2026年11月1日、クリッパーズはサンフランシスコのチェイス センターでウォリアーズと対戦しました。開幕から主力の負傷が重なり、この試合も黒星が先に見えていたチームです。それでも八村塁は序盤から積極的にシュートを選択し、気持ちのいい試合をしていました。
結果はウォリアーズが124対112で勝利。クリッパーズは1勝5敗となり、5連敗で厳しい開幕戦を過ごしています。ただ内容を見ると、八村塁の今季最多24得点は素直に褒められる出来でした。今回はこの一戦を振り返ります。
ウォリアーズもカリーを中心に得点力はあるチームですが、この試合はカリーが目立つ前にレンデボーグやメルトンといった選手たちで試合を決めてしまった形です。クリッパーズとしては、誰か一人を抑えれば済む相手ではなかったのが苦しいところでした。
クリッパーズは今シーズン序盤から主力の離脱が続いているチームです。ブランドン イングラムがアキレス腱の負傷で開幕に出られず、ブラッドリー ビールも膝を痛めていて、ロスターのやりくりが苦しい状態がずっと続いています。そんな中でも八村塁は出場できる試合でしっかり仕事をしているので、個人的には好印象を持っています。
最終スコアとクォーター別の流れ
第1クォーターはクリッパーズが37対29とリードする立ち上がりでした。ところが第2クォーターにウォリアーズが20対34と一気に押し返し、前半を57対63で終えています。後半もウォリアーズの勢いは止まらず、最終的に124対112で突き放されました。
| チーム | 第1Q | 第2Q | 最終 |
|---|---|---|---|
| クリッパーズ | 37 | 20 | 112 |
| ウォリアーズ | 29 | 34 | 124 |
クリッパーズは序盤こそ波に乗れていましたが、第2クォーターだけで14点差をつけられたのが響きました。これが今季のクリッパーズらしさと言えば、らしさなのかもしれません。立ち上がりの良さを前半のうちに消してしまう展開は、この試合に限らず今季何度か見た光景です。
後半も一方的な展開ではなく、クリッパーズは何度か追い上げる場面を作っています。ただそのたびにウォリアーズがベンチ発の得点で突き放し、最後まで逆転の目を出させてもらえませんでした。終わってみれば点差以上に苦しい内容だったという印象です。
個人的にはこの試合、クリッパーズのベンチ層にも目が行きました。コビー サンダースが16得点とベンチ最多の活躍を見せていて、先発に負傷者が多い中でも若手がしっかり出てきているのは収穫です。チーム全体としては勝てていませんが、個々のパフォーマンスだけ見ると悪い材料ばかりではないと思います。
八村塁は今季最多24得点、シュートタッチが絶好調
八村塁は30分の出場で24得点を記録。フィールドゴールは16本中10本成功で成功率は6割を超え、3ポイントも7本中4本を沈めています。得点だけでなく成功率の高さが今季ずっと欲しかった形でした。リバウンドも7本を記録しています。
24得点は今季の自己最多で、3ポイント4本成功も今季最多です。フィールドゴール成功率が5割を超えたのも5試合ぶりとのことで、個人としては久しぶりに嫌な流れを断ち切れた夜になりました。コンタクトを恐れずにゴール下へ飛び込む場面も多く、見ていて気持ちの入り方が伝わってくる内容でした。
クリッパーズはブランドン イングラムがかかとの状態、ブラッドリー ビールが膝の負傷でこの試合も欠場していました。主力を欠く中でここまで打てていたのは、個人的には素直に評価したいところです。
ここで二人の成績を並べてみます。この試合のスタッツを見比べると、八村塁の効率の良さとレンデボーグの得点力の違いがよく分かります。
| 選手 | 得点 | FG | 3P | リバウンド |
|---|---|---|---|---|
| 八村塁 | 24 | 10本中6割超 | 7本中4本 | 7 |
| レンデボーグ | 37 | 19本中13本 | 11本中6本 | 記載なし |
ウォリアーズはレンデボーグが自己最多37得点
ウォリアーズを勝利に導いたのはヤクセル レンデボーグでした。フィールドゴール19本中13本、3ポイントも11本中6本を成功させ、自己最多の37得点と6アシストを記録しています。
ベンチからもデアンソニー メルトンが21得点、ブランディン ポジエムスキーが17得点8リバウンド8アシストと二桁得点を並べ、ブランドン ウィリアムズもベンチから17得点を加えました。ウォリアーズもクリスタプス ポルジンギスが体調不良、ジミー バトラーが膝でそれぞれ欠場していましたが、層の厚さで乗り切った印象です。
主力を欠いた相手に、控えメンバーだけでこれだけ得点を重ねられるのは単純に怖いです。ウォリアーズは今季も台頭してくる選手が次々出てきていて、見ていて飽きないチームになっていると思います。
レンデボーグについては名前を覚えたばかりの人も多いと思いますが、この試合のような活躍が増えてくると、来年以降は知らない人の方が少なくなるかもしれません。個人的にはこういう選手を試合の序盤から見つけておくのも、NBA観戦の楽しみの一つだと思っています。
八村塁はここ数試合で調子を上げてきている
ティンバーウルブズとのNBAカップの試合では復帰戦で12得点とまだ本調子ではなかった八村塁ですが、そこから数試合で明らかにシュートの感触が良くなっています。太もものコンディション不良で欠場した試合を挟みながらも、出場した試合ではしっかり得点を積み上げてきました。
とくに3ポイントの精度が上がっているのが今回の24得点に直結しています。キャッチアンドシュートだけでなく、ドライブから引き出したファウルやミドルのプルアップも入っていて、得点の形に幅があるのが今季の特徴だと思います。このままいけば、クリッパーズのオフェンスで八村塁が占める役割はさらに大きくなっていくはずです。
ディフェンス面でも大きなミスは目立たず、サイズを活かしたリバウンド参加もできていました。得点だけが取り上げられがちな一戦ですが、全体を通して安定感のあるプレーだったことも付け加えておきます。
クリッパーズは1勝5敗、苦しい立ち上がりに
この敗戦でクリッパーズは1勝5敗。八村塁が夏にクリッパーズへ加入したときの期待値を考えると、チームとしては誤算の多い開幕と言えます。ベンチからはコビー サンダースが16得点を記録しましたが、先発とベンチの差を埋めきれませんでした。
ここまでクリッパーズは、古巣レイカーズに敗れた開幕早々の一戦や八村塁が欠場した中でのレイカーズ戦黒星など、負け方に波があります。それでも個人の調子は上がってきているので、チームとして噛み合う試合を早く見たいところです。
クリッパーズは今後もタフな日程が続きます。主力が戻ってくるまでは、八村塁のようにコンスタントに仕事ができる選手がどれだけ試合を作れるかがチームの浮上を左右しそうです。幸いこの試合のシュート選択は良かったので、次の試合でも同じ入りができるかに注目したいところです。
ウォリアーズ側も決して万全ではありませんでした。ポルジンギスとバトラーという大黒柱を欠いた中で、レンデボーグやメルトンといった選手が穴を埋めて勝ち切ったのは、チームの深さを感じさせる結果だったと思います。こういう選手が台頭してくるのを見るのも、NBAを見ていて面白いところです。
クリッパーズはこのあとも連戦が続きます。イングラムやビールが戻ってくるまでは、ガーランドと八村塁を中心にどれだけ試合を作れるかが鍵になりそうです。負け方は厳しいですが、個人の状態は決して悪くないので、焦らず見ていきたいシーズンです。
開幕前の期待値を思えば、ここまでの数字だけを見てクリッパーズの評価を下げるのは早すぎると思います。負傷者が戻ってきたときのチーム力は、まだ正しく測れていないはずです。
まとめ
最後に今回の試合を簡単に振り返っておきます。
- ウォリアーズがクリッパーズに124対112で勝利、4連勝
- 八村塁は30分で今季最多24得点、フィールドゴール10本中6割超の成功率
- 3ポイントも4本成功で今季最多
- ウォリアーズはレンデボーグが自己最多37得点6アシスト
- クリッパーズは1勝5敗、開幕から苦しい戦いが続く
チームの勝敗だけを見ると厳しい結果ですが、八村塁個人のコンディションは上向いてきているように見えます。このシュートタッチが続けば、クリッパーズの浮上もそう遠くないかもしれません。しばらくは一試合ごとに見ていきたいと思います。
クリッパーズは夏に八村塁を獲得した時点で、得点源の一人として期待していたはずです。開幕から数字が出ていなかった分、ここでまとまった得点を見せたのは本人にとっても大きな意味を持つ試合だったと思います。次のホームゲームでもこの勢いを持ち込めるか、そこが一番気になるところです。
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