100日後に戦術マスターになるNBAファンへの道 – 7日目-ハンドオフのテクニックを解剖!進化するNBAオフェンス戦術

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

はじめに

NBAの試合を見ていると、ボールを持った選手が味方に直接ボールを手渡し、そのまま動きが連続するプレイを目にしたことはありませんか?

これが「ハンドオフ(Hand-Off)」という戦術です。

ハンドオフは、モダンバスケットボールで急速に進化した戦術の一つであり、特にオフェンスの流動性を高める重要なプレイとして使われています。

しかし、「なぜこんな単純な動きが重要なのか?」と感じる方もいるでしょう。

今日は、「ハンドオフ」の基本的な考え方と、そのメリット、NBAでの具体的な事例を詳しく解説します。この戦術を理解することで、試合中の動きがよりスムーズに見えるようになるはずです!

 


ハンドオフとは?

ハンドオフとは、ボールを持った選手が近くの味方選手に直接ボールを手渡し、そのままスクリーンやスペース作りを行う動きです。

 

基本の流れ

  1. ボールを持った選手が、味方に向かってドリブルしながら近づく。
  2. ボールを渡した瞬間、渡した選手が相手ディフェンダーの動きを妨害する「スクリーン」を作る。
  3. ボールを受け取った選手は、そのままシュート、ドライブ、またはパスに展開します。

 


ハンドオフのメリット

1. スペーシングの向上

  • ハンドオフを使うことで、オフェンス全体が流動的に動き、相手ディフェンスにギャップを作りやすくなります。

2. ピック&ロールとの併用

  • ハンドオフの後にピック&ロールに移行することで、ディフェンダーをさらに混乱させます。

3. シューターを活かす

  • ハンドオフは、シューターがボールを受けてすぐにシュートを放つ際のリズムを作り出すのに効果的です。

4. フリーのオプションを増やす

  • ハンドオフの動きにより、ドライブ、シュート、または別の味方へのパスなど複数の選択肢が生まれます。

NBAでのハンドオフの実例

1. デンバー・ナゲッツ(ニコラ・ヨキッチのマスタークラス)

  • 背景:
    ナゲッツのセンター、ニコラ・ヨキッチは、NBAで最もハンドオフを活用するプレイヤーの一人です。彼のパスセンスと高いバスケットIQにより、ハンドオフがチームのオフェンスの柱となっています。
  • 具体例:
    1. ヨキッチがエルボー(フリースローライン付近)でボールを保持。
    2. ジャマール・マレーがヨキッチに向かってカットし、ボールを受け取る。
    3. ヨキッチはそのままスクリーンをセットし、マレーがオープンなミドルジャンパーやドライブを選択。
    4. ディフェンスがヨキッチを無視できないため、ハンドオフから生まれるスペースを最大限活用。

 

  • 成果:
    この戦術は、ナゲッツのオフェンスを多様化させ、ヨキッチのアシスト数増加にも寄与しました。

2. ゴールデンステート・ウォリアーズ(ステフィン・カリーの活用法)

  • 背景:
    ウォリアーズは、シューターを最大限活かすためにハンドオフを頻繁に使用します。特に、ステフィン・カリーがハンドオフを受けてシュートモーションに入る動きは、相手ディフェンスにとって悪夢です。
  • 具体例:
    1. ドレイモンド・グリーンがボールを持ち、カリーに向けて動く。
    2. グリーンがカリーにハンドオフを渡すと同時にスクリーンをセット。
    3. カリーがそのスクリーンを活用して、3ポイントライン外でオープンショットを放つ。
    4. もしディフェンダーがカリーにダブルチームを仕掛けた場合、グリーンがそのままペイントエリアに切り込みフィニッシュ。

 

  • 成果:
    この戦術により、カリーの3ポイント成功率が向上し、ウォリアーズのオフェンスがさらに効率的になりました。

3. サクラメント・キングス(2022-23シーズンの進化)

  • 背景:
    キングスは、ハンドオフを効果的に活用したことで2022-23シーズンのオフェンシブレーティングがリーグトップに達しました。デモンタス・サボニスがハンドオフの起点として機能しました。
  • 具体例:
    1. サボニスがトップの位置でボールを保持し、ケビン・ハーターやディアロン・フォックスにハンドオフを渡す。
    2. サボニスはそのままスクリーンをセットし、ボールを受け取ったフォックスがスピードを活かしてリングへアタック。
    3. さらに、フォックスがアタックできない場合、ハーターがコーナーで3ポイントを狙うオプションも生まれる。

 

  • 成果:
    この戦術は、キングスの攻撃力をリーグトップクラスに押し上げる要因となりました。

ハンドオフの課題

1. タイミングの難しさ

  • ハンドオフは、渡す側と受ける側のタイミングがズレるとターンオーバーの原因になります。

2. スイッチディフェンスへの対応

  • ディフェンダーがスムーズにスイッチする場合、ハンドオフの効果が薄れる可能性があります。

3. ディフェンスのプレッシャー

  • ボールを渡す際にディフェンスが積極的にボールを狙ってくると、失敗するリスクが高まります。

今日の宿題

タスク1: ハンドオフを試合で観察

  1. ハンドオフを使っている場面を3つ記録してみましょう。
  2. ハンドオフ後の選手の動きに注目し、ドライブやシュートへの展開を追いましょう。

タスク2: おすすめ試合を視聴

  • 2023年キングス vs ウォリアーズ(レギュラーシーズン)
  • 2019年ナゲッツ vs ブレイザーズ(プレイオフ)

これらの試合は、ハンドオフの戦術を活用した動きが多く見られます。


次回予告

次回は「ディフェンスのスイッチ戦術を理解する!柔軟な守備が勝敗を分ける理由」を深掘りします。守備の切り替え戦術をマスターしましょう!


おわりに

ハンドオフは、一見シンプルながら非常に奥深い戦術です。これを理解することで、NBAの試合中に選手たちが次に何をするのかが見えてくるでしょう。ぜひ次の試合観戦で、この動きに注目してみてください!

タイトルとURLをコピーしました