100日後に戦術マスターになるNBAファンへの道 – 12日目-オフェンスのセットプレイを学ぶ!試合を制する戦術の構築法

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はじめに

NBAの試合中にコーチが戦術ボードを指し示し、選手たちが特定の動きや配置を整えるシーンを見たことがあるでしょう。これがセットプレイ(Set Play)です。

セットプレイは、特定の状況や相手の守備を崩すためにデザインされたオフェンス戦術で、試合の流れを変える大きな鍵となります。
ですが、こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

  • 「セットプレイってどうやって決まるの?」
  • 「どんな状況で使われるの?」
  • 「どのチームが上手く活用しているの?」

今日は、セットプレイの基本とその種類、NBAでの実例、そして観戦時に注目すべきポイントを解説します。セットプレイを理解することで、試合中の攻防の奥深さをより楽しむことができるようになります!


セットプレイとは?

セットプレイとは、特定の状況や目的に応じて事前にデザインされたオフェンスの戦術です。主にスローインや試合の重要な局面、タイムアウト後などで使われます。

セットプレイの目的

  1. 確実な得点を狙う
    • デザインされた動きでディフェンスを崩し、高確率のショットを狙います。
  2. テンポを変える
    • 流れが悪い時に、意図的なプレイで試合のペースをコントロールします。
  3. 特定の選手を活かす
    • チームのエースや特定の状況で有利になる選手にボールを集めます。

セットプレイの種類

セットプレイには様々な種類があり、チームの戦術や選手の特徴に合わせて使い分けられます。

1. アイソレーション(Isolation)

  • 概要: エースプレイヤーが1対1の状況を作り出すプレイ。スペーシングを広げてディフェンスを孤立させます。
  • 活用例:
    レブロン・ジェームズやケビン・デュラントのようなスコアリング能力の高い選手が得意。

2. フレアスクリーン(Flare Screen)

  • 概要: オフボールの選手がスクリーンを利用して3ポイントライン付近でオープンになるプレイ。
  • 活用例:
    ステフィン・カリーがシューターとしてスペースを作る場面で頻出。

3. ダウンスクリーン(Down Screen)

  • 概要: シューターがペイントエリアから外側に向かって走り出し、ディフェンダーを振り切る動き。
  • 活用例:
    クレイ・トンプソンのようなキャッチ&シュートのスペシャリストが多用。

4. ホーンズセット(Horns Set)

  • 概要: 2人のビッグマンがハイポスト(フリースローライン付近)でスクリーンをセットし、複数の選択肢を生むプレイ。
  • 活用例:
    デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチがパスとシュートを選べる状況で使用。

5. スタッガードスクリーン(Staggered Screen)

  • 概要: 2つ以上のスクリーンを連続で設定し、オフボールの選手をフリーにするプレイ。
  • 活用例:
    レイ・アレンやレジー・ミラーのような歴代の偉大なシューターが活用。

NBAでのセットプレイの実例

1. サンアントニオ・スパーズ(2014年ファイナル vs マイアミ・ヒート)

  • 背景:
    スパーズは、ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカーを中心に、チーム全体で連携するセットプレイを構築しました。
  • 具体例:
    1. ダウンスクリーンを使ってダニー・グリーンが3ポイントラインでオープンになる。
    2. ボールを持ったジノビリがペイントエリアをドライブし、グリーンにキックアウト。
    3. さらに、グリーンがパスをフェイクして別の選手へリバースパスを出す。
  • 成果:
    このセットプレイで、スパーズは圧倒的なボールムーブメントを展開し、マイアミ・ヒートを圧倒しました。

2. ボストン・セルティックス(2022年プレイオフ)

  • 背景:
    セルティックスは、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンを中心に、ホーンズセットを多用しました。
  • 具体例:
    1. ホーンズセットでアル・ホーフォードとロバート・ウィリアムズがハイポストでスクリーンを設定。
    2. テイタムがスクリーンを利用してドライブを仕掛け、ウィリアムズにロブパスを送る。
    3. 外側ではブラウンがフレアスクリーンでオープンになり、3ポイントを狙える位置を確保。
  • 成果:
    セルティックスのセットプレイは、相手ディフェンスを効率的に崩し、プレイオフでの勝利に貢献しました。

3. ゴールデンステート・ウォリアーズ(2016年)

  • 背景:
    ウォリアーズは、セットプレイをモーションオフェンスと組み合わせて使用し、選手全員が絶えず動き続ける戦術を採用。
  • 具体例:
    1. ドレイモンド・グリーンがホーンズセットでトップに位置し、カリーにスクリーンを提供。
    2. カリーがスクリーンを利用して外側へ流れる間、クレイ・トンプソンがダウンスクリーンを利用してコーナーで待機。
    3. 最終的にカリーがボールを受け、トンプソンにパス。トンプソンがオープンな状態で3ポイントを決める。
  • 成果:
    このセットプレイにより、ウォリアーズは効率的なオフェンスを展開し、リーグトップの得点力を誇りました。

セットプレイの課題

1. 読まれるリスク

  • 繰り返し使用すると、ディフェンスに戦術を読まれる可能性があります。

2. タイミングの重要性

  • プレイヤー間の連携が不十分だと、動きが崩れて効果が薄れます。

3. プレイヤーの理解力

  • 各選手がプレイの意図を正確に理解しないと、試合中に混乱が生じるリスクがあります。

今日の宿題

タスク1: セットプレイを観察

試合中に、次の点に注目してください:

  • コーチが指示した後、選手たちがどのように動いているか。
  • セットプレイの成功率と、その後の選手の動き。

タスク2: おすすめ試合を視聴

  • 2014年スパーズ vs ヒート(ファイナル第5戦)
  • 2022年セルティックス vs バックス(プレイオフシリーズ)

次回予告

次回は「オフボールムーブメントを極める!ディフェンスを崩す影の動き」と題し、ボールを持たない選手の役割を解説します。お楽しみに!


おわりに

セットプレイは、NBAの戦術の中でも特に奥深い部分です。次の試合では、コーチの指示や選手の動きに注目し、どのようにしてチームがセットプレイを成功させているのかを観察してみてください!

 

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