ポルジンギスが原因非公表の「health issue」で無期限離脱。バトラーもムーディもいないウォリアーズの新シーズンはどうなる

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

新シーズンに向けて各チームのメディアデーが続いていますが、ウォリアーズからは少し嫌なニュースが出てきました。クリスタプス・ポルジンギスが原因を公表していない「health issue(健康上の問題)」で、トレーニングキャンプの開始時点から無期限で離脱することになったそうです。チームはキャンプ地のハワイにも帯同させないとのこと。ケガではなく「health issue」という言い方で、しかも詳細は明かされていないというのが、ポルジンギスの場合はどうしても引っかかってしまいます。

メディアデーで何が語られたのか

話をしたのは、GMのマイク・ダンリービーです。9月28日のメディアデーで、ポルジンギスが「health issue」で離脱すること、期間は無期限であることが明らかになりました。病名や症状といった具体的な内容については、チームは明かしていません。

ダンリービーの発言はわりと落ち着いたトーンでした。「I’m not marking him down as being out to start the season or anything like that. He’s just not available this week.」、つまり開幕に間に合わないと決めたわけではなく、今週は出られないというだけだ、という説明です。さらに「He was in last week, doing well and everything. I don’t have a timeline on it.」とも話していて、先週までは参加していて順調だったけれど、復帰のタイムラインは決まっていないとのこと。「He’s been participating in everything. It just kind of popped up.」という言葉もあって、全部のメニューに参加していたのに、急に出てきた問題だというニュアンスが伝わってきます。

そのうえで「I think we feel comfortable with everything, disappointed that he won’t be out there tomorrow but it’s early so don’t want to overreact to anything.」と、まだ早い時期なので過剰に反応したくない、とも話しています。「Hopefully he will be back soon」ともあるので、GMとしては大ごとにしたくない雰囲気は感じます。ただ、「タイムラインはない」と「すぐ戻ってきてほしい」が同時に出てくると、ファンとしては安心していいのか心配していいのか、正直よく分からないんですよね。

スティーブ・カーHCも、APによると「We’re going to get going with camp and fully expect him to be with us at some point. There’s not a whole lot to report at this time.」と話しています。どこかのタイミングで合流してくれると思っているけれど、今のところ報告できることはあまりない、と。キャンプは9月29日から10月3日までBYU-Hawai’iで行われる予定で、ESPNによると、ポルジンギスは少なくとも最初の4回の練習を欠場します。10月4日にホノルルで行われるクリッパーズとのプレシーズン初戦も欠場になるとのことです。

過去にPOTSを公表しているだけに

ここで多くのファンの頭に浮かぶのが、ポルジンギス本人が過去に公表しているPOTS(体位性頻脈症候群)のことだと思います。ただ、最初にはっきりさせておくと、今回の離脱の原因をチームは明かしておらず、POTSが原因だという発表やGM・HCの発言は確認できません。なので、ここから書くのはあくまで経緯の整理と、自分の心配ごとです。

ポルジンギスの体調問題の発端は、セルティックス在籍時の2025年の長引いた上気道のウイルス性疾患でした。時期についてはESPNが「2025年2月下旬」、別の報道では「2025年3月」とされていて、少し幅があります。いずれにしても2025年の春先あたりから、ずっとすっきりしない状態が続いていたことになります。

その後、本人は2025年10月のThe Athleticのインタビューで、2025年のプレーオフ後にPOTSと診断されたことを明かしています。安静にしていても、立ち上がると心拍数が130に達したそうで、「It hit me, and it hit me like a truck.(トラックにはねられたような衝撃だった)」という言葉はかなり印象に残りました。管理の方法は高塩分の食事と規則的な休養スケジュールで、特別な薬があるわけではないとも話していました。

こういう経緯があるので、「health issue」「急に出てきた」「タイムラインはない」という言葉が並ぶと、どうしても嫌な想像をしてしまいます。ただ、繰り返しになりますが原因は非公表です。全く別の、軽い体調不良という可能性だって普通にあるわけで、ここは続報を待つしかありません。

出場試合数はずっと減り続けている

とはいえ、ポルジンギスの稼働率の問題は、今回の件がなくても以前からずっと言われてきたことです。レギュラーシーズンの出場試合数を見ると、2023-24シーズン(セルティックス)が57試合、2024-25シーズン(セルティックス)が42試合、そして2025-26シーズンがホークスで17試合、ウォリアーズで15試合の計32試合。60試合を下回るのはこれで3シーズン連続で、直近の2シーズンだけで合計90試合を欠場しています。

2025-26シーズンについては、ESPNが「謎の病気とアキレス腱炎」で出場が限られたと伝えています。ウォリアーズに来てからも、2026年3月に病気で欠場したことがあって、そのときカーはその状態を「mysterious」と表現していたそうです。出れば数字を残せる選手なだけに、ここ2年は本当に「コートにいてくれれば」という状態が続いているのがもどかしいです。

クミンガ(+ヒールド)とのトレードをどう見るか

ここで改めて振り返りたいのが、2026年2月のトレードです。ウォリアーズはジョナサン・クミンガとバディ・ヒールドをホークスに送り、ポルジンギスを獲得しました。ドラフト指名権は絡まない、選手同士の交換です。ポルジンギスはトレードの時点で1月7日以降試合に出ておらず、契約も満了間近の約3,070万ドルだったと報じられています。

ウォリアーズ加入後の成績は、15試合で平均23.7分、16.1得点、5.3リバウンド、2.3アシスト、1.1ブロック。出ている時間は十分に戦力になっていたと思いますが、問題はやっぱり試合数です。クミンガとヒールドの2人を出して、手に入れたのが15試合分のポルジンギスだった、と言われるとなかなか厳しいものがあります。

ただ、個人的にはこのトレードを「失敗」と簡単に切り捨てる気にもなれません。15試合とはいえ平均16.1得点に1.1ブロックという数字は、出ていればしっかり仕事をしていた証拠です。健康なポルジンギスがいればチームの形は変わる、とウォリアーズが考えたのは理解できます。その「健康なら」という前提がどれだけ信じられるかが、このトレードの評価のすべてだと思います。

2年4,000万ドルという契約の形

そして今年の夏、ウォリアーズはポルジンギスと2年総額4,000万ドルで再契約しました。チームの発表は6月30日で、FA開始前に合意したエクステンションだったと報じられています。

気になるのは契約の中身です。6月時点の報道では2年目(2027-28シーズン)はプレーヤーオプションとされていて、さらに今回の件を受けた9月の報道では、2年目の保証額は300万ドルのみと伝えられています。つまり、2年目はプレーヤーオプションで、保証額は300万ドルのみと報じられているわけです。ただ、オプションと部分保証がどういう関係になっているのか、細かい構造まではチームの発表などで確認できていないので、ここは報道ベースの情報として見ておくのがよさそうです。

もし報道どおりの形なら、ウォリアーズ側は健康リスクをかなり意識して契約を組んだ、と読むこともできると思います。年平均2,000万ドルというのは、健康なポルジンギスの実力からすれば安いくらいですが、この3シーズンの出場試合数を考えると、チームとしても慎重にならざるを得なかったんだろうなと。本人も8月で31歳になっていて、ここから稼働率が劇的に上がると期待するのはなかなか難しい年齢です。

バトラーもムーディもいないウォリアーズ

今回の件がさらに痛いのは、ウォリアーズがすでに主力2人を欠いている点です。ジミー・バトラーは2026年1月19日のヒート戦で右膝の前十字靭帯(ACL)を断裂し、シーズン終了。モーゼス・ムーディも3月23日のマーベリックス戦で左膝の膝蓋腱を断裂して手術を受け、シーズンを終えています。ESPNによると、2人ともまだ重い膝のケガからの長いリハビリの中盤段階にあるとのことで、いつ戻ってくるかは分かりません。

バトラーとムーディに加えてポルジンギスまで、3人が揃ってプレーできない状態でキャンプを迎えるというのは、ロスターの計算がかなり狂う話です。特にバトラーとポルジンギスは、今季も主力として計算されていたはずです。キャンプ初日から「誰がいないか」を数えるところから始まるのは、ちょっと寂しいスタートですね。

もちろん、ポルジンギスについてはダンリービーが「開幕に間に合わないと決めたわけではない」と言っている以上、案外すぐに戻ってくる可能性もあります。開幕に間に合うのか、長引くのかは今の時点では誰にも分かりません。ただ、プレシーズンで新しいメンバーとの連携を作る時間が削られるのは確かで、そこは地味に効いてきそうです。

病名を明かさないという発表の在り方

最後に少し考えたいのが、「health issue」とだけ伝えて詳細を明かさないという発表の仕方についてです。ファンとしては正直、何が起きているのか知りたいです。原因が分かれば、どれくらいで戻れそうなのかもある程度想像できますし、無駄に心配しなくて済むこともあります。

でも、病気の話はケガとは違って、選手個人のかなりプライベートな情報です。ポルジンギス自身、POTSのことを明かしたのは診断からしばらく経ってからで、インタビューの中で自分の言葉で話したものでした。そう考えると、チームが今の段階で詳細を伏せているのは、本人の意思を尊重しているという面もあるのかなと思います。知りたい気持ちは正直ありますが、どこまでファンが知るべきなのかの線引きは難しいところで、ここはファンの側も少し我慢して待つべきなのかもしれません。

まとめ

ポルジンギスが原因非公表の「health issue」で無期限離脱となり、ハワイでのキャンプにも帯同しないことになりました。GMのダンリービーは「開幕に間に合わないと決めたわけではない」「タイムラインはない」と話していて、今のところ復帰の見通しは誰にも分かりません。過去にPOTSを公表しているだけに心配にはなりますが、今回の原因は明かされていないので、そこを勝手に決めつけるのはやめておきたいと思います。クミンガとのトレード、2年4,000万ドルの契約、そしてバトラーとムーディの不在を考えると、ウォリアーズにとってポルジンギスの健康は今季を左右するくらい大きなテーマです。とにかく今は、ポルジンギスが元気な姿でチームに合流してくれることを願っています。

タイトルとURLをコピーしました