レイカーズ史上最高額125億ドル売却、ペリンカがついに会見で言及 承認はまだ先の話

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レイカーズをめぐるオーナー交代劇、まだ続いていたのかと思った方も多いんじゃないでしょうか。8月に「マーク・ウォルターがレイカーズを売却」というニュースが出てからしばらく大きな動きが見えなかったんですが、9月24日にGMロブ・ペリンカが会見でこの件に初めて公に触れました。今回はその発言の内容と、現時点で分かっていること・まだ分かっていないことを整理していきたいと思います。

そもそも何が起きているのか

まず前提の確認からです。2026年8月12日、ジョシュ・クシュナー(Thrive Capital創業者、ジャレッド・クシュナーの弟)とボブ・アイガー(元ディズニーCEO)が率いるグループが、マーク・ウォルターからレイカーズを買収することで合意したと発表されました。金額は約125億ドル($12.5 billion)。北米プロスポーツ史上最高額の取引とされていて、ESPN、CBS Sports、CNBC、NBC News、Yahoo Sportsといった主要メディアがこぞって同じ数字を報じているので、金額についての信頼度はかなり高いと見ていいと思います。

個人的に面白いなと思うのは、ウォルターがレイカーズの過半数株式を取得する合意が発表されたのが2025年6月で、正式にNBA理事会の承認を得て取引が完了したのが2025年10月30日ということです。つまりウォルター体制はまだ1年経つか経たないかのタイミングで、もう次のオーナーに移ろうとしているわけです。ウォルターはこの売却で約25億ドルの利益を得たとも報じられていて、レイカーズだけを手放してドジャースやチェルシーFCなど他のスポーツ資産は引き続き保有するようです。ここまで短期間で球団を転売するケースって、NBAではあまり記憶にないので、正直ちょっと驚きました。

バス一族の内輪もめも進行中

今回の売却では、ウォルターからクシュナー・アイガー組への持分譲渡に加えて、バス一族の信託が保有する少数株式17.8%も同時に売却されることになっています。バス家のきょうだい6人(ジーニー、ジム、ジョニー、ジェイニー、ジョーイ、ジェシー)のうち5対1でこの売却に賛成したんですが、ジーニー・バスだけがこれに反対し、法的措置(差し止め請願)を取ったと複数のメディアが報じています。ジーニーの反対理由については、NBAのガバナー資格には最低15%の保有が必要というルールがあり、今回の17.8%売却でバス一族側の保有比率がその基準を割り込みかねないから、という説明も一部で出ています。ただこれはCBS Sports系の報道による補足的な情報で、他の核心事実ほど確度が高いわけではないので、あくまで「そういう見方もある」程度に受け止めておいた方がよさそうです。

この差し止め請願の審理日についても、実はメディアによって食い違いがあります。当初は11月5日に予定されていたものの、ジーニー側の弁護士が渡欧の予定を理由に延期を申請し、12月にずれ込んだところまでは各メディアが一致しているんですが、具体的な日付になると「12月8日」と報じるメディアと「12月9日」と報じるメディアに分かれています。どちらが正しいのか今の時点では確定できないので、ここでは「12月上旬に審理が予定されている」くらいの理解にとどめておくのが誠実かなと思います。

NBA理事会の承認、実はまだ下りていない

意外と見落とされがちなんですが、この取引はまだNBA理事会(Board of Governors)の正式承認を得ていません。承認には30チームのオーナーのうち少なくとも23人の賛成が必要で、2026年9月14〜15日に開催された理事会会合でも、レイカーズ売却案は正式な投票議題には上がらなかったと事前に報じられていました。承認が遅れている背景には、ウォルターに関する財務上の疑惑の調査や、上で触れたバス一族の対立に加えて、クシュナーが保有するNBA球団の株式を売却する必要があるとされる問題が絡んでいるとも言われています。

ただ、この「手放す必要がある株式」が具体的にどの球団を指すのかについては、実はまだはっきりしていません。クシュナーがマイアミ・ヒートの株式(5%、2024年取得)を保有していることは複数の報道で一致しているんですが、グリズリーズの保有についても言及している記事があるものの、その記事本体は有料壁の向こうで直接確認できておらず、未検証のままです。なので「ヒートだけなのかグリズリーズも含むのか」という点は、現段階では断定できないというのが正直なところです。承認プロセス自体、まだクリアすべきハードルがいくつも残っている印象で、年内に片付くのかどうかも読めません。

ペリンカが初めて公にコメント

そんな中で迎えた9月24日の会見が今回の本題です。場所はUCLA Health Training Centerとみられ、ヘッドコーチのJJ・レディックも同席するプレシーズン向けの取材対応でした。ペリンカはこれまでオーナー交代についてほとんど公の場で触れてこなかったんですが、この日ようやく口を開いています。

発言はメディアによって切り取り方が微妙に違っていて、Yahoo Sportsのある記事では

“With a pending transaction, we’re not at liberty to talk more about that under league rules. But we’ve had preliminary discussions with them that have been really, really positive.”

と伝えられている一方、別のYahoo Sports記事やHoops Rumorsでは

“We have had introductory meetings with Bob and Josh, and those have been excellent.”

という文言で紹介されています。「preliminary discussions(予備的な話し合い)」と「introductory meetings(顔合わせ的なミーティング)」、表現こそ違いますが、どちらも「新オーナー候補と初期段階の接触があって、それがかなり良い感触だった」という趣旨は共通していて、同じ会見内の別々の質問への回答を各メディアが違う箇所から引用した可能性が高そうです。「リーグ規則上、取引が未決着の間はこれ以上話せない」という部分はほぼどのメディアでも一致しているので、この発言自体の信頼性は高いと見ていいと思います。

チーム運営への影響については、ペリンカは「日々の業務に変化はない」「レイカーズ・エクセレンスの水準で運営を続けている」とコメントしていて、過去2ヶ月で15人以上の新規フロントオフィス・スタッフを採用したことにも触れています。正直、この発言だけだとオーナー交代がチームの編成方針にどう影響するかまでは全く見えてこないんですが、逆に言えば「取引が未確定な以上、迂闊なことは言えない」という立場を律儀に守っている感じもします。ペリンカらしいといえばペリンカらしい、慎重なコメントだったなという印象です。

まとめ

整理すると、今回確実に言えるのは「2026年8月12日に約125億ドルでのクシュナー・アイガーへの売却が発表され、バス一族も追加で17.8%を売却することになっていて、ペリンカが9月24日の会見でこの件について初めて公にポジティブな言及をした」というところまでです。一方で、NBA理事会の承認はまだ下りておらず、ジーニー・バスの差し止め請願の審理日も媒体によって12月8日・9日と分かれたまま、クシュナーとアイガーどちらがどれくらいの比率を持つのか、クシュナーがどの球団の株式を手放す必要があるのかといった細部は、この記事の時点ではまだはっきりしていません。

個人的には、ウォルターが1年足らずでオーナーを退くという展開自体がなかなか異例で、この先どこまで話がこじれるのか単純に興味があります。125億ドルという金額のインパクトばかりが先行しがちですが、承認プロセスやバス家内の対立がどう決着するか次第で、チームの実際の運営方針にも遅れて影響が出てくる可能性はあると思います。続報が出たらまた追いかけていきたいと思います。

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