ、グラント・ヒル、クリス・ボッシュ、カワイ、エンビード、ザイオンなど、とにかく大量に名前が出ました。

怪我枠だけで余裕で記事一本作れます笑

KDがOKCに残っていた世界

怪我の次に多かったのが、「あの移籍がなかったら」「あのトレードが成立していたら」。

その中でもやっぱりKDです。

2016年、サンダーは73勝ウォリアーズをカンファレンスファイナルで3勝1敗まで追い詰めました。しかしそこから3連敗して敗退。その夏、KDはそのウォリアーズへ移籍します。

結果としてウォリアーズはとんでもないチームになり、KDは2度の優勝と2度のファイナルMVPを獲得しました。

でもNBAファンとして見たかったのは、

「もう一回OKCで挑戦するKD」

だった人も多いと思います。

ウェストブルックとKDのサンダー。カリー率いるウォリアーズ。そしてレブロンのキャバリアーズ。

これがあと数年続いていたらどうなったのか。

KDがOKCで優勝していたら今の歴代評価だって相当変わっていたでしょう。逆に最後まで優勝できなかった可能性もあります。

でも、その答えを見たかったんですよね。

個人的にも35番のOKCデュラントはめちゃくちゃ好きだったので、この世界線はかなり見たいです。

CP3とコービーが同じバックコートだった世界

2011年、クリス・ポールがレイカーズへ移籍するトレードが一度はまとまりかけました。

CP3とコービー。

いや、これは普通に見たいでしょ笑

CP3がゲームを作ってコービーが点を取る。クラッチではどちらにもボールを預けられる。何より2人とも負けず嫌いが異常。

練習から喧嘩してそうですが笑

結局この取引は成立せず、CP3はクリッパーズへ移籍。その後ロブシティ時代が始まりました。

もしCP3がレイカーズへ行っていたら、コービーのキャリア終盤も全く違ったものになっていたでしょう。さらにその後ドワイトまで加わっていたら……と考え始めると、もう完全にNBA 2Kです。

でもそれが楽しい。

KDの足があと数センチ後ろだった2021年

「あの1試合、あの1プレーだけ違っていたら」という回答もかなりありました。

その代表は2021年ネッツ対バックスのGame7。

KD、カイリー、ハーデンを揃えたブルックリンでしたが、カイリーは怪我で欠場。ハーデンも万全ではなく、最後はKDがほぼ一人でチームを背負っていました。

そして第4Q残り1秒。

KDがターンアラウンドジャンパーを決める。

入った瞬間、

「ネッツ勝った」

と思いました。

でも足が3ポイントラインに乗っていた。

3点ではなく2点。

同点。

延長。

そしてネッツ敗退。

あれがあと数センチ後ろだったら、どうなっていたんでしょうね。

バックスはそのまま優勝しましたが、ネッツが勝っていたらKD、カイリー、ハーデンのBIG3に対する評価も変わったでしょう。その後あれだけ早くチームが解体されていたのかも分かりません。

今回の回答には「KDとカイリーが残って、渡邊雄太がスーパースターたちと一緒にプレイオフやファイナルで活躍する世界」という日本のNBAファンらしいものもありました。

これは普通に見たい笑

ネッツ時代の渡邊、本当にスリー入りまくってましたからね。

たった1シリーズで選手の評価まで全部変わる

ほかにも2018年のロケッツがウォリアーズを倒していた世界、ナッシュのサンズが優勝した世界、2000年WCF Game7でブレイザーズがリードを守り切った世界、2001年にアイバーソン率いる76ersがレイカーズを倒した世界など、試合結果系もかなりありました。

これが面白いのは、勝敗が一つ変わるだけで、その後の選手の評価まで全部変わることです。

例えば2018年ロケッツがウォリアーズを倒して、そのまま優勝していたらどうでしょう。

ハーデンは今ほど「プレイオフで勝てなかった」と言われていたのか。CP3の歴代PGランキングはどうなっていたのか。ダントーニの評価は。逆にKDウォリアーズは今と同じように語られていたのか。

NBAの歴代評価って、結局こういう数試合でめちゃくちゃ変わるんですよね。

怖い世界です。

パレスの乱闘がなかったペイサーズ

これを挙げている人もかなりいました。

2004年の「Malice at the Palace」。

ペイサーズ対ピストンズで起きた、選手と観客まで巻き込んだNBA史上最悪クラスの乱闘です。ロン・アーテスト、スティーブン・ジャクソン、ジャーメイン・オニールらが長期出場停止となり、ペイサーズのシーズンは完全に変わりました。

しかもこのチーム、前年61勝。

東ファイナルまで行っています。

普通に優勝候補でした。

そして2004-05シーズンはレジー・ミラーのラストイヤー。

もしあの乱闘がなかったら、レジーは最後にもう一度ファイナルまで行っていたかもしれない。

こういう回答を見ると、

「あ、この人NBA長いな」

ってちょっと嬉しくなります笑

マジック・ジョンソンが引退しなかった世界

マジック・ジョンソンも歴史への影響がデカすぎます。

1991年、HIV陽性を公表して突然引退。

当時まだ32歳。

しかも直前のシーズンは平均19.4得点、12.5アシスト、7.0リバウンド。普通にリーグ最高峰の選手で、レイカーズをNBAファイナルまで連れて行っています。

もしあのタイミングで引退していなかったら、あと何年間トップレベルでプレーしていたのか。ジョーダンとのファイナル再戦はあったのか。90年代前半の西はどうなったのか。

NBA史そのものへの影響という意味では、トップクラスに大きい世界線かもしれません。

そして一番胸に来たのがコービー

今回の回答の中で、特に反応が大きかった一つが、

「Kobeが亡くならずにLALの優勝を見届けることができた世界線」

でした。

これはもう、「あのチームが勝ったら」とか「あの移籍が成立していたら」とか、そういう話とは少し違います。

2020年、レイカーズが10年ぶりにNBAチャンピオンになった年。

あの時コービーがいたら、どんな顔をしていたんでしょう。

レブロンと何を話したのか。ADを見て何を思ったのか。ジジと一緒に試合を見ていたのか。

それだけでも見たかった。

自分がこの返信に「大泣き確定です」と返したんですが、本当にそれしか言えません。

「コービーとジジが事故に遭わなかった世界」という回答も複数ありました。

これはNBAの歴史というより、ただただそうであってほしかった世界ですね。

コービーがその後NBAにどう関わっていったのか。ジジがどんな選手になっていたのか。

見たかったです。

まだまだあった、ロマンしかない世界線

シャック&ペニーがずっとオーランドでプレーしていた世界。マーブリー&KGがミネソタでコンビを続けた世界。ダンカン、グラント・ヒル、T-MACがマジックで組んでいた世界。カワイがスパーズに残った世界。ドンチッチがマブスからトレードされなかった世界。MJが野球へ行かずそのまま連覇を続けた世界。

ロンゾ、カルーソ、ラビーン、デローザンのブルズがずっと健康だった世界という、かなり最近の回答もありました。

そして、

「プールがドレイモンドを返り討ちにしてMMAへ」

という回答。

それもうNBAの世界線じゃなくて格闘技の世界線です笑

こういうのが混ざってくるのもXの面白いところですね。

みんなの回答を見ていて思ったこと

取得できたリプ・引用をざっくり見ていくと、一番多かったのは「怪我がなかったら」。次が「移籍しなかったら/あの移籍が成立していたら」。その次が「あの1試合、あの1プレーが違っていたら」でした。

これを見ていて思ったんですが、結局NBAファンが一番見たいのって、

最高の選手が、最高の状態で、本気でぶつかるNBA

なのかもしれません。

健康なローズがレブロンと戦う。ロイとオデンが健康なポートランドで西を勝ち上がる。KDとラスがもう一度ウォリアーズへ挑む。KD、カイリー、ハーデンが全員健康でプレイオフを戦う。CP3とコービーが同じバックコートで優勝を狙う。

誰が勝つかは分からない。

別に自分が好きな選手が必ず勝つ必要もない。

ただ、

「完全体同士でやったらどうなるの?」

を見たいんですよね。

NBAファンとしては。

改めて自分が選ぶなら

最初の投稿ではローズ、ロイ、ハリバートンの3つを選びました。

皆さんの回答を見た後でも、ローズはやっぱり外せません。史上最年少MVPを取った22歳の選手が、あのスピードと身体能力のまま成長するところはどうしても見たかった。

ロイも同じ。もっと単純に全盛期を見たかった。

ハリバートンは記憶が新しい分、余計にそう思います。

ただ、今回回答を見て一つ追加するなら2021年Game7のKDかな。

あの足があと数センチ後ろだった世界。

その後のNBA史がかなり変わった可能性があります。

そしてバスケットボールの勝敗とは関係なく、一つだけ何でも変えられるならコービーです。

2020年のレイカーズ優勝を見てほしかった。

ジジの成長も見たかった。

そこだけは、今でも本当に残念です。

今回リプや引用で回答してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

実際に起きたNBAの歴史だけでも十分面白いのに、「もしあの時」を考えるだけでまた何時間でも話せる。

やっぱりNBAって面白いですよね笑

皆さんが一つだけNBAの歴史を変えられるとしたら、どの世界線を選びますか?

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