バッシュのブランドはいくつある?NBA主要メーカーの特徴と2026年のブランド移籍事情

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NBAを見ていると、選手の足元ってつい気になりますよね。ふと「バッシュのブランドって結局いくつあって、それぞれどんな特徴に分かれてるんだろ」と思って調べ始めたんですが、これが思ったより一筋縄ではいきませんでした。というのも、何を基準に数えるかで答えが全然変わってしまうんです。しかも2025年の秋から2026年にかけて、カリーやSGAといったスターのブランド移籍が立て続けに起きていて、少し前の情報だともう古くなっていました。なので今回は、数え方の話から始めて、主要ブランドの特徴、最近の契約の動き、日本のメーカーまで、調べた順番で書いていきます。

「いくつあるか」は数え方で変わる

まず一番分かりやすい数字として、スニーカーメディアのHypebeastが2026年4月にまとめたシグネチャーシューズ一覧があります。ここでは「現役選手でシグネチャーモデルを持っているのは33人、ブランドは16」で、これはカテゴリーとして過去最多だと書かれていました。ただし注意点があって、この33人・16ブランドはWNBAの選手も含めた数字です。リストを見るとHolo(ジェイシー・シェルドン)とReebok(エンジェル・リース)はWNBA選手だけなので、NBA選手に絞ると並んでいるのは14ブランドということになります(Jordan BrandとConverseはここでは別々に数えています)。

その14ブランドはこんな顔ぶれでした(2026年4月時点のリスト)。

  • Nike:レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ヤニス・アデトクンボ、ジャ・モラント
  • Jordan Brand:ジェイソン・テイタム、ルカ・ドンチッチ
  • adidas:アンソニー・エドワーズ、デイミアン・リラード、ドノバン・ミッチェル、ジェームズ・ハーデン
  • PUMA:ラメロ・ボール、スクート・ヘンダーソン、タイリース・ハリバートン
  • Under Armour:ステフィン・カリー、ディアロン・フォックス
  • Converse:シェイ・ギルジャス・アレクサンダー
  • New Balance:カワイ・レナード
  • ANTA:クレイ・トンプソン、カイリー・アービング
  • 361°:アーロン・ゴードン、ニコラ・ヨキッチ
  • Peak:アンドリュー・ウィギンズ
  • Rigorer:オースティン・リーブス
  • Li-Ning:ジミー・バトラー
  • Skechers:ジョエル・エンビード
  • 741:ジェイレン・ブラウン

ただ、このリストはたった半年でけっこう変わっています。後で詳しく書きますが、カリーはUnder ArmourからLi-Ningへ、SGAはConverseからNikeへ移りましたし、タイリース・マクシーはNew Balanceで初のシグネチャーを出し、ウェンバンヤマもNikeとシグネチャー契約を結びました。4月時点のリストでConverseのシグネチャーはSGAだけだったので、そのリストをベースに考えるとConverseのシグネチャー選手はいなくなったことになり、数え直すとまた数字が動きます。

さらにややこしいのが、NikeとJordan Brand、そしてConverseはいずれもNike傘下だという点です。これを1つのグループとして数えるのか、別々のブランドとして数えるのかで、数字はまた変わります。シグネチャーではなく「試合で履かれている全ブランド」で見ると、試合ごとの着用シューズを集計しているデータサイトのColendri(旧Kix Stats)には20前後のブランドが記録されているようでした。ただ、こちらは集計期間がページ上ではっきりしなかったので、あくまで参考程度です。

なので、素朴な疑問への答えとしては「シグネチャーを出しているブランドなら(NBAだけで)十数個、実際に履かれているブランドまで広げるともっと多い、ただしNike傘下をまとめるかどうかでも変わる」というのが正直なところだと思います。スッキリした1つの数字を期待していた自分としては、ちょっと拍子抜けでした。笑

とはいえNikeが圧倒的、という事実は変わらない

ブランドの数は多くても、偏りはかなり大きいです。少し古いデータになりますが、2022-23シーズン(3シーズン前)のブランド別の選手シェアを見ると、BasketballInsidersの調査を引用したSGB Mediaの記事ではNikeが67.2%、adidasが11.1%、Jordanが7.5%となっていました。一方で、RunRepeatが複数のデータを合わせて独自に集計したものだとNike 65.1%、adidas 10.8%、Jordan 7.4%で、同じシーズンなのに数字が少しずれています。着用時間の数字は両者で一致しているので、選手の数え方の違いなのかなと思いますが、どちらが正しいかまでは分かりませんでした。いずれにしても、Nikeだけで約65〜67%、SGB Mediaの見出しどおりJordanと合わせれば約75%というのは、なかなかの寡占っぷりです。

ちなみに2016年のYahoo Sports(The Vertical)の記事でも、当時のNikeのシェアは68%と書かれていました。10年前のデータなので今と単純に比べることはできませんが、少なくとも「Nikeが3分の2くらいを占める」という構図自体は、長いあいだあまり変わっていないんだなという印象です。

もっと新しい2025-26シーズンについては、ブランド別のシェア%をきちんと出している信頼できるデータは見つけられませんでした。代わりにSports Illustratedが出していたのが、2025-26レギュラーシーズンで着用時間が長かったシューズのトップ10です。これが1位から10位まで全部Nike(Jordan Brand含む)で、adidasはトップ10から姿を消したと書かれていました。1位はNike Kobe 6 Protroで71,312分、2位のKobe 5 Protroが26,804分なので、1位だけ桁違いに履かれています。

個人的にはここが一番面白かったところで、コービーの復刻モデルが今でもリーグで一番履かれているって、すごい話だと思うんですよね。シグネチャー選手がこれだけ増えているのに、結局みんな戻ってくるのがコービーのモデルというのは、それだけ選手たちの中で「履きやすさ」の基準になっているということなんだろうなと思います。トップ10にはBook 1も8位で入っていて、ブッカー推しとしてはこっそり嬉しかったです。

主要ブランドごとの特徴

ここからはブランドごとに、代表的な選手とクッションなどの技術をざっと見ていきます。各社とも独自のフォームやクッション素材に名前を付けていて、そこが「特徴の分かれ目」になっている感じでした。

Nike・Jordan Brand・Converse(Nike傘下)

Nikeといえば昔からAir系のクッションのイメージが強いですが、今の主力はZoom AirとZoomXです。Nike公式のLeBron XXIIIの製品ページには「フルレングスのZoomXドロップインミッドソール」と「Air Zoomクッション」が並んで書かれていて、両方を組み合わせているのが分かります。シグネチャー選手はレブロン、デュラント、ブッカー、ヤニス、モラントに加えて、2026年6月からSGA、7月にはウェンバンヤマが加わり、ただでさえ強いのにさらに層が厚くなりました。

Jordan BrandはNike傘下のブランドで、テイタムとドンチッチのシグネチャーを抱えています。NBAとの関わりで言うと、2020-21シーズンから全30チームのStatement EditionユニフォームにJumpmanのロゴが入るようになったのが大きいですね。日本のファンにとっては、2019年に八村塁がJordan Brandと契約した日本人初のアスリートになったことの方が印象に残っているかもしれません。

ConverseもNike傘下で、SGAのSHAI 001が2025年2月にデビューしたときは「Converseがバッシュで戻ってきた」と感じたんですが、そのSGAが2026年6月にNikeへ移ってしまいました。Sports Illustratedによると、移籍後にコートでConverseを履いているNBA選手はニキール・アレクサンダー=ウォーカー、ペイトン・プリチャード、ケリー・ウブレJr.の3人だけだそうです。同じグループ内の移動とはいえ、Converseのバスケット部門にとってはかなり痛い話ですよね。

adidas

2022-23のシェアで2位だったadidasは、Lightstrike系のフォームが特徴です。アンソニー・エドワーズのAE 2にはLightstrikeとBoost、それにPropulsion Plateが使われていて、ドノバン・ミッチェルのD.O.N. Issue #7はフルレングスのLightstrike Proをバッシュで初めて搭載したモデル(120ドル)と紹介されていました。シグネチャー選手もエドワーズ、リラード、ミッチェル、ハーデンと実力者がそろっています。それでも2025-26の着用時間トップ10に1足も入らなかったというのは、ちょっと意外でした。

Under Armour

Under Armourの技術で面白いのがUA Flowです。公式の説明では、軽いクッション性とトラクションを1つの独自フォームでまかなう、というもので、要はラバーのアウトソールを使わずにフォームそのもので地面をつかむ発想です。これが一番分かりやすく表に出ていたのがカリーのシリーズだったので、カリーが抜けた今、UAのバスケットの主力がどうなっていくのかは正直まだ見えません。4月時点のリストでは、ディアロン・フォックス(D. Fox 2)がUAのシグネチャー選手として載っていました。

PUMA

PUMAはラメロ・ボール、スクート・ヘンダーソン、ハリバートンの3人がシグネチャーを持っていて、adidasやNikeとはまた違う顔ぶれです。技術面では窒素を含ませたフォームのNITROFOAMが軸で、PUMA公式のHali 1の製品ページでも「軽さと反発性・クッション性を両立した窒素注入フォーム」として紹介されていました。Hali 1は定価130ドルで、デザインはSalehe Bemburyが手がけています。

New Balance

New BalanceはFuelCellというクッションが看板です。カワイのKAWHI Vに続いて、2026年10月2日にはタイリース・マクシーのMaxey v1が世界発売されました。129.99ドルで、FuelCellクッションにデュアルレールプレートを組み合わせたモデルです。マクシーにとっては初のシグネチャーで、New BalanceのシグネチャーモデルをもつNBA選手としてはカワイに次ぐ2人目になります。

中国ブランド(ANTA、Li-Ning、361°、Peak、Rigorer)

今回調べていて一番「こんなにあるのか」と思ったのが中国ブランドです。ANTAはクレイ・トンプソンとカイリー・アービング、361°はアーロン・ゴードンとヨキッチ、Peakはウィギンズ、Rigorerはオースティン・リーブス、そしてLi-Ningはジミー・バトラーと、NBAのスター級がけっこう名を連ねています。Sole Retrieverも2025年10月の記事で、中国ブランドの存在感が増していると書いていました。

技術面もそれぞれ個性があって、ANTAはNitroedgeなど窒素系のフォームを使っています。361°の公式ブログでは、ヨキッチのJOKER1(2024年12月21日発売、129ドル)に「CQT」という技術が使われていて、最大70%のエネルギーリターンがあると説明されていました。Li-NingのJB4はフルレングスの「BOOM」フォームにカーボンプレート入り、Peakは販売店の説明によると、速く動くと硬く反発し、ゆっくりだと柔らかくなる「TaiChi(太極)」というフォームを売りにしているそうです。名前のセンスも含めて、Nikeやadidasとはまた違う方向で攻めている感じがして面白いです。

Li-Ningについてはドウェイン・ウェイドの話も外せません。ウェイドは2012年からLi-Ningと組んでいて、2018年に生涯契約へと切り替えています。それ以前はConverseやJordan Brandと契約していた選手なので、当時はけっこう思い切った選択に見えましたが、今になってみると中国ブランドがNBAで存在感を出していく流れの走りだったのかもしれません。

その他(Skechers、741、Reebok)

Skechersは2025年12月に、ジョエル・エンビードのSKX JE1をブランド初のシグネチャーバッシュとして発表しました。ジェイレン・ブラウンは2024年9月に自分のパフォーマンスブランド「741」を立ち上げていて、最初の製品がバッシュの「Rover」です。大手と契約するのではなく自分でブランドを作ってしまうというのは、現役のスター選手としてはなかなか見ない動き方で面白いです。

もう一つ気になったのがReebokです。シャキール・オニールが社長、アレン・アイバーソンがバスケットボール部門のVPを務めていて、2025年1月には10年以上ぶりとなるパフォーマンスバッシュ「Engine A」を出しています。WNBAではエンジェル・リースがシグネチャーを持っていますが、現役のNBA選手でReebokのシグネチャーを持っている選手がいるかどうかは、今回は確認できませんでした。シャックとアイバーソンの名前を見るだけで、世代的にはちょっとテンションが上がります。

2025〜2026年はブランド移籍がやたら多い

さっきも少し触れましたが、ここ1年くらいの契約の動きは本当に多かったです。一番大きかったのはやっぱりカリーで、2025年11月にUnder Armourとの提携終了が発表されました。2013年から続いた関係で、Curry 13がUAとの最後のシグネチャーになり、Curry BrandはUAから独立した形になっています。

そのカリーが2026年6月に長期パートナーシップを結んだのが、中国のLi-Ningでした。最初はバスケットボールとゴルフから始めて、その後ライフスタイルにも広げていくそうです。契約規模についてはESPNが関係者情報として「10年4億ドル」と報じていますが、Li-Ningの公式発表では期間も金額も公表されていません。提携後の最初のフットウェアがバッシュではなくゴルフシューズだったのは、ちょっとカリーらしいなと思いました。笑 Li-Ningでのシグネチャーバッシュについては、本人が来年初めのデビューになると話したと報じられています。

カリーがUAを離れること自体も驚きでしたが、行き先がNikeやadidasではなくLi-Ningだったのは本当に予想外でした。でも、ウェイドの生涯契約、ANTAのクレイやカイリー、361°のヨキッチと並べてみると、中国ブランドがスターを迎えるのはもう珍しいことではなくなっていたんですよね。調べてみて、自分の頭の中のブランド勢力図がかなり古かったことに気づかされました。

SGAは2026年6月に、シグネチャーラインをConverseからNikeへ移しました。Nikeは「SGAをNike Basketballのシグネチャーファミリーに迎えられてとても嬉しい」という声明を出していて、2足目のSHAI 002についてはまだ情報が出ていないようです。同じNike傘下とはいえ、リーグを代表するスターがConverseからNike本体に移るというのは、ブランド戦略としては分かりやすい判断だと思います。

あとは、New Balanceが2026年1月にマクシーとのシグネチャー契約を発表して10月にMaxey v1を発売、Nikeは2026年7月にウェンバンヤマとシグネチャーライン(Wemby 1)を含む契約延長を結んで、新しいロゴも公開しました。Wemby 1の発売日はまだ発表されていません。個人的にはウェンビー信者ではないんですが、Nikeが早い段階でシグネチャーを約束したということは、それだけリーグの次の顔として見ているということなんでしょうね。

日本のメーカーはどうなっているのか

最後に、日本で普通に買える日本メーカーについても調べてみました。アシックスは2026年5月に「BLOOM BURST PACK」という新作コレクションを発表していて、ラインナップの分け方が分かりやすかったです。スピード向けのSWIFTACE(22,000円)はSPEEDTRUSSで切り返しや一歩目をサポート、バウンス向けのNOVA SURGE LOW 2(18,700円)はFF BLAST PLUSで跳躍をサポート、スタビリティ向けのUNPRE ARS LOW 3(18,700円)は外付けの樹脂サイドウォールで横方向の安定性を出す、という形です(価格はいずれも税込)。

NBAのブランドが「選手ごとのシグネチャー」で特徴を出しているのに対して、アシックスは「スピード/バウンス/スタビリティ」というプレースタイルで分けているのが面白いところです。自分のプレースタイルが分かっている人なら、こっちの方が選びやすいかもしれません。実際にプレーする側からすると、好きな選手のモデルかどうかより、自分の動き方に合っているかの方が大事だったりするので、この分け方はかなり実用的だと思います。

アシックスといえば河村勇輝の印象が強かったんですが、河村は2021年からのアシックス契約を経て、2026年7月にadidasへ移りました。adidasからは日本向けの独自モデル「クレイジー エナジー ジャパン」(2026年7月15日発売、15,400円)が出ていて、日本人の足に合わせた「ジャパンマイクロフィットラスト」をバスケットボールシューズで初めて搭載しているそうです。河村本人は8月にクリッパーズとExhibit 10契約(キャンプ契約)を結んだと報じられていますが、開幕ロスターに残れるかどうかは今回確認できた範囲ではまだ分かっていません。ここは日本のファンとしてシンプルに応援したいところです。

ミズノも1983年からバスケットボールシューズを作っている老舗で、2024年7月には中高生向けとして7年ぶりの新作「WAVE TRANSISTA」を出していました。かかとをしっかり固定する「Dyna-Heel Lock」構造や、かかと部の「MIZUNO ENERZY NXT」が特徴で、重さは片足約340g(27.0cm)とのことです。ただ、2026年時点の最新ラインナップまでは今回確認できませんでした。ちなみに、ANTAやLi-Ningといった中国ブランドのバッシュが日本でどれくらい手に入るのかも、今回は調べきれていません。

まとめ

「バッシュのブランドっていくつあるの?」という素朴な疑問から始めてみましたが、答えは「数え方次第」でした。2026年4月時点でNBA・WNBA合わせてシグネチャーを持つ選手は33人・16ブランドと過去最多で、NBAだけに絞っても14ブランドありました。ただ、2022-23のデータで見ればNikeだけで約65〜67%、2025-26の着用時間トップ10は全部Nike系と、数の多さとは裏腹にNikeの一強体制はずっと続いています。特徴の分かれ目は、NikeのZoom、adidasのLightstrike、PUMAのNITROFOAM、New BalanceのFuelCell、Li-NingのBOOMといった各社独自のクッション技術と、どの選手を看板にしているかの組み合わせだと感じました。

そして今一番動いているのは、中国ブランドとスターの関係かもしれません。カリーのLi-Ning移籍で、自分の中の「バッシュ=アメリカのブランド」というイメージはだいぶ崩れました。シグネチャー選手の数は過去最多なのに、一番履かれているのは今もコービーのモデルというのも、なんだかバスケらしくて好きな話です。来年、カリーのLi-NingシグネチャーやWemby 1が出てきたときにこの勢力図がどう変わっているのか、また調べてみたいと思います。

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