カリーが契約延長可能に。でもウォリアーズさん、「来年動く」ってその時39歳なんですが。

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ステフィン・カリーが、ウォリアーズと新たな契約延長を結べるようになりました。

カリーは現在38歳。現行契約は2026-27シーズンまでで、今季の年俸は約6,300万ドル。そして8月29日から、ウォリアーズとMAX契約延長を結ぶことが可能になっています。

普通に考えれば、「カリーがウォリアーズと契約延長へ」というニュースがそのうち出るんでしょう。

カリー自身、これまで何度も「ウォリアーズ一筋でキャリアを終えたい」という意思を示してきました。

でも今回、僕が気になっているのはそこじゃありません。

むしろ逆。

もしカリーが、すぐに契約延長しなかったら?

これ、結構面白いことになるんじゃないでしょうか。

カリーももう38歳になった

なんか改めて文字にすると恐ろしいですね。

38歳。

僕の中ではまだ、マディソン・スクエア・ガーデンで54点取って「なんだこいつ」と騒がれていた細い兄ちゃんのイメージが残っています。笑

でも現実には、カリーは2009年ドラフト組。

NBA18年目に入ります。

昨季は右膝の怪我によって27試合を欠場。ウォリアーズも37勝45敗に終わり、プレイインには進んだもののサンズに敗れてプレーオフ本戦には進めませんでした。

もちろん、カリーが急に普通の選手になったわけではありません。

でも「あと何年トップレベルでプレーできるの?」という話は、もう避けられない。

40歳までやるとしてもあと2年。

42歳までやったとしてもあと4年。

つまりウォリアーズには、

「そのうちもう一回優勝狙おう」

なんて言っている時間が、ほとんど残っていません。

今夏、ウォリアーズはレブロンを狙った

だからこそ今夏、ウォリアーズも大勝負を狙いました。

レブロン・ジェームズです。

ドレイモンド・グリーンはプレイヤーオプションを一度破棄し、ウォリアーズがレブロン獲得に動けるよう財政的な柔軟性を作りました。

もし実現していたら、

カリー+レブロン。

……見たかった。笑

ただ、レブロンは最終的に76ersを選択。

ウォリアーズはレブロン獲得に失敗した後、ドレイモンドと1年2,770万ドルで再契約しました。もちろん何もしていないわけではありません。

ポルジンギスも2年契約で残留。メルトンも戻ってきた。ジミー・バトラー、ドレイモンド、ポルジンギス、ホーフォードなど、ベテランを中心に戦えるメンバーは揃っています。

ただ、「これで優勝候補筆頭です」と言われたら、さすがにそこまでは言えない。

「来夏もっと動ける」は分かる。でも……

ウォリアーズ側にも事情があります。

今無理やり動くより、契約状況や指名権を整理して、より大きなチャンスが来た時に動く。

NBAでは普通の考え方です。

キャップスペース。

ドラフト指名権。

若手。

トレード可能な契約。

フロントは常に「現在」と「未来」のバランスを考えなければいけません。

分かります。

めちゃくちゃ分かります。

ただ一個だけ言わせてください。

来年、カリー39歳なんですが。笑

ここなんですよね。

38歳のカリーと未来の1巡目、どっちが大事?

例えばウォリアーズが大型トレードを狙ったとします。

当然、相手はドラフト1巡目指名権を要求してくるでしょう。

若手も欲しいと言われるかもしれない。

そこで、

「いや、将来が怖いから出せません」

となる。

これも普通のチームなら正しい判断だと思います。

でもウォリアーズって、

普通のチームじゃない。

ステフィン・カリーがいるチームです。

カリーが来る前のウォリアーズと、カリーが来た後のウォリアーズは、もはや別のフランチャイズと言っていい。

4度のNBAチャンピオン。

2度のMVP。

NBA史上最多の3ポイント。

そして何より、ウォリアーズというチームを世界的ブランドにした。

そんな選手が38歳になってもまだ戦える状態でいる。

だったら僕は、多少未来が苦しくなってでも今に賭けていいと思っています。

王朝の後に弱くなったっていいじゃないか

これ、結構重要だと思うんですよね。

ウォリアーズはカリー引退後も強くありたい。

当然です。

でも、

そんな都合よくいく?笑

ジョーダンが引退した後のブルズ。

コービー時代が終わった後のレイカーズ。

ダンカン時代が終わった後のスパーズ。

どんな王朝にも終わりは来ます。

カリーが引退して、その後数年間ウォリアーズが弱くなったとしても、それはある意味仕方ない。

むしろカリーという歴史的選手がまだいるのに、

「2029年の1巡目が……」

「2031年の1巡目が……」

と未来を心配して、最後のチャンスを中途半端に使う方がもったいない気がします。

未来のドラフト指名権はまた手に入る。

でも、

38歳のステフィン・カリーは二度と戻ってきません。

だから「契約延長しない」という選択が面白い

ここで今回の話に戻ります。

カリーは8月29日から契約延長可能になりました。

ウォリアーズのマイク・ダンリービーGMも、これまでカリーとの新契約を望んでいることを公にしています。普通なら延長するでしょう。

僕も最終的にはそうなる可能性が高いと思っています。

ただ、

すぐにはサインしない。

という選択肢はある。

これだけでウォリアーズに対する結構なプレッシャーになります。

なぜならカリーは、今までほとんどそういうことをしてこなかったからです。

カリーはあまりにも「いい子」だった

NBAのスーパースターは時に、ものすごい方法でフロントへ圧力をかけます。

トレード要求。

契約延長拒否。

メディアを通した補強要求。

SNSで意味深投稿。

まあ色々あります。笑

でもカリーって、そういうタイプじゃない。

ウォリアーズへの忠誠心を何度も示してきたし、チームが苦しい時期でも大騒ぎすることはありませんでした。

だからこそ、

カリーが契約書にすぐサインしない。

ただそれだけでも意味がある。

「俺は出ていくぞ!」

ではなく、

「このチームが本気で最後の数年間を勝ちにいくのか、ちょっと見させてもらうよ」

というメッセージになる。

もしカリーが本当にそういう姿勢を取ったら、僕はかなり面白いと思います。

ウォリアーズは最後にもう一回、全部賭けてもいい

もちろん、無茶苦茶なトレードをしろという話ではありません。

カリーがいるからといって、1巡目5枚を適当な選手に突っ込めばいいわけでもない。

でも本当にカリーと相性が良くて、優勝確率を一段上げられるスターが市場に出たら。

僕なら行きます。

指名権も出す。

若手もある程度出す。

数年後に弱くなるリスクも受け入れる。

だってカリーがいるんだから。

ウォリアーズは既に、この男のおかげで普通のNBAチームでは経験できない夢を何度も見ています。

2015年。

2017年。

2018年。

そして2022年。

だったら最後くらい、

「カリーがいる間は全部勝ちにいく」

でもいいんじゃないでしょうか。

カリーの最後を「未来への準備期間」にしてほしくない

NBAのフロントからすれば、未来を考えるのは仕事です。

だからウォリアーズが将来の柔軟性を残そうとすること自体は理解できます。

でもカリーは特殊です。

NBA史上最高クラスの選手であり、フランチャイズ史上最高の選手。

そして38歳になった今も、まだ優勝を狙えるレベルでプレーできる。

この時間はめちゃくちゃ貴重です。

来年ならもっと動ける。

再来年ならキャップが空く。

良い選手が市場に出たら。

そうやって待っている間にも、カリーは39歳、40歳になっていく。

未来の1巡目指名権は取り戻せます。

キャップスペースもいつか空きます。

若手だってまたドラフトできます。

でも、

38歳のステフィン・カリーは二度と戻ってこない。

僕なら最後にもう一度、この男に全部賭けます。

そしてもし数年後、ウォリアーズが20勝しかできないチームになったとしても。

その時はその時です。笑

カリーともう一度リングを狙える可能性があるなら、それくらいの代償は払ってもいいんじゃないでしょうか。

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