バッシュを履くと小指の付け根が当たって痛い。サイズを上げたらかかとが浮いてしまう。足幅が広い人や甲が高い人は、こういう悩みを一度は経験していると思います。
こうした悩みの原因の多くは長さではなく幅にあります。長さだけでサイズを決めると、幅が足りない分を大きめのサイズでごまかすことになり、靴の中で足が前後に動いてしまいます。
この記事は、足幅が広めでバッシュ選びに困っている中高生や社会人プレーヤー、そして子どもの足が幅広で心配な保護者の方に向けて書いています。2Eや3Eや4Eといった表記の意味から、ワイド展開がある現行モデルの選び方までをまとめました。
紹介する商品はすべて、Amazonの商品ページで選べる幅の表記を確認したものです。同じモデル名でも幅違いで別の商品になっていることがあるので、その見分け方もあわせて解説します。
幅広の足に合うバッシュの選び方
幅広向けのバッシュを選ぶときに見てほしいポイントは次の4つです。長さだけで決めないことが一番のコツになります。
ポイント1 まず足囲と足幅を測っておく
日本の靴の幅表記は、足の長さと足囲の組み合わせで決まります。足囲は親指の付け根と小指の付け根を結ぶ一番太い部分をぐるっと一周した長さです。メジャーで測ってメモしておくと、通販でも幅を選びやすくなります。
測るときは座った状態ではなく、立って体重をかけた状態で測ります。夕方は足がむくんで少し大きくなるので、練習後と同じ条件で測ると実際のプレーに近い数字になります。
ポイント2 2Eと3Eと4Eの違いを知る
Amazonのアシックスのサイズガイドでは、Eがナローで2Eがスタンダードです。そこから3Eがワイド、4Eがエキストラワイドという並びになっています。ミズノのサイズガイドでもEから4Eに向かって幅が広くなる並びです。
つまり普通のバッシュの多くは2E相当で作られていて、幅広の人が探すべきなのは3Eや4Eの表記があるモデルです。今回紹介する中で4Eを選べるのはGELHOOP V17とGELBURST 28、3Eを選べるのはUNPRE ARSの2モデルです。
ポイント3 同じモデル名でも幅違いは別の商品になっている
通販で一番の落とし穴がここです。同じGELHOOP V17でも、標準幅とエキストラワイドが別の商品ページになっていたり、サイズの選択肢の中に26.5cm 2Eと26.5cm 4Eが並んでいたりします。
カートに入れる前に、選んだサイズの後ろに付いている幅の表記を必ず確認してください。メーカー公式の型番ではワイドモデルに別の番号が付いていることもあるので、型番で検索するのも確実な方法です。
ポイント4 幅だけでなく甲の高さとかかとのホールドも見る
幅広の足は甲も高いことが多く、幅が合っても甲が当たることがあります。シュータンが分割されているモデルや、ひもの通し方を変えやすいモデルは甲の圧迫を調整しやすいです。
逆に幅に余裕がありすぎると、かかとが浮いてしまいます。かかとの補強がしっかりしたモデルを選び、ひもを一番上の穴まで通して締めることが大切です。詳しいフィッティングの手順はバッシュの選び方とメーカー公式のフィッティング基準をまとめた記事でも紹介しています。
幅広向けバッシュの比較早見表
今回紹介する7足を一覧にしました。選べる幅はAmazonの商品ページのサイズ表記を見て確認したものです。価格はカラーやサイズで変わるので目安として見てください。
| 商品名 | 選べる幅 | 向いている人 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| GELHOOP V17 | Eと2Eと4E | 初めての幅広バッシュを探す人 | 3ウイズ展開の定番モデル | 1万円前後 |
| GELBURST 28 | 2Eと4E | ドライブが多い人 | かかとのGELと幅広のソール | 1万円台前半 |
| UNPRE ARS 3 | 2Eと3E | 切り返しが多いガード | 横の動きを支えるスタビリティモデル | 1万円前後 |
| UNPRE ARS LOW 3 | 2Eと3E | 足首を自由に動かしたい人 | UNPRE ARS 3のローカット版 | 1万円前後 |
| GLIDE NOVA FF 4 | 2E | やや幅広で軽さ重視の人 | 縦に分かれたシュータンで甲を調整 | 1万円前後 |
| NOVA FLOW 2 | 2E | 初心者や再開組 | やわらかいメッシュと厚めのソール | 6千円から1万円前後 |
| スポルディング CIS4150 | 3E | ミニバスの子ども | ひもとバンドでほどけにくい | 4千円前後 |
幅広の足に合うバッシュおすすめ7選
ここからは1足ずつ特徴を紹介します。どのモデルも、自分の足の幅に合う表記のサイズを選ぶことが前提です。
1. アシックス GELHOOP V17

アシックスのGELHOOP V17は、軽さとフィット性を重視したベーシックモデルです。メーカーの説明では、NARROWとSTANDARDとEXTRA WIDEの3つの幅で展開していて、いろいろな足幅のプレーヤーにフィットすることを狙っています。
Amazonの商品ページでもEと2Eと4Eのサイズが選べます。ミッドソールには軽さとクッション性を両立したFLYTEFOAMを使い、中足部のトラスティックを大きくして安定性も高めています。アッパーはメッシュに樹脂をコーティングした素材で、足に沿いやすく耐久性もあるとされています。
向いている人は幅広用のバッシュを初めて買う人や、ポジションを問わず1足目の定番を選びたい人です。4Eがあるので、これまでどのバッシュでも小指が当たっていた人がまず試しやすいモデルです。
気をつける点は同じページ内に標準幅とワイドが混ざっていることです。購入時にサイズの後ろの4Eの表記を確認してください。
2. アシックス GELBURST 28

GELBURST 28は、速攻やドライブで加速したいプレーヤー向けのモデルです。アシックスの公式ページでは、かかとにGELを入れてFLYTEFOAMと組み合わせ、着地の衝撃をやわらげる設計とされています。
アウトソールは横幅を広めにとった形で、左右の動きでの安定感を高めています。外側のヒールカウンターとトラスティックで足のねじれを抑える作りです。公式にはEXTRA WIDE版が4Eとして用意されていて、Amazonでも2Eと4Eのサイズが選べます。
向いている人はゴールに向かってアタックする回数が多いウイングやガードで、着地のクッションもほしい人です。体重がある社会人プレーヤーにも候補になります。
気をつける点は今回の中では価格が高めな点です。後継のGELBURST 29も出ていますが、Amazonで確認した時点では29は2Eのサイズだけだったので、4Eがほしい人は28を選ぶのが確実です。
3. アシックス UNPRE ARS 3

UNPRE ARS 3は、メーカーの説明で激しいサイドステップと素早い切り返しを持ち味にするプレーヤーのためのスタビリティモデルとされています。横方向の動きを支えるアッパー構造が特徴です。
Amazonの商品ページでは2Eと3Eのサイズが選べます。4Eまではいらないけれど標準の2Eだときつい、という中間の人にちょうどよい選択肢です。
向いている人はディフェンスで左右に細かく動くガードや、ステップで相手を抜くプレーが多い人です。幅は少し広いくらいで、ホールド感も欲しい人に合います。
気をつける点は3Eはワイドなので4Eほどの余裕はないことです。足囲が大きくかなり幅広の人は、GELHOOP V17の4Eと履き比べることをおすすめします。
4. アシックス UNPRE ARS LOW 3

UNPRE ARS LOW 3は、UNPRE ARS 3と同じくスタビリティモデルの考え方で作られたローカット版です。メーカーの説明では、力強いサイドステップと素早い切り返しを支える構造が特徴として挙げられています。
こちらもAmazonで2Eと3Eのサイズが選べます。履き口が低いので、足首を自由に動かしたい人や、ミッドカットの圧迫感が苦手な人に向いています。
向いている人はローカット派のガードや、軽快な履き心地を優先したい人です。甲が高めで足首まわりが当たりやすい人にも試してほしいモデルです。
気をつける点はローカットなので足首を守る力がミッドカットより控えめなことです。足首をひねりやすい人は、サポーターの併用も考えてください。
5. アシックス GLIDE NOVA FF 4

GLIDE NOVA FF 4は、素早くコートを駆けるプレーヤー向けの軽量モデルです。メーカーの説明では、シュータンを縦に2つに分けたスプリットタン構造でフィット性と着脱のしやすさを両立しています。
Amazonで確認できたのは2Eのサイズだけで、ワイド専用モデルではありません。それでも甲の部分を調整しやすい作りなので、幅はほぼ標準で甲が高い人には合わせやすいです。
向いている人は幅広というより甲高で悩んでいる人や、とにかく軽いバッシュで走りたい人です。
気をつける点は3Eや4Eが必要な幅広の人には窮屈な可能性があることです。店頭で履ける機会があれば一度試してから選ぶと安心です。
6. アシックス NOVA FLOW 2

NOVA FLOW 2は、バスケを楽しむプレーヤーやエントリープレーヤー向けのコンフォートモデルです。アッパーのメインにメッシュを使い、足首まわりにフォーム材を入れてやさしくフィットする作りとされています。
ミッドソール全面にFLYTEFOAM Propelを使い、厚めに設計して着地をやわらかくしています。Amazonで確認できたのは2Eのサイズです。やわらかいメッシュなので、硬いアッパーより足当たりがやさしい傾向があります。
向いている人は久しぶりにバスケを再開する社会人や、部活に入ったばかりの初心者です。価格を抑えつつ足当たりのやさしさを優先したい人に合います。再開組の選び方は社会人がバスケを再開するときのバッシュの記事も参考にしてください。
気をつける点はワイド表記のモデルではない点です。足幅がはっきり広い人は、ここまでに紹介した4Eや3Eのモデルを先に検討してください。
7. スポルディング ジュニアバスケットシューズ CIS4150

スポルディングのCIS4150は、バスケを始めたばかりの子ども向けに作られたジュニアモデルです。メーカーの説明では3Eの幅広設計で、21cmから25cmまでハーフサイズも用意されています。
甲の部分に大きめのバンドがあり、ひもを押さえてほどけや緩みを防ぎます。前足部に曲がりやすい溝を入れていて、筋力がまだ発達していない子どもでも屈曲しやすい作りです。床を汚しにくいノンマーキングソールを使っている点も体育館向きです。
向いている人はミニバスを始める小学生で、足幅が広めの子どもです。ひもを結ぶのに慣れていない低学年にも向いています。
気をつける点は本格的な競技向けの上位モデルではなくエントリーモデルである点です。上達して試合が増えてきたら買い替えを考えてください。子ども向けの選び方はミニバスのバッシュの選び方の記事でも詳しく紹介しています。
タイプ別のおすすめ
迷ったときは、足の幅とプレースタイルの組み合わせで選ぶと決めやすいです。
- かなり幅広で、どのバッシュでも小指が当たる人はGELHOOP V17の4E
- 幅広でドライブが多く、クッションも欲しい人はGELBURST 28の4E
- 少し幅広で切り返しの多いガードはUNPRE ARS 3の3E
- 少し幅広でローカット派の人はUNPRE ARS LOW 3の3E
- 幅は普通で甲が高い人はGLIDE NOVA FF 4
- 初心者や再開組で予算を抑えたい人はNOVA FLOW 2
- 幅広のミニバスの子どもはスポルディング CIS4150
幅広バッシュでよくある疑問
幅がきついときはサイズを上げればいいですか
おすすめしません。長さを上げると幅は少し広がりますが、つま先に余りすぎた分だけ足が前に滑ります。急に止まったときに指先をぶつけやすくなり、かかとも浮きやすくなります。まずは同じ長さで幅の広い表記を探すのが基本です。
海外ブランドのバッシュは幅が狭いのですか
モデルによって違うので一概には言えません。ただ日本のメーカーのように2Eや4Eといった幅の表記で選べるモデルは多くありません。幅で選びたい人は、幅の表記がはっきりしているモデルから探すほうが失敗が少ないです。
ソックスの厚さで履き心地は変わりますか
変わります。厚手のソックスは足を守る一方で、靴の中の容積を使います。幅がぎりぎりの人は、試着のときに普段の練習で履くソックスを使ってください。ソックス選びはバスケ用ソックスの選び方の記事でまとめています。
履いているうちに足が痛くなったらどうすればいいですか
ひもの締め方を見直しても当たりが続く場合は、サイズか幅が合っていない可能性があります。無理に履き続けず、別の幅を試してください。痛みが続くときや腫れがあるときは、自己判断せずに医療機関で相談してください。
通販で買って合わなかったらどうなりますか
返品や交換の条件は出品者ごとに違います。購入前に商品ページの返品条件を確認しておくと安心です。Amazonが販売と発送をしている商品は条件が分かりやすいので、初めて通販でバッシュを買う人にはおすすめです。
まとめ
幅広の足でバッシュを選ぶときは、長さより先に幅の表記を見ることが大切です。アシックスのサイズガイドでは2Eがスタンダード、3Eがワイド、4Eがエキストラワイドです。かなり幅広ならGELHOOP V17かGELBURST 28の4E、少し幅広ならUNPRE ARSシリーズの3Eから試してみてください。
同じモデル名でも幅違いは別のサイズ表記になっているので、カートに入れる前にもう一度確認するだけで失敗はかなり減ります。自分の足に合った1足で、思い切り動けるようになるといいですね。
※価格や在庫は変わることがあるので、購入前に販売ページで確認してください。
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