マブスがダニエル・ガフォードをトレードへ?1巡目指名権を求める理由を考察

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ダラス・マーベリックスが、ダニエル・ガフォードのトレードを引き続き検討しているようです。

9月7日の報道では、ダラスにとってガフォードを動かすことがロスター整理の目標の一つとされており、その背景にはチームの若返りがあります。ガフォードはこの10月で28歳。さらに、2025年夏に結んだ3年約5,438万ドルの延長契約が今季から始まり、2028-29シーズンまで契約が残っています。

ただ、この話で個人的に一番気になったのはそこではありません。

マブスはガフォードで1巡目指名権を狙っている。いや、普通に良い選手ですけど、1巡目まで取れる?笑今回はガフォードの現在地と、マブスがなぜそこまで若返りを進めようとしているのかを考えてみます。

ガフォード放出の話は突然出てきたわけではない

まず整理しておきたいのは、今回いきなりトレード話が始まったわけではないということです。

ガフォードについては2026年ドラフト前から放出の噂が続いていました。ダラスはドラフト30位指名権とガフォードを使って、より上位の指名権へ上がることを検討していたとも報じられています。実際、ドラフト直前には「1巡目指名権を求めている」という話も出ていました。

ただ、その時点では成立しませんでした。

アトランタなど複数チームが関心を持っていた一方で、ダラスが求める1巡目と、相手側が出したい対価には差があったようです。6月末には「1巡目を得るのは難しそう」という見方も出ていました。

それでも9月に入ってなおガフォード放出が話題になる。

つまりこれは単なる一時的な噂ではなく、ダラスが本気でロスターの方向性を変えようとしていると見た方が自然だと思います。

そもそもガフォードって、普通にかなり良いセンター

ここがちょっと面白いんですよね。

ガフォードって、別に「いらない選手」ではありません。

リムラン。

リムプロテクト。

オフェンスリバウンド。

スクリーン。

センターに求められる仕事をかなり高いレベルでこなせるタイプです。

2024年にマブスへ加入した際も、ルカ・ドンチッチやカイリー・アービングとのピック&ロールが大きな武器になると期待されました。実際、ダラスは当時ガフォード獲得に1巡目指名権を使っています。

それだけに、「1巡目で取った選手を、今度は1巡目で売ろうとしている」と考えると、ちょっと面白い。

もちろんNBAでは珍しいことではありません。ただ、ガフォードの価値が大きく落ちたわけでもない。むしろセンター不足のチームからすれば、かなり欲しいタイプだと思います。それでも売りたい理由は“年齢”だけじゃない。ダラスが若返りを進めたいという話は、今のロスターを見るとかなり分かりやすいです。

NBA公式の2026年ドラフト時点のチーム展望では、現在のマブスはクーパー・フラッグが明確な将来の中心である一方、その周囲にはカイリー・アービング、クレイ・トンプソン、ガフォードら年齢の高い選手が多いと指摘されています。

つまり今のダラスは、

「今すぐ勝つチーム」と「フラッグを中心に未来を作るチーム」の間にいる。

これが難しい。

ガフォードは28歳で、まだ老け込む年齢ではありません。

でもフラッグのタイムラインで考えると、少しズレる。

フラッグが本格的に優勝争いの中心になる数年後、ガフォードは30代に入っています。

そう考えると、価値が高いうちに指名権や若手へ変えるという判断はかなり合理的です。

ただ、1巡目はさすがに高くない?

ここは一番議論したいところです。

ガフォードは良いセンター。ただ、今のNBAで「先発級センター=1巡目」と単純にはいきません。特に近年は、センターの市場価値がかなり難しくなっています。

リムランとリムプロテクト中心のビッグマンなら、ドラフトやFAでもある程度代替が効く。一方で、1巡目指名権は将来のスターやローテーション選手につながる可能性がある。

だったら、「ガフォードは欲しい。でも1巡目までは出さない」となるチームが多いのも分かります。

実際、アトランタは関心を示しつつも、1巡目ではなく2巡目級の対価を中心に考えていたと報じられました。

この温度差が、今もトレードが成立していない理由でしょう。

でもダラスも安売りする必要はない

逆に言えば、マブス側も別に急いで売る必要はありません。

ここが大事です。

ガフォードは2028-29シーズンまで契約が残っています。今季は約1,726万ドルのサラリーで、契約には5%のトレードキッカーもあるとされています。

契約が切れるわけでもない。本人がトレード要求しているわけでもない。戦力として使えないわけでもない。だったら、「1巡目が取れるなら売る。取れないなら使う」くらいでいい。

これ、かなり強い立場です。個人的にはダラスもこのくらい強気でいいと思います。

ライブリーとの重複も少し気になる

もう一つポイントになるのが、デレック・ライブリーIIの存在です。

マブスにはすでに若いセンターとしてライブリーがいます。

ガフォードとライブリー。

2人ともタイプは完全に同じではありませんが、役割はある程度重なります。リムラン。リムプロテクト。インサイドでのフィニッシュ。もちろんセンター2枚体制は82試合を戦ううえで大きな武器です。

ただ、フラッグを中心に若返るのであれば、よりシュート力のあるビッグマンや、フラッグのスペースを広げられる選手を増やしたいという考えも自然です。

そうなると、ガフォードを指名権や若手ウイングへ変えるというのはロスター整理としてかなり分かりやすい。

「良い選手だから残す」が正解とは限らない

これがNBAのチーム作りで面白いところだと思います。ガフォードは良い選手です。だから残す。普通に考えたらそうなります。

でもNBAのフロントは、「良い選手かどうか」だけで判断できません。何歳なのか。契約はいくらなのか。チームのタイムラインに合っているのか。市場価値はいくらなのか。代わりに何を取れるのか。全部セットで考えないといけません。だから良い選手だからこそ、価値があるうちに売る。という判断もあります。

ガフォードはまさにそのケースになりつつあるのかもしれません。

もし1巡目が取れたら、普通に成功だと思う

個人的にはここです。

もしガフォードで無条件に近い1巡目指名権を取れるなら、ダラスはかなり上手くやったと思います。

もちろん指名順位やプロテクト次第です。20位後半なのか。ロッタリー圏内に化ける可能性があるのか。そこは全然違います。ただフラッグを中心に数年単位でチームを作るなら、1巡目指名権はめちゃくちゃ重要です。

自分で使ってもいい。別のスター獲得のトレード材料にしてもいい。ガフォードという即戦力を、未来の選択肢に変えられる。それなら十分理解できます。

マブス、本気でフラッグのチームになる?

今回のガフォードの噂を見て、一番感じるのはそこです。

ダラスはもう、「ルカがいた頃のマブス」でもなければ、「ADを中心に勝とうとしたマブス」でもありません。

今の中心はクーパー・フラッグ。

NBA公式も、フラッグを明確に今後の土台と位置づけています。そう考えれば、ガフォードを売ること自体はそこまで不思議ではありません。むしろ、フラッグと同じ時間軸で戦えるチームへ、本気で作り替え始めている。

その最初の一手なのかもしれません。ガフォードは普通に良い選手です。欲しいチームもかなりあると思います。だからこそ今売る。

この考え方、個人的には結構好きです。

ただし。

本当に1巡目が取れたらね。笑

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