NBA歴代優勝監督ランキング【2026年最新版】|最多はフィル・ジャクソン11回、「3回優勝の監督」が1人もいない謎

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「NBAで一番多く優勝した監督って誰だろう?」——選手のチャンピオンリングの数は歴代優勝選手ランキングとしてよく語られますし、チーム別の優勝回数も定番のネタです。でも、その裏でベンチに立っていた監督たちの記録は、意外と話題になりません。

調べてみると、これがなかなか面白い世界でした。上位が異常に突出していたり、あるはずの数字がぽっかり抜けていたり。2026年6月に決着した最新シーズンまで反映して、NBA歴代の優勝監督を整理してみます。

2026年の優勝監督はマイク・ブラウン

まずは最新の結果から。2026年NBAファイナルは、ニューヨーク・ニックスがサンアントニオ・スパーズを4勝1敗で下して優勝。指揮を執っていたのはマイク・ブラウンで、これが自身初のNBA制覇となりました。

ニックスにとっては1973年以来、実に53年ぶり3度目の優勝です。ちなみに1970年と1973年のニックスを率いていたのはレッド・ホルツマン。つまりニックスの歴史上、優勝監督はホルツマンとブラウンの2人しかいないことになります。

NBA歴代優勝監督ランキング【2回以上】

それでは本題。NBAで2回以上優勝している監督を、回数順に並べたのがこちらです。

順位 監督 優勝回数 球団と優勝年
1 フィル・ジャクソン 11回 ブルズ 1991-1993、1996-1998/レイカーズ 2000-2002、2009、2010
2 レッド・アワーバック 9回 セルティックス 1957、1959-1966
3 ジョン・カンドラ 5回 ミネアポリス・レイカーズ 1949、1950、1952-1954
3 グレッグ・ポポビッチ 5回 スパーズ 1999、2003、2005、2007、2014
3 パット・ライリー 5回 レイカーズ 1982、1985、1987、1988/ヒート 2006
6 スティーブ・カー 4回 ウォリアーズ 2015、2017、2018、2022
7 チャック・デイリー 2回 ピストンズ 1989、1990
7 アレックス・ハナム 2回 ホークス 1958/76ers 1967
7 トム・ハインソーン 2回 セルティックス 1974、1976
7 レッド・ホルツマン 2回 ニックス 1970、1973
7 K.C.ジョーンズ 2回 セルティックス 1984、1986
7 ビル・ラッセル 2回 セルティックス 1968、1969
7 エリック・スポールストラ 2回 ヒート 2012、2013
7 ルディ・トムジャノビッチ 2回 ロケッツ 1994、1995

上位6人だけで、全優勝の約半分

この表を眺めていて一番驚いたのがここです。1947年の第1回から2026年まで、NBAの優勝は全部で80回。そのうち上位6人(ジャクソン、アワーバック、カンドラ、ポポビッチ、ライリー、カー)が積み上げたのが39回です。

80年近い歴史の中で、たった6人が半分近くを持っていってしまっている。監督という仕事が、いかに「勝てる人が勝ち続ける」構造になっているかがよく分かります。

フィル・ジャクソンの11回はなぜ異次元なのか

1位のフィル・ジャクソンは11回。2位のアワーバックに2つ差をつけての単独トップです。しかもこの11回、2球団でそれぞれ複数の3連覇を達成して積み上げたものです。ブルズで1991-1993と1996-1998、レイカーズで2000-2002。この3つの3連覇だけで9回を稼いでいます。

もちろん「ジョーダンがいたから」「シャック&コービーがいたから」という声はあります。実際、彼が率いたチームの主力は歴代ビッグ3に名を連ねるような顔ぶれでした。ただ、超一流のエゴを同じ方向に向かせ続けるのも監督の仕事です。2球団でそれをやり切った例が他にないという事実は、やはり重いと思います。

「優勝3回の監督」が1人もいないという不思議

もう一度、上の表を見てください。11回、9回、5回、5回、5回、4回……そして次が2回。優勝ちょうど3回の監督が、NBA史上1人もいません。

これは単なる偶然なのですが、言われてみると妙な空白です。2回まで到達した監督は8人いるのに、そこから3回目に手が届いた人がいない。逆に4回以上まで行った人は一気に王朝レベルまで駆け上がっている。「2回」と「4回以上」の間に見えない壁があるように見えて、個人的にはこの記事で一番面白かったポイントです。

次にこの壁を破る候補としては、2回のエリック・スポールストラあたりが挙がるでしょうか。ヒートで3つ目を取れば、史上初の「優勝3回監督」になります。

複数球団で優勝した監督は3人だけ

2つ以上の球団で優勝したことがある監督は、フィル・ジャクソン(ブルズ/レイカーズ)、パット・ライリー(レイカーズ/ヒート)、アレックス・ハナム(ホークス/76ers)の3人だけです。

選手なら移籍してリングを増やすのはよくある話ですが、監督だと極端に少なくなる。1つの組織で結果を出した監督が、別の組織の文化に入り直して、もう一度頂点まで持っていくのがどれだけ難しいかという話でもあります。

ベンチ以外の記録も面白い:ビル・ラッセルの2回

表の中に1人だけ、明らかに毛色の違う名前があります。ビル・ラッセルです。彼の1968年と1969年の優勝は、選手兼任監督としてのものでした。コートに立ちながらベンチの采配も振るって、2年連続でNBAを制しています。

さらにラッセルは1966年にセルティックスの指揮官に就任した、NBA史上初のアフリカ系アメリカ人ヘッドコーチでもあります。選手として11回のリングを持つ彼が、監督としても記録を残しているというのは、あらためて考えるとちょっと現実離れした話です。

現役監督で最多はスティーブ・カー

5回のグレッグ・ポポビッチは2025年5月にスパーズのヘッドコーチを退任し、球団社長に就任しました。後任はミッチ・ジョンソンです。これにより、現役ヘッドコーチで優勝回数最多はウォリアーズのスティーブ・カー(4回)となりました。

ちなみにカーは、選手としてもブルズとスパーズで計5回優勝しています。フィル・ジャクソンの下でプレーした選手が、指揮官として4回。系譜としてはきれいな話です。

まとめ

  • 歴代最多はフィル・ジャクソンの11回。2位はレッド・アワーバックの9回
  • 上位6人だけで全80回中39回を占めている
  • 優勝ちょうど3回の監督は史上1人もいない
  • 複数球団での優勝はジャクソン、ライリー、ハナムの3人だけ
  • 2026年の王者ニックスを率いたのはマイク・ブラウン(初優勝)
  • 現役最多はスティーブ・カーの4回

優勝回数という数字だけを追いかけると、監督の仕事はどうしても「誰と組めたか」に見えてしまいます。ただ、同じスター選手を預かっても勝てない監督はいくらでもいますし、この表に載っている名前はどれも、それを何度も証明してきた人たちです。

優勝の話をもう少し掘りたい方は、NBA連覇の歴史まとめもどうぞ。上位監督たちがなぜ突出しているのか、王朝という視点から見るとまた違って見えてきます。選手個人の記録なら歴代MVP最多受賞ランキング、シード順との関係なら歴代シード別の優勝チーム一覧もあわせてどうぞ。ベンチの側から見たNBAも、けっこう味わい深いです。

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