22年8月末、日本バスケ界にとって喜ばしい素敵なニュースが飛び込んできました!!
The Nets say team has signed free agent Yuta Watanabe. The Japanese forward has played four seasons for Toronto and Memphis.
— Shams Charania (@ShamsCharania) August 28, 2022
NBA界では有名なジャーナリストのシャムズが第一報をtwitterで投稿。
「ネッツがFAの渡邉雄太と契約した。」
過去4年間をグリズリーズとラプターズで過ごし、年々評価も実力も高めていった本人の努力が実った瞬間の一つであったことに間違いはないでしょう。
本当におめでとうございます!!!
しかしながら、当の本人はこの様なツイートをしています。。。
お祝いコメントたくさんありがたいですが、あくまでまだ無保証のキャンプ契約です🙏
崖っぷち精神でまた頑張ります💪
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) August 28, 2022
え?
何で崖っぷち?契約したから試合出れるんじゃないの!?と思った方がかなり多くいると思います。
そこで今回は、ネッツと結んだ契約内容を誰もが分かりやすく徹底解説していきます。
この記事を読めば何故彼が崖っぷちと表現したのかが理解できるはずです。
NBAは契約形態が多い
チームスポーツであるバスケにおいては必然的に各チームが契約する選手が多くなってしまいます。全員が同じ契約であった場合には人件費が嵩み、正常なチーム運営が難しくなってしまいます。そこでチームと選手間で契約を結ぶ際に、契約形態を変えて契約します。
全てを解説するのはまた別の記事で書きますが、代表的な契約形態としては以下が挙げられます
・Max契約…いわゆる各チームのエース(チームが手放したくない選手)に対し高年棒を支払うことでチームに留まってもらうための契約。サラリーキャップの30~35%程といった上限が存在する。
・ミニマム契約…リーグが定めている最低年棒の保証額です。この金額を下回る契約はできないことになっています。
・ルーキー契約…ドラフト指名したルーキー選手に対する契約。順位にはよるが基本的に2,3年目までは全員一律ほぼ同じ額で契約するもの。
しかしながら今回の渡邉選手の契約はノンギャランティ(無保証)契約と言われています。。
果たしてそれはどのような契約内容なのか、解説していきます。
ノンギャランティ(無保証)契約とは?
Non- Guarantee つまり、保証が無いという契約形態です。
保証が無い?一体何の?
レギュラーシーズンに生き残れる保証です。
え?1年契約したのに、試合出れないの?ベンチすら入れないの?
と思った方、その通りです。
だから、崖っぷちなんです。
つまりレギュラーシーズン開幕するまではチームに帯同するけど、シーズン開幕前日に契約が切れます。
それ以降は保証されていないよというもの。
じゃあ、レギュラーシーズンに出るにはどうすれば良いのか、次で解説していきます
レギュラーシーズンに出るまでの壁
前述の通り、まだレギュラーシーズン確約されていない渡邉選手にとっては乗り越えるべき壁はいくつもあります。
①チーム練習で活躍
ひとまずチーム練習への参加は確約されていると見ていいでしょう。
チームは現在オフシーズン真っ只中ですが9月から始まるプレシーズンに向けて少しずつ戦術を落とし込みチーム作りをしていくことでしょう。
その中でロスター入り確定していない選手の1人として、ネッツに合うかどうか見定められます。
ここで試合に出るレベルにないと、おそらくプレシーズンも少ししかプレイタイムを得ること無く終わってしまいます。
②プレシーズンマッチで試合に出る
無事にチームにフィットしたことが認めたれ、プレシーズンマッチに出場できることになっても、やはりここでは開幕ロスター入りを争う選手が3-5人はいると思った方がいいです。
あと1,2枠をこの5人で争うことになります。
ここがラストチャンスになるので、ここで活躍して1分1秒でも長くコートに立てていれば開幕ロスター入りが見えてくるでしょう。
③開幕ロスターに出れる契約を結ぶ
最初に言った様に、今の契約形態ではシーズン開始前日に契約が切られることになります。
そのためいち早く活躍して、試合に出れる契約を結ばなくてはいけません。ラプターズにいたことに結んでいたDリーグにも所属しつつNBAにも出れる2way契約やexhibit10契約でも良いので次に繋がる契約をぜひ結んで欲しいものです。
まとめ
渡邉選手の「崖っぷち」発言の真意がこれで分かったでしょうか?
NBAに限らず、スポーツ選手は契約が全てです。特にNBAは細かな契約が多いため全てを解説しつくすことは本当に難しいです。。
渡邉選手にはぜひこの壁を乗り越えてまたNBAのコートに立っている姿を見せて欲しいものです。
しかもあのカイリーやデュラントといったオールスターとコンビ組めるようになったらと想像するだけでも楽しみですね。
本当に、日本人として誇らしい選手です。