【1st Step】戦術マスターへの第一歩!ピック&ロールを覚えよう
はじめに
NBAを観戦していて、こんな経験はありませんか?
解説者が「ここでピック&ロール!」と言っているけれど、何が起きているのかイマイチ理解できない…。
または、プレイはすごいと思うけれど、具体的にどこが「すごい」のか分からない…。
そんな疑問を解消し、NBAをもっと深く、もっと楽しむために始めたこの「戦術マスターシリーズ」。
今日はその第一歩として、NBA戦術の中で最も基本的かつ頻繁に使用される「ピック&ロール」を学びます。
これを理解するだけで、試合中に見える景色が大きく変わりますよ!初心者の方も安心してください。一つひとつ丁寧に進めていきます。
さあ、戦術マスターへの旅を始めましょう!
ピック&ロールとは?
NBAを語るうえで避けて通れない戦術の一つが「ピック&ロール」。
この戦術は攻撃の基本中の基本であり、現在のNBAではオフェンスプレイの約20〜30%がこのピック&ロールを基に展開されると言われています。
具体的には、以下の2つの動きで構成されています。
1. ピック(スクリーン)
- ピック(またはスクリーン)とは、オフェンスの選手がディフェンダーの動きを妨害するために壁を作る動きのことです。
- ボールを持った選手(ボールハンドラー)の前に味方選手(スクリーナー)が立ち、ディフェンダーの進路を遮ります。
- この壁があることで、ボールハンドラーはディフェンダーから逃れやすくなり、次の動きにつながります。
2. ロール
- スクリーナーはボールハンドラーの動きを助けた後、素早くリングに向かって走り込む(これを「ロールする」と言います)か、スペースを作ってジャンプショットやスリーポイントを狙うことができます。
- この「ロール」の動きにより、相手ディフェンスが混乱し、得点チャンスが生まれるのです。
NBAでの活用例
ピック&ロールがどれだけ重要かは、NBAのトップ選手たちのプレイを見れば分かります。
以下は、ピック&ロールを使ったプレイが得意な選手たちです:
クリス・ポール
- クリス・ポールはピック&ロールの達人として知られています。
- スクリーナーの動きを的確に利用し、自分でミッドレンジショットを打つか、ロールする選手に完璧なパスを供給します。
レブロン・ジェームズ
- レブロンはピック&ロールを活用してドライブインしつつ、周囲の選手の動きに応じてダンクやスリーポイントのチャンスを作ります。
ニコラ・ヨキッチ
- 現代NBAを代表する万能センターであるヨキッチは、自らスクリーナーになることも多く、その後のロールで得点やアシストを量産します。
ピック&ロールを見るためのポイント
次回NBAの試合を見る際には、以下の点に注目してみてください:
- 誰がスクリーナーになっているか?
- 通常はセンターやフォワードが多いですが、ガードがスクリーナーになる場合もあります。
- スクリーナーの役割を確認することで、チームの戦術が見えてきます。
- ボールハンドラーの選択肢
- シュート、パス、ドライブといった選択肢があり、ディフェンダーの反応によって動きを変えます。
- ディフェンダーの対応
- ディフェンス側がピック&ロールに対してどう対応しているかを観察しましょう。
- スイッチ、ドロップ、ハードショーなどの防ぎ方があります。
- ロール後の結果
- スクリーナーがリングに向かう場合や、スペースを広げてスリーポイントを狙う場合があります。その結果得点につながるかどうかが見どころです。
今日の宿題
タスク1: 試合を観て「ピック&ロール」を探そう
今日のNBA試合を1試合観戦してみましょう。
ピック&ロールが使われたシーンを最低3つ見つけ、次のことをメモしてください:
- 誰がボールハンドラーで、誰がスクリーナーだったか?
- ディフェンス側はどのように対応したか?
- ピック&ロールの結果、どんなプレイが生まれたか?
タスク2: 動画でピック&ロールを学ぶ
YouTubeで「ピック&ロール NBA 解説」などのキーワードで検索して、実際のプレイを解説した動画を視聴してみましょう。
映像で確認すると、戦術の動きがさらに明確になります。
明日以降のプレビュー
明日はピック&ロールをさらに発展させるための基本戦術、「スペーシング」について学びます。
選手たちがなぜコート上であの位置にいるのか、その理由が分かると、バスケットボールの見方がまた一段と進化します。
おわりに
ピック&ロールはNBA戦術の入門として最適です。
これを理解するだけで、試合の楽しさが一気に広がります。「誰が壁を作り、誰が走り込むのか?」そんな視点を持つことで、NBA観戦の新しい楽しさを発見できるはずです。
今日からあなたも戦術マスターへの一歩を踏み出しました!
次の試合を楽しみに、ぜひピック&ロールを観察してみてください。それでは明日、またお会いしましょう!