今シーズンのクリッパーズは立ち上がりから苦しんでいます。10月28日のホームでのレイカーズ戦は103対87で敗れ、これで3連敗です。八村塁は左大腿四頭筋の張りでこの試合を欠場しました。レイカーズもドンチッチを欠いていたので、両チームとも主力の一人を欠いた一戦でした。
レイカーズとクリッパーズは今シーズンすでに10月23日にも対戦していて、その試合はレイカーズが125対117で制していました。わずか5日での再戦となった今回も結局レイカーズに軍配が上がり、同一カードで早くも2連敗という形になりました。ロサンゼルスを二分するこの対決、しばらくはレイカーズが優位に立っていると見てよさそうです。
試合の流れ ドンチッチ欠場でも崩れなかったレイカーズ
レイカーズは第1クォーターを25対22のリードで終えると、第2クォーターに19対4のランを決めて主導権を握りました。前半を56対38で終えたレイカーズに対し、クリッパーズは第3クォーター序盤に7点差まで詰め寄ります。しかしレイカーズが終盤にかけて27対15のランで突き放し、85対66で第3クォーターを終えました。そのまま103対87で試合を締めています。
クリッパーズは序盤こそリードを奪う場面もありました。第1クォーターの終盤まで僅差の展開が続いていて、八村がいればもう少し違う試合になっていたかもしれません。ただ第2クォーターに入ってからは完全にレイカーズの時間となり、守備のローテーションが遅れる場面が目立つようになりました。クリッパーズのベンチも最後まで流れを変えられず、そのまま後半へ入っていきます。
ドンチッチはこの試合がバックトゥバックの2戦目にあたり、背中の張りを理由に欠場していました。レイカーズがドンチッチで優勝できるのかという話題は今シーズンもずっと続きそうですが、主力なしでも崩れなかったのはベンチ陣の出来が良かったからだと自分は見ています。クエンティン グリムスが23得点5アシスト4スティール、コリン セクストンもベンチから21得点を挙げました。オフシーズンに加わったウォーカー ケスラーも11得点9リバウンドを記録し、新戦力の底上げを感じさせる内容でした。
八村塁は左大腿四頭筋の張りで欠場
クリッパーズにとってもう一つ気になる話が、八村塁の欠場です。報道によると左大腿四頭筋に張りがあり、火曜日の練習を欠席した上でクリッパーズが水曜日の欠場を発表しました。25日のサンダー戦では29分出場していたので、ここ数日での判断だったことがうかがえます。
幸い張りだけであれば長期の離脱にはならないとみられていて、金曜日のティンバーウルブズ戦での復帰が有力視されています。この試合からNBAカップのグループステージが始まるので、無理をさせずに様子を見る判断は妥当だと自分は思います。クリッパーズは今シーズンすでに古巣レイカーズとの対戦で黒星を経験していて、今回がその意味でも苦い再戦になりました。
八村はここまでの3試合で平均10.3得点6.0リバウンドを記録していて、チーム内でも得点源として期待されていた存在です。クリッパーズはこの試合に入る前の時点で1勝2敗と開幕から苦しいスタートを切っていたうえ、1巡目指名権5本の没収という重い処分も重なり、今シーズンは若手中心のロースターで戦わざるを得ない状況です。そこへきての八村欠場は、小さくない痛手だったと言えます。
クリッパーズを苦しめるターンオーバーの多さ
この試合でクリッパーズが記録したターンオーバーは24もありました。そのうち前半だけで15回を数え、レイカーズはそこから31点を奪っています。フィールドゴール成功率も35.1パーセントとシーズン最低でした。チームはリーグ全体でターンオーバー数と失点の両方が最下位という、あまり嬉しくないデータを抱えています。八村が抜けたことで、攻撃の組み立てがさらに難しくなったのは間違いありません。
クリッパーズ側で目立ったのは、ベンチから自己最多の21得点を挙げたケナン ウェイグラーです。先発のダリアス ガーランドも14得点を記録しましたが、12本中4本という低いシュート成功率に加えて5つのターンオーバーを記録し、攻守両面でチームの苦しさを象徴する数字になりました。両チームの主な個人成績は次の表の通りです。
| 選手 | チーム | 得点 | その他 |
|---|---|---|---|
| クエンティン グリムス | レイカーズ | 23点 | 5アシスト 4スティール |
| コリン セクストン | レイカーズ | 21点 | ベンチから |
| ウォーカー ケスラー | レイカーズ | 11点 | 9リバウンド |
| ケナン ウェイグラー | クリッパーズ | 21点 | 自己最多 ベンチから |
| ダリアス ガーランド | クリッパーズ | 14点 | 12本中4本成功 5ターンオーバー |
クリッパーズの先発メンバーを見ても、今シーズンの苦しさがよく分かります。八村が抜けた分を埋めたのはケビン サンダースで、9得点4リバウンドと及第点の働きを見せました。それでもチーム全体のシュート感覚は上がらず、第2クォーターのフィールドゴール成功率は17.6パーセントにまで落ち込みました。レイカーズに主導権を握られてからは、最後まで突き放される一方だったのが実情です。
レイカーズにとっても、この勝利は意味のあるものでした。ドンチッチという絶対的な得点源を欠きながら、チームとして点を取り切れたことは今後の層の厚さを示す結果になりました。負傷者が重なりやすい長いレギュラーシーズンを考えると、主力の誰かが欠けても勝てる試合を作れるかどうかは、上位争いに食い込むための大きな条件になってきます。
今後の見通し
クリッパーズは次戦、金曜日にミネソタ ティンバーウルブズとのアウェー戦を控えています。移動を挟んでの連戦になるので、八村の状態を含めてコンディション面がそのまま結果に直結しそうです。ここからNBAカップのグループステージが始まるので、八村の復帰とともに立て直しを図りたいところです。タイロン ルーヘッドコーチは試合後、チームとして描き直す必要があると話したと伝えられています。負傷者が重なる中でも、ヘッドコーチの楽観的な見方が伝えられているのは救いだと自分は思います。
一方のレイカーズは、オフシーズンに加えたケスラーやセクストン、グリムスの底上げもあって主力を温存しながら勝ち切れる強さを見せています。ドンチッチが戻ってくれば、さらに手強い存在になるはずです。両チームとも負傷者を抱えながらのシーズン序盤戦、この先どう立て直していくかを引き続き追いかけていきたいと思います。
今回のレイカーズ戦は、11月から本格化するNBAカップ2026の直前にあたります。クリッパーズは西グループBに入っていて、ここで調子を上げられないまま突入するのは避けたいところだったはずです。八村の欠場が長引かずに済んだのは、その点でも大きいと思います。
八村自身は今シーズン、クリッパーズでより大きな役割を期待されての加入でした。開幕前のメディアデーではチームメイトからも高い評価を受けていただけに、立ち上がりの3試合で足を止めることになったのは本人としても不本意なはずです。まずは金曜日のティンバーウルブズ戦に向けて、無理のない範囲でコンディションを整えてほしいところです。
クリッパーズが入る西グループBには、主力2人の負傷で苦しむサンダーも同じ組に入っています。サンダー自身も万全とは言えない状態なので、グループステージが始まる頃にはクリッパーズも八村を含めたメンバーを揃えて、巻き返しのチャンスを探りたいところです。混戦になりやすいグループだけに、ここからの数試合をどう立ち上がるかがシーズン全体の流れを左右しそうです。
これでレイカーズは今シーズンのクリッパーズ戦を2戦2勝としました。シーズン終盤に向けてどちらがロサンゼルスの主役になるか、両チームのファンにとっては、今後もお互いの結果が気になって仕方ない展開が続きそうです。
まとめ
- 最終スコアはレイカーズ103対87クリッパーズ、クリッパーズは開幕から3連敗
- 八村塁は左大腿四頭筋の張りで欠場、復帰は金曜のティンバーウルブズ戦が目標
- ドンチッチも背中の張りでバックトゥバックの2戦目を欠場
- クリッパーズは24ターンオーバーとシーズン最低のシュート成功率に苦しんだ
八村が戻ってNBAカップが始まれば、クリッパーズの本当の実力が見えてくるはずです。
この記事に出てきた選手
楽天でチェック



コメント
[…] 八村が左太ももの張りを訴えて欠場したのは、2戦前のレイカーズ戦でした。古巣相手の試合を欠場で見送ることになったのは本人としても心残りだったはずです。中1試合を空けて早めに戻ってきた形になりますが、無理をして再発させるよりは、今回のように段階を踏んで出場時間を調整しながら戻すやり方のほうが長いシーズンを考えると理にかなっていると自分は思います。 […]