バッシュの選び方は?Nike・UA・adidas公式のフィッティング基準を調べてみた

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

自分に合うバッシュ選びってどうすれば良いんだろう、と正直ずっと思っています。俺は毎回アルペンみたいなスポーツ用品店に行って、スタッフに「すみません、1〜2時間くらい時間もらえますか」って頼んで、ひたすら試着してから買うタイプです。笑 我ながら結構図々しい客だなと思うんですが、バッシュだけは妥協したくなくて毎回やってしまいます。ただ、この選び方が正しいのかどうか、感覚だけでやってきた自覚があったので、一度ちゃんと調べてみることにしました。

そもそも「合う」ってどこを見ればいいのか

まず基本のところから調べてみると、Under Armour公式が「靴はぴったりしていなければならないが、きつすぎてはいけない」という、身も蓋もないくらいシンプルな基準を出していました。つま先は指が快適に動かせるくらいの余裕が必要だけど、足が靴の中で滑り込むほど緩いのはダメ。ヒールカウンター(かかとの後ろの硬い部分)がかかとをしっかり固定して「ロック感」を生むことが重要、という説明もあって、これはまさに自分が試着のときに無意識でチェックしてる感覚そのものでした。ちなみに同じUnder Armourの説明では、ハイカットは足首まわりのサポートが強くてビッグマン向き、ロー・ミッドカットは柔軟性が高くてガード向き、という役割分担にも触れられていました。自分は小さいガードでプレーしてきた人間なので、ローカット寄りを選びがちなのは、こういう理屈があってのことだったんだなと、あとから答え合わせした気分です。

つま先の余裕、実は数字でも語られてた

Nike公式のサイズ計測ガイドによると、足のサイズ測定は一日の終わりにやるのが一番正確なんだそうです。足って一日を通して腫れていくので、朝測るより夕方の方が実際にプレーするときの足の大きさに近い、ということみたいです。しかも実際に履く予定の靴下を履いて測ること、紙に足の輪郭をなぞるなら誰かに手伝ってもらった方が正確なこと、両足を測って大きい方のサイズを採用することまで書かれていて、思ったよりちゃんとしたプロセスでした。誤ったサイズのサインとして「つま先が圧迫される」「かかとが靴の中で滑る」「靴ひもをきつく結んでもかかとが浮く」あたりが挙げられていて、これ全部、俺が過去に失敗したサイズの靴で経験したやつだ…と地味に刺さりました。

adidasの公式ブログでは、つま先と親指の間に約0.5インチ(1.3cmくらい)のスペースを空けるのが目安、という具体的な数値も紹介されていました。ここはNikeやUnder Armourの説明には出てこない、adidas独自の数値なので、鵜呑みにするというより一つの目安として捉えておくのがいいと思います。ドリブル中に足が前後にずれてつま先がぶつからないか、というのが判断基準らしく、言われてみれば試着でその場足踏みしてつま先の当たり方を確認するの、地味に大事な動作だったんだなと思いました。

アルペンで1〜2時間粘ってる理由、実はちゃんとした背景があるのかもしれない

自分がなぜ毎回スタッフに時間をもらってまで試着するのか、その背景も少し調べてみました。アルペングループには「ランニングスペシャリスト」という専門スタッフが在籍していて、走行時間や目的をヒアリングしたうえで、店舗設置の機器で足型を測定し、筋力バランステストやオーバープロネーション分析まで行ってシューズを提案する、という本格的な体制があるそうです。一部店舗にはZAMST社の3D足型計測器「MyFootcraft」も置かれていて、アーチの高さなど最大13項目を計測できるとのこと。ただ正直に書いておくと、これらは基本的にランニングシューズを対象にした制度・報道であって、バスケットシューズに特化したスタッフサービスとして制度化されている、という情報は今回見つけられませんでした。

だからこそ「1〜2時間ください」ってわざわざ声をかける必要があるのかもな、というのが自分なりの推測です。ランニングの方は測定機器とセットで仕組み化されてる一方、バスケ売り場はそこまでの制度が整っていない分、スタッフの善意と時間に頼って自分で粘るしかない、という感じなんだと思います。ちなみにゼビオグループの「FEET AXIS」という似たような3D計測サービスもあるんですが、これはアルペンとは別会社(ゼビオホールディングス)のサービスなので、混同しないよう気をつけたいところです。アルペンは接客方針として「フィット感は人それぞれ」「お客様のニーズに耳を傾ける」というスタンスを掲げているそうなので、時間をもらえるかどうかはタイミングやお店にもよると思いますが、ダメ元で頼んでみる価値はあると思っています。

日本人は甲高・幅広、ってよく聞くけど

もう一つ気になっていたのが「日本人は甲高・幅広の足が多い」という、昔からよく聞く話です。靴業界の専門家である小野崎記子さんの解説記事によると、甲高・幅広の足に合う靴を選ぶポイントは「甲でしっかり足が止まること」で、つま先の形状は丸いラウンドトゥを選び、先の尖ったポインテッドトゥは避けるべき、とされていました。実際に履いて気になるところがあれば無理せずやめておいた方がいい、という試着重視の助言もあって、これは自分がやってる長時間試着の方向性とも一致していてちょっと安心しました。

ただ、この「日本人は甲高幅広」という言説自体は、靴の通販サイトなど複数の場所でよく紹介されている話ではあるものの、公的機関や学術データによる裏付けまでは今回のリサーチでは見つかりませんでした。なので、業界ではよく言われている通説くらいに捉えておくのが正直なところだと思います。とはいえ、自分の足を「本当は幅狭なのに幅広靴を履いている」というふうに誤認識している人も多い、という指摘は妙にリアルで、思い込みでハーフサイズ上げたりダウンしたりせず、ちゃんと試着で確かめるのが結局一番なんだろうなと感じました。

コービーはあえてローカットを選んだ

ここまで基準の話ばかりだったので、少しNBA選手のエピソードも挟みます。個人的に一番面白かったのは、コービー・ブライアントとNike Kobe IVの開発秘話です。2008年、コービーはNikeの設計チームに「最も軽いバスケットボールシューズを作ってほしい」とオーダーしていて、設計責任者のエリック・アヴァルが「本当にローカットですか?サッカーシューズみたいな?」と聞き返したところ、コービーは即答で「本当にそうだ」と答えたそうです。理由として本人が語ったのが「足の上に誰かが乗ってきたら足首を捻る」という趣旨のコメントで、ハイカットより足首の可動域を残しておく方が、むしろ怪我を防げるという逆説的な考え方でした。イタリアで育った少年時代、サッカー選手が足首への負担を気にせずローカットを履いているのを見て着想を得た、という話も伝わっています。

これ、正直「ハイカットの方が足首を守れる」という思い込みを勝手に持っていた自分には結構な衝撃でした。完成したKobe IVは重量11.6オンス、従来のNikeバスケットボールシューズより約20%も軽く、2008年12月19日のマイアミ戦でデビューしたそうです。トップ選手が既存の常識を疑って、自分の感覚を信じて靴の設計にまで踏み込んだ実例で、フィット感を語るうえで単純に「ハイカット=安全、ローカット=軽快」と割り切れない話なんだなと再認識しました。

ザイオン・ウィリアムソンの靴が壊れた話は、実はNBA入り前

もう一つ有名なエピソードとして、ザイオン・ウィリアムソンの靴が試合中に破損した事件があります。ただこれ、記事などで語られるとき「NBA選手のシューズ事件」みたいに扱われがちなんですが、正確には2019年2月20日、当時デューク大学在学中、まだNBA入りする前の出来事です。3試合連続で履いていたNike Paul George 2.5のシューズが試合中に破損して、膝を捻挫してしまいました。事件の翌日(木曜日)にはNikeの関係者がデューク大学を直接訪問して破損したシューズを検査したそうで、その後Nikeとデュークはより安定性のあるサイズ15のシューズを用意する方向で動いたと報じられています。

まだNBA選手ですらない大学生の靴が壊れただけで、ブランドの担当者が現地まで検査しに来る、というスピード感がまず単純にすごいなと思いました。それだけウィリアムソンの体格・パワーが規格外だったということなんでしょうし、「自分に合う靴」というテーマで考えると、既製品のサイズや作りが追いつかないレベルの選手には、こういう個別対応が必要になるという極端な例として面白い話だと思います。ちなみに復帰時にはカイリー・アービングのシグネチャーモデルをカスタムフィットさせて履いたとも言われていますが、この復帰時の情報は今回のリサーチでは確認が甘いところもあるので、参考程度にとどめておきます。

余談ですが、NBA選手のシューズへのこだわりというと、フィッティングとは少し違う話としてDan Gamacheさんというカスタムシューズデザイナーのエピソードも面白かったです。「Mache Custom Kicks」という工房を主宰していて、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスといった選手たちのシューズを手描きでカスタムデザインしているそうです。選手側は色とモデルだけ指定して、あとはデザイナーに任せるという分業スタイルで、レブロンはアイアンマンをテーマにしたデザインを、アンソニー・デイビスはグリーンベイ・パッカーズへのオマージュをリクエストしたことがあるとのこと。これはフィット感の話じゃなくてデザインのこだわりの話なんですが、NBA選手ってサイズだけじゃなく見た目にも相当こだわる人が多いんだなと、ちょっと余談として面白かったので書いておきます。

まとめ

調べてみて分かったのは、自分が感覚でやってきた「つま先の余裕を確認する」「かかとが固定されるか見る」「実際にプレーするときの靴下を履いて試す」という試着のポイントは、Nike・Under Armour・adidasといった各社が公式に基準として掲げているものと、そこそこ一致していたということです。ちょっと安心しましたし、逆にいえば時間をかけて試着する意味はちゃんとあったんだなと思えました。アルペンのバスケ売り場にランニングほど制度化されたフィッティングサービスがあるかは分からなかったですが、スタッフに声をかけて時間をもらうこと自体は、間違ったやり方じゃなかったみたいです。日本人の足型の話やコービー、ザイオンのエピソードも含めて、靴選びって数値の話だけじゃなく、結局は自分の足で確かめるしかない部分が大きいんだなと改めて感じました。今度アルペンに行くときも、また1〜2時間もらうと思います。笑 その代わり、今回調べた基準を頭に入れて試着すれば、もう少し効率よく「自分に合う一足」にたどり着けそうな気がしています。

タイトルとURLをコピーしました