クミンガがウルブズへ。23歳で2年12.4Mって安すぎない?

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ジョナサン・クミンガがミネソタ・ティンバーウルブズと契約しました。

契約は2年総額1,240万ドル。2年目はプレイヤーオプション。

ニュースを見て最初に思ったのが、

安っ!!!!

でした笑

クミンガってまだ23歳ですよ。2021年ドラフト7位。身体能力はNBAでもトップクラスで、ウォリアーズでは平均16.1得点まで取ったシーズンもある。その選手が年平均約620万ドル。去年の今頃、ウォリアーズと契約で揉めに揉めた結果、最終的に2年4,000万ドル超の契約を結んでいた選手と同一人物とは思えません。

しかもアトランタが今オフ破棄したクミンガのチームオプションは2,430万ドル。そこから1年で年俸が約4分の1です。

さすがに評価落ちすぎじゃない?と思いました。

ただ、ここ数年のクミンガを振り返ると、こうなってしまった理由も何となく分かるんですよね。才能がないわけでは全くない。でも「じゃあ強いチームでどう使うの?」という問いに、5年間ずっと明確な答えを出せないまま23歳になってしまった。

そして新天地はウルブズ。しかも報道ではスターターとして起用される予定です。

これ、クミンガにとってめちゃくちゃ大事な1年になると思います。

去年は2,000万ドル以上だったよね?

クミンガは昨年の夏、ウォリアーズとの契約交渉がめちゃくちゃ長引きました。ウォリアーズはチームオプション付きの契約を提示し、クミンガ側はもっと自由度の高い契約を求める。サイン&トレードの話も出て、メディアデーにも参加せず、最終的には2年総額4,000万ドルを大きく超える契約で残留しました。

ところがシーズンが始まると、また出場時間が安定しない。途中にはほぼローテーションから外れる時期まであり、2月にバディ・ヒールドと一緒にアトランタへトレード。ウォリアーズが獲得したのはクリスタプス・ポルジンギスでした。

あれだけ長く続いた「ウォリアーズはクミンガをどうするんだ問題」が、ついに終了。

と思ったら、アトランタでも16試合で平均12.2得点。プレイオフではニックス相手に19点、21点と良い試合もありましたが、完全に「次の中心選手になりました」というほどではなく、ホークスは今オフ2,430万ドルのチームオプションを破棄しました。

そして今回が2年1,240万ドル。

1年前は2,000万ドル以上の年俸だったのに、今季は約620万ドル。

NBA怖すぎる笑

でもクミンガって本当にそんな評価の選手なの?

昨季のクミンガはウォリアーズとホークス合わせて36試合、平均12点台。数字だけを見ると「まあ年620万ドルでもそんなものか」と思うかもしれません。

でも個人的には、まだそれだけで片付けるには惜しい選手だと思っています。

そもそも23歳。身長201cm、体重102kgで、あの身体能力。リングへのアタックは今でも普通に強烈です。キャリアFG成功率は50%を超えているし、2023-24シーズンには74試合に出て平均16.1得点まで伸びたこともあります。

何より覚えている人も多いと思いますが、2025年のプレイオフでカリーが怪我した後、ウルブズ相手にめちゃくちゃ点取ってるんですよね。

30点。

26点。

23点。

あのシリーズを見て「クミンガやっぱり才能あるな」と思った人は多かったはず。自分もそうでした。

というか今回契約したウルブズ本人たちが一番覚えてるんじゃないでしょうか笑

リングへ一直線に向かってくるクミンガのフィジカルとジャンプ力は、ハマった時は本当に止めづらい。23歳でその武器を持っている選手が年620万ドルなら、個人的には普通にギャンブルする価値あると思います。

じゃあ何でこんな安いんだろう

ここがクミンガの難しいところですよね。

スリーはキャリア33%程度。昨季も33%前後で、「絶対に外へついていかなければいけないシューター」ではありません。パスでオフェンス全体を動かす選手でもないし、ディフェンスも身体能力だけ見ればもっと凄くなれそうなのに、常にトップクラスの守備者だったわけでもない。

要するに、クミンガの一番強い武器はボールを持ってリングへ向かうこと。

でも優勝を狙うチームには、当然もっとボールを持たせたい選手がいます。

ウォリアーズならカリーがいた。途中からバトラーも来た。だから「クミンガにボールを持たせて好きに攻めてもらう」という使い方はなかなかできない。

これがずっと難しかったんだと思います。

弱いチームへ行って毎試合15本シュートを打てば、たぶん平均20点近く取れると思います。でもそれで強いチームの中心になれるかと言われると分からない。

NBAで評価されるのって、単純に「点を取れるか」だけじゃないんですよね。

スターじゃないなら、スターの横で何ができるか。

ここがかなり重要になってきます。

そしてクミンガは5年経っても、この答えがまだ完全には出ていない。

だから23歳でも市場価値がここまで下がったんじゃないかなと思います。

で、よりによってウルブズなの面白い

新しいウルブズのメンバーを見てみると、かなり面白いです。

ラメロ・ボール。

アンソニー・エドワーズ。

ジェイデン・マクダニエルズ。

ジョナサン・クミンガ。

ルディ・ゴベア。

報道ではこの5人がスターターになる見込み。

……身体能力すごいな笑

特にアンソニー・エドワーズとクミンガが同時に走ってくるトランジションは普通に見たいです。そこにラメロがいるので、リバウンドから一気に前へパスを出せる。

クミンガ自身もハーフコートで細かく崩すより、スペースがある状態でリングへ向かった時の方が圧倒的に怖い選手です。

ラメロがボールを運ぶ。ANTが走る。クミンガも走る。

これだけならめちゃくちゃ面白そう。

以前Basketball Freakでトランジションオフェンスについて書きましたが、今季のウルブズはそこを見るだけでもかなり楽しそうです。

ただスペーシング、大丈夫?

ここまで考えて、

「いや待て」

となったのがこれです。

クミンガとゴベア一緒に置くんですよね。

クミンガの3Pはキャリア33.2%。ゴベアは当然基本的にペイント周辺。

そこへANTがドライブする。

……中、狭くならない?笑

マクダニエルズもいますし、スターターのシュート力だけ考えると少し不安はあります。ラメロのシュートがかなり重要になりそうです。

クミンガがウルブズで本当に価値を上げたいなら、個人的には結局ここだと思います。

スリーを38%決めろとは言いません。

でもコーナーで完全放置されないくらいには決める。カットする。トランジションでは全力で走る。ANTがボールを持ったら無理に自分でも攻めようとせず、空いた場所へ動く。そしてディフェンスではあの身体能力をちゃんと使う。

これができればめちゃくちゃ価値があります。

逆に「俺もボール持って1対1したい」で終わったら、たぶんまた同じことになる。

ANTが勧誘したのは結構大きいと思う

今回面白いのが、アンソニー・エドワーズ自身もクミンガの勧誘に関わっていたと報じられていることです。

クミンガにはレイカーズ、ブルズ、ブレイザーズなどからもオファーがあったようですが、その中でミネソタを選びました。

しかもスターターとして起用される予定。

これは本人にとってかなり大きいでしょう。

ウォリアーズではずっと「使われない」「役割が分からない」という話がつきまとった。ホークスでもスターターは16試合中1試合だけ。

それが新天地では最初から、

「お前スターターで使うよ」

と言われている。

そりゃ行きたくなりますよね。

しかも横にはANTというリーグを代表する選手がいて、ラメロというパサーもいる。

クミンガが欲しかった環境って、意外とこういうところだったのかもしれません。

この契約、クミンガ側にもちゃんと意味がある

2年1,240万ドルだけ見ると「買い叩かれたなあ」と思うんですが、2年目がプレイヤーオプションなのも大事です。

要するに今季活躍すれば、

「ほら、俺もっと貰えるでしょ?」

と来年もう一度市場に出られる。

23歳なので、まだ全然やり直せます。

むしろ年620万ドルという安い契約だからこそ、ミネソタ側も多少失敗しても使いやすい。クミンガ側はスターターとして出場時間を得られる。

お互いにかなり分かりやすい契約です。

今季クミンガが30分出て平均17~18点、外もある程度決めて、ディフェンスでも貢献する。

これができたら来年一気に年俸上がるでしょう。

逆にまたローテーションが安定せず、平均10点ちょっと。

そうなったらさすがに「ポテンシャル」という言葉だけで高額契約を取るのは厳しくなってくる。

まだ23歳。

でもNBA6年目。

若手と言えば若手だけど、いつまでも「将来楽しみですね」と言ってもらえる年数でもなくなってきました。

個人的にはめちゃくちゃ楽しみ

自分はクミンガ、結構好きなんですよね。

ああいう身体能力お化けみたいな選手好きなので笑

だからウォリアーズで出場時間が安定しなかった頃も、「どっかで30分使ってみたらどうなるんだろう」とずっと思っていました。

今回ようやくその機会が来そうです。

しかも再建チームではなく、ANTがいて本気で西を勝ちに行くウルブズ。

ここでスターターを任される。

かなり良いチャンスだと思います。

もちろん、スリーや判断力、オフボールなど課題は残っています。「スティーブ・カーが使わなかっただけで、本当はスターでした」という単純な話でもないでしょう。5年間ずっと役割が定まらなかったのには、それなりの理由があると思います。

でも年620万ドルなら話は別。

23歳。

元7位指名。

平均16点取った実績あり。

身体能力は化け物。

この選手をこの金額で取れるなら、ウルブズ側はかなり面白い賭けをしたと思います。

そして何よりクミンガ本人にとって、たぶん今回がNBAキャリアで一番大事なシーズンになる。

「ウォリアーズで使われ方が悪かった選手」なのか。

「結局、強いチームでは使いにくい選手」なのか。

それとも、

「やっぱりこいつ普通にすごかったじゃん」

となるのか。

個人的には最後のパターンをちょっと期待しています。

ANTとクミンガがトランジションで2人ともリングに向かって飛んでるところ、とりあえず早く見たいです笑

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