100日後に戦術マスターになるNBAファンへの道 – 8日目-ディフェンスのスイッチ戦術を理解する!柔軟な守備が勝敗を分ける理由

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

はじめに

NBAの試合中に、ディフェンダーがマークする選手を瞬時に切り替える場面を見たことがあるでしょうか?これが「スイッチディフェンス」と呼ばれる守備戦術です。

スイッチディフェンスは、現代NBAの守備において欠かせない戦術の一つであり、特にピック&ロールの対応で多く見られます。
でも、こんな疑問を持ったことはありませんか?

  • 「なぜスイッチをするのか?」
  • 「どんな選手やチームがこの戦術に向いているのか?」
  • 「スイッチの弱点はないの?」

今日は、スイッチディフェンスの基本とメリット・デメリット、そしてNBAでの実例を詳しく解説します。これを理解すれば、試合中にディフェンスの意図が明確に見えてくるはずです!


スイッチディフェンスとは?

スイッチディフェンスとは、ディフェンダーが相手選手をマークしている最中に、別のディフェンダーがその相手を引き継ぐ守備戦術です。

基本的な流れ

  1. ピック&ロールの場面で、スクリーンをかけられたディフェンダーが相手を追わずにスクリーンの外側にいる味方とマークを交換する。
  2. スイッチ後、ディフェンダーが新しい相手選手を守り、守備の体制を整える。

スイッチディフェンスのメリット

1. ピック&ロールに強い

  • スクリーンを使った攻撃に対してスムーズに対応でき、ディフェンスが崩れるリスクを軽減します。

2. チーム全体の柔軟性が向上

  • 全員が守備の切り替えに対応できるため、複雑なオフェンスに対しても適応しやすくなります。

3. ミスマッチを回避

  • チーム全体でスイッチを徹底することで、一部の選手に負担が集中するのを防げます。

スイッチディフェンスのデメリット

1. ミスマッチの発生

  • スイッチ後に、ディフェンダーが相手のサイズやスピードに劣る場合(例:ガードがセンターを守る)、不利な状況が生まれる可能性があります。

2. コミュニケーションの重要性

  • チーム間の連携が取れていないと、ディフェンスのギャップが生じ、簡単に崩されるリスクがあります。

3. リバウンドでの不利

  • サイズの小さい選手がペイントエリアで大きな選手を守る場面が増え、リバウンド争いで劣勢になることがあります。

NBAでのスイッチディフェンスの実例

1. ゴールデンステート・ウォリアーズ(2015年以降のディフェンス革命)

  • 背景:
    ウォリアーズは、2015年の優勝以降、ディフェンスの基盤としてスイッチを多用する戦術を採用しました。全員が複数のポジションを守れる「スイッチャブル」な選手構成が特徴です。
  • 具体例:
    1. ドレイモンド・グリーンがリング下から3ポイントラインまでスイッチ対応可能。
    2. ステフィン・カリーがスクリーンのたびにスイッチを行い、相手のスペーシングを崩す。
    3. 特にケビン・デュラント加入後は、彼のサイズと機動力を活かし、どのポジションでもスイッチできる守備を展開。
  • 成果:
    この柔軟なスイッチディフェンスにより、相手のピック&ロールが無力化され、2017年と2018年の連覇を支えました。

2. ボストン・セルティックス(2022年プレイオフ vs ネッツ)

  • 背景:
    ケビン・デュラントとカイリー・アービングを擁するブルックリン・ネッツとのシリーズで、セルティックスはスイッチディフェンスをフル活用しました。
  • 具体例:
    1. マーカス・スマートがスクリーンにかけられると、即座にジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンがスイッチ。
    2. デュラントがミスマッチを狙っても、スイッチ後もスマートやブラウンのフィジカル守備でタフショットを強要。
    3. ディフェンスの全員が動き続け、ネッツのオフェンスを封じ込めました。
  • 成果:
    この守備がデュラントをシリーズを通じて低確率に抑え、セルティックスは4-0のスウィープで勝利。

3. マイアミ・ヒート(ゾーンとスイッチの融合)

  • 背景:
    ヒートは、ゾーンディフェンスとスイッチディフェンスを組み合わせるユニークな戦術を展開しています。
  • 具体例:
    1. バム・アデバヨが中心となり、全ポジションをスイッチ可能なラインアップを形成。
    2. ジミー・バトラーがリング下から外側までスイッチし、相手のスペーシングを崩す。
    3. ゾーンディフェンスの中でも部分的にスイッチを行い、柔軟性を高める。
  • 成果:
    2020年のプレイオフでは、バックスやセルティックスといった強豪を破り、ファイナル進出を果たしました。

スイッチディフェンスの課題と対策

スイッチディフェンスは強力な戦術ですが、課題も多いです。

1. 対策:ダブルチームの活用

  • ミスマッチが発生した場合、周囲の選手がダブルチームで補完する。

2. 対策:リバウンドの意識

  • スイッチ後にサイズ差が出る場合でも、チーム全員でリバウンドを争う意識を徹底する。

3. 対策:コミュニケーションの向上

  • 試合中の声掛けや合図を明確にし、守備の連携を途切れさせない。

 


今日の宿題

タスク1: 試合でスイッチディフェンスを観察

  1. ピック&ロールの場面で、どの選手がスイッチを行っているかを確認しましょう。
  2. スイッチ後のミスマッチをどのように補完しているか注目してください。

タスク2: おすすめ試合を視聴

  • 2022年セルティックス vs ネッツ(プレイオフシリーズ)
  • 2018年ウォリアーズ vs ロケッツ(カンファレンスファイナル)

これらの試合は、スイッチディフェンスの効果を観察するのに最適です。


次回予告

次回は「スモールボールの戦術革命!スピードとスペースが生む強み」と題し、現代NBAを席巻するスモールボール戦術を解説します。お楽しみに!


おわりに

スイッチディフェンスは、現代NBAの守備戦術を語る上で欠かせない要素です。この戦術を理解することで、試合中の守備の駆け引きや連携の凄さがより鮮明に見えるようになります。次の試合では、スイッチが生む動きにぜひ注目してみてください!

タイトルとURLをコピーしました