2026年9月28日(現地時間)、サンアントニオ・スパーズが新シーズンに向けたメディアデーを実施しました。今年6月のNBAファイナルでニックスに敗れて以来、アメリカ国内では初めて公の場に姿を見せたビクター・ウェンバンヤマ。そこで語られたのは、悔しさを引きずったまま迎える3年目のシーズンへの決意と、2026年の夏に取り組んだかなり異色のオフシーズンの過ごし方でした。
「去年より落とすつもりはない」ファイナル敗退から迎える3年目
スパーズは昨シーズン、ウェンバンヤマを中心にウエスタン・カンファレンスを制してファイナルへ進出しましたが、53年ぶりの優勝を果たしたニックスの前に敗れています。ウェンバンヤマはメディアデーで「去年、我々は西を制した。それより落とすつもりは全くない」と発言。さらにプレーオフ進出について問われると「(プレーオフに行くのは)当たり前のことだと感じている」とも語り、1年でチームの立ち位置が大きく変わったことをうかがわせました。
104試合を戦い抜いた手応え、「ベースラインが上がった」
ファイナルまで駒を進めたことで、昨シーズンのスパーズは104試合を戦い抜きました。過密日程を経験したウェンバンヤマですが、本人いわく体力面ではむしろ予想以上の伸びを感じているそうです。「自分のベースラインが上がった」とコメントしており、オフシーズンの期間が短かったにもかかわらず、良いコンディションでキャンプに戻ってこられたことを確認しています。ESPNの選手ランキングで世界2位に評価されたウェンバンヤマですが、この夏の過ごし方を見る限り、さらに上積みを狙っている様子がうかがえます。
この夏に新加入したベテラン、トビアス・ハリスもウェンバンヤマの努力を高く評価しており、「NBAで最も才能のある選手」と称賛のコメントを残しています。チーム内での評価も、シーズンを追うごとに揺るぎないものになっているようです。
一風変わったオフシーズン―フランスのラグビーチームでトレーニング
今回のメディアデーで特に話題になったのが、この夏のオフシーズンの過ごし方です。パリ郊外出身のウェンバンヤマは8月、フランスのプロD2ラグビーチーム「プロヴァンス・ラグビー」の練習に複数日にわたって参加。チームメイトのハリソン・バーンズも一緒に帯同していたそうです。
その狙いについて本人は「ラグビーチームと一緒にトレーニングしたかったが、昨年は(故障明けで)できなかった」としたうえで、「動きのパターンが同じで、バスケットボールにも応用できる」と説明。さらに「前庭系(バランス感覚)にとても良いし、新しい動きのパターンを得られる」ともコメントしており、単なる息抜きではなく、身体能力を伸ばすための取り組みだったことがうかがえます。22歳にしてすでにディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー満票受賞などの実績を積んでいるウェンバンヤマですが、まだ伸びしろを探し続けている姿勢には驚かされます。
まとめ
- 9月28日、スパーズがメディアデーを実施。ウェンバンヤマがファイナル敗退後初めて公の場に登場
- 「去年より落とすつもりはない」とプレーオフ進出を当然の目標として発言
- オフシーズンはフランスのラグビーチームでトレーニングし、新たな動きのパターンを習得
ファイナル進出という結果を出しながらも、そこで満足していないのがよく伝わってくるメディアデーでした。ラグビーのトレーニングまで取り入れて自分をアップデートしようとする姿勢を見ると、22歳にしてすでに只者ではないなと改めて感じます。開幕まではまだ時間がありますが、悔しさを糧にした3年目のウェンバンヤマがどこまでチームを押し上げるのか、楽しみに開幕を待ちたいと思います。

