NBAの1試合平均チームスタッツを80年分調べた。プレーオフで本当に変わる数字と変わらない数字

NBAの1試合平均チームスタッツを80年分調べた。プレーオフで本当に変わる数字と変わらない数字
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NBAの試合って、1試合あたりチームでどれくらいの数字が出ているんでしょうか。得点ならなんとなく110点前後と分かっても、ファウルやターンオーバーやタイムアウトが何回あるのかは、意外と知らないものです。

そしてもうひとつ気になるのが、プレーオフになると試合がどう変わるのかです。プレーオフは激しくなる、点が入りにくくなる、とよく言われます。でもそれは本当なのか、何がどれくらい変わるのかを、数字で確かめてみたくなりました。

今回はいくつかの角度から調べています。リーグ創設からの80シーズン分の平均と、直近シーズンの細かい比較。そこに30年分の傾向とラウンドごとの違い、クォーターごとのファウルも加えました。さらに公開データが無かったタイムアウトと交代の回数は、NBAの公式の試合記録を全試合ぶん読み込んで、自分で数えてみました。

数字は主にNBA.comとバスケットボール リファレンスのものです。両方で取れる項目は突き合わせて一致を確かめています。片方にしか無いデータを使うところは、その都度どちらの数字かを書いていきます。表の数字は、ことわりが無い限り1チームあたりの1試合平均です。

80シーズン分の歴代平均はどれくらいか

まずは一番大きな問いからです。NBAの全試合を平均すると、どれくらいになるのでしょうか。

バスケットボール リファレンスには、前身のBAAが始まった1946-47シーズンから2025-26シーズンまで、80シーズン分のリーグ平均が載っています。これを各シーズンの試合数で重みづけして平均すると、次のようになりました。対象はレギュラーシーズン68,523試合とプレーオフ4,606試合です。

項目 レギュラーシーズン プレーオフ
得点 103.9 101.1
ファウル 22.7 23.8
フリースロー試投数 26.8 27.7
アシスト 23.3 21.7
リバウンド 45.6 44.9

バスケットボール リファレンスのリーグ平均から計算しました。リバウンドは記録の無い初期のシーズンを除いています。

80年分をならすと、レギュラーシーズンは1チーム約104点、プレーオフは約101点です。ファウルはプレーオフの方が1本ほど多く、アシストは1本半ほど少なくなっています。この時点で、プレーオフは点が減ってファウルが増えるという傾向が、長い歴史を通して見えてきました。

ただ、80年をひとまとめにした平均には注意も必要です。時代ごとにルールも戦い方も大きく違うからです。そこで10年ごとに区切ってみました。区切りはシーズンが終わった年で数えています。

年代 季数 得点 RS 得点 PO ファウル RS ファウル PO FT試投 RS FT試投 PO
1940年代 3 73.5 73.7 22.9 25.5 27.7 31.0
1950年代 10 91.7 93.6 26.3 29.1 35.4 38.9
1960年代 10 115.1 111.8 26.1 27.0 36.2 36.5
1970年代 10 108.5 104.4 24.4 24.5 28.5 27.4
1980年代 10 109.3 107.0 24.9 25.2 29.1 29.3
1990年代 10 101.0 97.2 22.7 24.1 26.8 28.0
2000年代 10 96.9 94.4 22.0 23.3 25.1 26.4
2010年代 10 102.1 99.7 20.3 21.7 23.1 24.5
2020年代 7 113.3 108.3 19.6 20.8 22.5 22.7

RSはレギュラーシーズン、POはプレーオフ、FT試投はフリースローの試投数です。各シーズンの平均をそのまま平均した値で、バスケットボール リファレンスから計算しています。

1960年代は1チーム115点も取っていて、今と変わらないくらいの点の取り合いでした。そこから2000年代には97点前後まで下がり、2020年代にまた110点台へ戻っています。60年ほどかけて、得点の山と谷をひと回りしたような形です。

一方でファウルは、ほぼ一貫して減り続けています。1950年代は1チーム26本以上あったのが、2020年代は20本を切りました。フリースローも同じように減っています。そして1940年代と1950年代を除けば、どの年代でもプレーオフの得点はレギュラーシーズンを下回っていました。

2025-26シーズンを細かく比べる

ここからは、直近で終わった2025-26シーズンを詳しく見ていきます。レギュラーシーズンは1,230試合、プレーオフは85試合でした。

項目 レギュラーシーズン プレーオフ 差
得点 115.6 107.9 7.7減
フィールドゴール試投数 89.1 85.1 4.0減
3ポイント試投数 37.0 34.4 2.6減
フリースロー試投数 23.5 24.8 1.3増
リバウンド 43.8 42.5 1.3減
アシスト 26.7 23.3 3.4減
スティール 8.4 8.0 0.4減
ブロック 4.8 5.1 0.3増
ターンオーバー 14.5 14.4 0.1減
ファウル 19.9 22.0 2.1増

NBA.comとバスケットボール リファレンスの両方で同じ値でした。

得点は8点近く減っています。シュートの試投数が4本減り、3ポイントも2本以上少なくなりました。その一方でファウルは2本増え、フリースローも増えています。アシストの3本以上の減少も目立ちます。

ただ、1試合あたりの数字だけでは見えないことがあります。プレーオフは攻撃の回数そのものが少ないので、何もかも減って見えやすいんです。そこで、攻撃の回数で割った効率の指標も並べてみます。

指標 レギュラーシーズン プレーオフ
ペース 99.4 95.7
オフェンシブレーティング 115.7 112.0
TS% 58.1% 56.2%
eFG% 54.6% 52.2%
ターンオーバー率 12.7% 13.1%
オフェンスリバウンド率 26.0% 26.3%
フリースロー率 0.206 0.224

バスケットボール リファレンスの数字です。ペースは48分あたりの攻撃回数、オフェンシブレーティングは100回の攻撃あたりの得点、フリースロー率はシュート1本あたりのフリースロー試投数です。各指標の詳しい意味はアドバンスドスタッツ入門の記事にまとめています。

ここで面白いのがターンオーバーです。1試合あたりではほとんど同じなのに、攻撃1回あたりで見るとプレーオフの方が少し多くなっています。攻撃の回数が減った分、同じ14本でも重みが増しているわけです。数字の見え方は、何で割るかでかなり変わります。

シュートの精度を表すTS%とeFG%は、どちらもはっきり下がりました。フリースロー率は上がっています。つまり2025-26シーズンのプレーオフは、シュートが入りにくくなった代わりに、ファウルをもらってフリースローで点を取る場面が増えたと言えます。

得点が減るのはペースのせいか、効率のせいか

プレーオフで点が減る理由は、大きく2つに分けられます。攻撃の回数が減ること、そして1回の攻撃で取れる点が減ることです。この2つを分けて考えると、プレーオフの正体がかなりはっきりしてきます。

2025-26シーズンで計算してみます。レギュラーシーズンのペースと効率をかけると約115.0点になります。プレーオフのペースのまま効率だけレギュラーシーズン並みだったとすると、約110.7点です。実際のプレーオフは約107.2点なので、差の約7.8点のうち約4.3点がペースの低下、約3.5点が効率の低下という内訳になります。ここでの得点はペースとオフェンシブレーティングからの計算値なので、実際の平均得点とは少しずれます。

では、これは毎年のことなのでしょうか。1996-97シーズンから2025-26シーズンまでの30シーズンで見ると、意外な結果が出ました。

項目 30シーズンの平均差
ペース 2.72減
オフェンシブレーティング 0.14減

バスケットボール リファレンスの数字から計算しています。

30年の平均で見ると、プレーオフの効率はレギュラーシーズンとほぼ変わりませんでした。オフェンシブレーティングがプレーオフで下がったのは30シーズン中16シーズンだけで、残りの14シーズンはむしろ上がっています。プレーオフで点が減る理由は、ほとんどがペースの低下だったわけです。

ところが、ここ5シーズンは様子が違います。2021-22シーズンから2025-26シーズンまで、プレーオフの効率は5年連続でレギュラーシーズンを下回りました。差は古い順に0.8から1.8の間で推移し、2025-26シーズンは3.7まで広がりました。最近のプレーオフは、攻撃回数が減るだけでなく、1回の攻撃でも点が取りにくくなってきています。

理由ははっきりとは分かりませんが、仮説は立てられます。レギュラーシーズンの攻撃はここ数年で大きく効率が上がりました。でもプレーオフでは同じ相手と何度も戦うので、相手の得意な形が徹底的に研究されます。レギュラーシーズンで伸びた分の一部が、プレーオフでは消されているのかもしれません。ペースそのものの考え方はペース&スペースの解説も参考になると思います。

30年分で見ると、プレーオフで必ず起きること

次に、1996-97シーズンから2025-26シーズンまでの30シーズンで、プレーオフがレギュラーシーズンと比べてどう変わったかを数えてみました。毎年そうなるのか、たまたまなのかを見分けるためです。

プレーオフで起きたこと 30シーズン中
アシストが減った 30
ターンオーバーが減った 30
ペースが落ちた 29
ファウルが増えた 28
フリースロー率が上がった 28
3ポイントを打つ割合が上がった 27
得点が減った 26
シュートの精度TS%が下がった 20
オフェンシブレーティングが下がった 16

アシストとターンオーバー、ファウルと得点の4項目は、NBA.comとバスケットボール リファレンスの両方で同じ結果でした。ペース、各種の率、オフェンシブレーティングはバスケットボール リファレンスの数字です。

アシストが減るのは30シーズンすべてです。ターンオーバーもすべてのシーズンで1試合あたりの数が減っています。バスケットボール リファレンスで遡れる1973-74シーズン以降に広げても、プレーオフのターンオーバーが多かったシーズンは1つもありませんでした。

アシストが減る理由として考えられるのは、守備の準備です。プレーオフでは相手のセットプレーが研究されていて、パスをつないで簡単に決める形が通りにくくなります。その分、エースの1対1で打開する場面が増えるので、アシストの付かない得点が増えるのだと思います。

ファウルが増えなかったのは2シーズンだけで、2006-07シーズンは同数、2022-23シーズンはプレーオフの方が0.4本少ないという結果でした。得点が減らなかったのは4シーズンです。2002-03シーズンと2005-06シーズン、2014-15シーズンと2016-17シーズンでした。

3ポイントについては、時代の変化が見えました。シュート全体に占める3ポイントの割合は、30シーズン中27シーズンでプレーオフの方が高くなっています。かつては、プレーオフになると外から打つ割合を増やすのが普通だったわけです。ところが2024-25シーズンと2025-26シーズンは逆になり、プレーオフの方が3ポイントの割合が低くなりました。ここ2年は、プレーオフで3ポイントを打たせない守備が効いているのかもしれません。

ラウンドが進むと試合はどう変わるか

プレーオフといっても、1回戦とファイナルでは別物のように感じます。そこで、NBA.comのデータでラウンドごとの平均を出してみました。1シーズンだけだと試合数が少ないので、2021-22シーズンから2025-26シーズンまでの5シーズン分をまとめています。

ラウンド 試合数 得点 ファウル FT試投 アシスト 3P試投 TOV
1回戦 220 107.4 20.8 22.8 23.0 34.2 13.5
カンファレンス準決勝 120 107.7 20.5 22.1 23.3 34.4 13.3
カンファレンス決勝 54 110.5 20.7 23.5 23.8 35.0 13.5
ファイナル 28 103.3 19.7 21.7 22.0 34.5 13.5

NBA.comのラウンド別のチームスタッツから、試合数で重みづけして計算しました。

ファイナルは得点が一番少なく、5シーズンのうち4シーズンで全ラウンドの中で最も低い得点でした。唯一の例外は2024-25シーズンで、このときは1回戦の方がわずかに低くなっています。頂上決戦になるほど守り合いになる、というイメージはおおむね当たっています。

ただ、ファウルはラウンドが進んでも増えていません。ファイナルはむしろ一番少なくなっています。試合が激しくなるほどファウルが増える、という単純な話ではなさそうです。プレーオフ全体ではファウルが増えるのに、ファイナルは他のラウンドより少ない。ここは少し不思議なところです。ファイナルに残るような2チームは、ファウルをせずに守れるチームだということなのかもしれません。

意外だったのはカンファレンス決勝です。5シーズン合計では一番得点が多いラウンドになりました。試合数が54試合と少ないので、特定のシリーズの影響を受けやすいことは頭に入れておく必要があります。

プレーオフのファウルはいつ増えるのか

プレーオフでファウルが増えると聞くと、試合終盤の作戦的なファウルを思い浮かべる人も多いと思います。負けているチームが時計を止めるために、わざとファウルをする場面です。そこでクォーターごとに分けて確かめてみました。

クォーター レギュラーシーズン プレーオフ 差
第1Q 4.13 4.41 0.28増
第2Q 5.07 5.82 0.75増
第3Q 5.15 5.85 0.70増
第4Q 5.37 5.72 0.35増

2025-26シーズンの1チームあたりのファウル数です。NBA.comのクォーター別チームスタッツから計算しました。

結果は予想と違いました。プレーオフで増えたファウルのうち、第4クォーターの分はわずかです。増え方が大きいのは第2クォーターと第3クォーターでした。前のシーズンの2024-25シーズンも同じ傾向で、増えた分は4つのクォーターにほぼ均等に散らばっていました。

つまりプレーオフのファウル増加は、終盤の作戦的なファウルが中心ではないということです。試合を通してずっと、体のぶつかり合いが一段階強くなっている。そう考える方が数字に合っています。テイクファウルの記事で書いたように、速攻を止めるファウルにはペナルティが重くなっていますが、それでも試合全体のファウルは増えています。

もうひとつ面白いのが得点の流れです。レギュラーシーズンは第3クォーターまで1チーム29点前後で推移し、第4クォーターで落ちます。プレーオフでは後半に入ると得点が下がり続けます。2025-26シーズンのプレーオフでは第2クォーターの27.45点から、第3クォーターは26.68点、第4クォーターは26.07点と下がっていきました。試合が進むほど守備が締まっていく様子が、数字にそのまま出ています。

タイムアウトと交代の回数を実際に数えてみた

タイムアウトと選手交代の回数は、NBA.comにもバスケットボール リファレンスにもリーグ平均の数字がありません。そこでNBAの公式サイトが公開している試合ごとのプレーバイプレー、つまり全プレーの記録を読み込んで数えることにしました。対象は2025-26シーズンのレギュラーシーズン1,230試合とプレーオフ85試合のすべてです。

延長戦があると回数が増えてしまうので、下の表は延長の無かった試合だけで計算しています。レギュラーシーズンは1,176試合、プレーオフは80試合です。交代は、ベンチの選手とコートの選手が1人入れ替わるのを1回と数えました。クォーターの合間の入れ替えも記録上は交代に含まれます。数字は両チーム合計です。

項目 レギュラーシーズン プレーオフ
タイムアウト(1試合) 10.57 10.90
うち第4クォーター 3.79 4.22
チャレンジによるタイムアウト 0.28 0.28
交代(1試合) 61.8 66.9
うち第1Q 11.7 12.0
うち第2Q 18.1 19.7
うち第3Q 14.5 15.4
うち第4Q 17.5 19.8

NBA公式のプレーバイプレーをもとに自分で集計した数字です。チャレンジによるタイムアウトは延長戦のある試合も含めた全試合の平均です。

タイムアウトは第4クォーターだけ増える

タイムアウトのルールは2017-18シーズンに大きく変わりました。NBAの公式発表とSports Illustratedの記事によると、1試合の最大数は両チーム合わせて18回から14回になり、1チーム7回までです。第4クォーターに持ち越せるのは最大4回で、終盤の3分を切ると各チーム2回までに絞られます。時間はすべて75秒に統一されました。各クォーターの残り7分と3分を切った最初の中断では、ルールで義務づけられたタイムアウトが入ります。

実際の使用数は、レギュラーシーズンが両チームで10.57回、プレーオフが10.90回でした。1チームにすると約5.3回と約5.5回なので、7回の上限まではまだ余裕があります。

違いが出たのは第4クォーターです。第1クォーターから第3クォーターまではほとんど差が無いのに、第4クォーターだけプレーオフの方が0.4回ほど多くなっていました。接戦の終盤に作戦を確認するためにタイムアウトを使う、というプレーオフらしさがはっきり出ています。試合時間の内訳や止まっている時間は試合時間とタイムアウトの記事で詳しく調べています。

交代はプレーオフの方が多いという意外な結果

交代の回数は予想と逆の結果になりました。プレーオフでは主力の出場時間が長くなるので、交代は減るだろうと思っていたんです。実際には、プレーオフの方が1試合あたり5回ほど多くなっていました。

主力の出場時間が長くなること自体は、NBA.comのデータでも確かめられます。スタメンの選手が出場時間全体に占める割合は、2025-26シーズンのレギュラーシーズンが61.6%、プレーオフが67.8%でした。2024-25シーズンも63.2%と68.1%で、同じように上がっています。スタメンがコートにいる時間は確実に増えています。

それなのに交代の回数が増えるのはなぜでしょうか。考えられるのは、交代の中身が変わることです。レギュラーシーズンの交代は、主力を休ませるための長めの入れ替えが中心です。プレーオフでは主力を短く休ませてすぐ戻したり、相手の布陣に合わせて守備の選手を入れたり、ファウルトラブルの選手を下げたりする細かい交代が増えます。出場時間は主力に集まるのに、入れ替えの回数は増える。プレーオフの采配の細かさが数字に表れているように見えます。

交代が特に増えたのは第2クォーターと第4クォーターでした。第4クォーターは、終盤に攻撃用と守備用の選手を入れ替える場面が重なっているのだと思います。

2026-27シーズンの序盤はどうなっているか

最後に、始まったばかりの2026-27シーズンも少しだけ見ておきます。開幕から43試合の時点で、NBA.comとバスケットボール リファレンスのリーグ平均は次のとおりでした。

項目 2025-26 レギュラーシーズン 2026-27 開幕43試合
得点 115.6 114.6
ファウル 19.9 23.7
フリースロー試投数 23.5 26.5
ターンオーバー 14.5 16.8
アシスト 26.7 25.7

目を引くのはファウルです。1チーム23.7本は、昨シーズンのプレーオフの22.0本よりも多い数字です。フリースローもターンオーバーも大きく増えています。ただ、まだ43試合しか終わっていないので、シーズンが進むと落ち着く可能性も十分にあります。この傾向が続くのかどうかは、もう少し試合数がたまってから改めて確かめてみたいと思います。

まとめ

  • 80シーズン分の歴代平均は、レギュラーシーズンが1チーム103.9得点、プレーオフが101.1得点
  • 2025-26シーズンは115.6得点と107.9得点で、プレーオフは約8点少ない
  • プレーオフで得点が減る理由は、30年平均で見るとほぼペースの低下だけ。ただしここ5シーズンは効率も下がっている
  • アシストとターンオーバーは30シーズンすべてでプレーオフの方が少なく、ファウルは28シーズンで多い
  • ファウルの増加は第4クォーターに集中しておらず、試合全体で起きている
  • ファイナルは得点もファウルも一番少ないラウンド
  • タイムアウトはプレーオフで第4クォーターだけ増え、交代はプレーオフの方が約5回多い

調べる前は、プレーオフは激しくなって点が入らなくなる、というくらいのイメージしかありませんでした。数字で見ると、もう少し細かい姿が見えてきます。攻撃の回数が減り、パスで崩す形が減り、試合を通して体の当たりが強くなる。それなのにターンオーバーは減り、交代は細かくなる。プレーオフは、ミスを減らして1回1回の攻撃を大事にする、別の競技に近いものになっていくようです。

個人的に一番驚いたのは、30年平均ではプレーオフの効率がほとんど落ちていなかったことです。点が減るのは攻撃回数が減るからで、決して攻撃が下手になるわけではない。そう考えると、ここ5シーズン続けて効率まで落ちているのは、今のNBAならではの変化と言えそうです。来年の春、2026-27シーズンのプレーオフでこの流れが続くのか、また確かめてみたいと思います。

みなさんも試合を見るときに、タイムアウトの使い方や交代のタイミングに少し注目してみてください。数字の裏にある采配が見えてくると、プレーオフの見方がもう一段楽しくなるはずです。

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