学生のころにバスケ部だったけど、社会人になってから何年もボールに触っていない。そんな人が職場のチームや地域のサークルに誘われて、久しぶりに体育館へ行くことになったとき、最初に悩むのがバッシュです。
昔履いていた一足は靴箱の奥で加水分解しているかもしれませんし、そもそも今のモデル名がまったく分からないという人も多いと思います。ミッドソールの素材名やモデル名は数年でがらりと変わるので、戸惑うのは当然です。
この記事は、社会人になってからバスケを再開する人に向けて書いています。週に1回か2回の練習で、ケガをせず長く続けたい人が選ぶべきバッシュを8足紹介します。紹介する特徴はメーカーや販売ページに書かれている内容をもとにしています。
競合の記事は人気順やブランド順に並べるものが多いですが、ここでは久しぶりの体で何を優先するかという軸で分けています。クッションを取るか、安定を取るか、軽さを取るかで選ぶ一足が変わるからです。
社会人がバスケを再開するときのバッシュの選び方
学生のころと比べて、体重や筋力やジャンプの回数は変わっています。今の自分の体に合わせて選ぶことが、長く続けるための近道です。ポイントは次の4つです。
1. 着地の衝撃をやわらげるクッションを見る
ブランクがある人ほど、着地のたびに膝やかかとへ負担がかかりやすくなります。ミッドソールの素材名を見ると、そのモデルがクッション寄りか反発寄りかが分かります。アシックスならFF BLAST PLUSやFLYTEFOAM、ニューバランスならFresh Foam XやFuelCell、アディダスならBOOSTといった名前が目印です。
2. 横ブレを抑える安定性を見る
社会人の試合は人数が少なく、1人が攻守の両方で動き続ける場面が増えます。切り返しのときに足が靴の中でずれると、足首をひねる原因になります。中足部の補強パーツやかかと周りの作りが説明されているモデルは、安定を意識した設計のモデルです。
3. 足幅とサイズは今の足で測り直す
社会人になって体重が増えると、足幅も変わっていることがあります。昔と同じサイズを選ぶ前に、足長と足幅を測り直してください。GELHOOP V17のように幅の展開があるモデルなら、足に合わせて選べます。測り方はメーカー公式の基準をまとめたバッシュの選び方とフィッティング基準の記事が参考になります。
4. 予算は1万円前後を基準に考える
週に1回か2回のプレーなら、トップモデルでなくても十分に戦えます。今回は6千円台から1万5千円くらいまでのモデルを中心に選びました。浮いた予算でソックスやサポーターをそろえるほうが、ケガの予防には役立ちます。
社会人向けバッシュ8足の比較早見表
まずは8足の違いを一覧で見てください。価格帯はサイズや色で大きく変わるので、目安として見てもらえればと思います。
| 商品名 | 向いている人 | 特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| アシックス GELHOOP V17 | まず失敗したくない人 | 軽さと安定の基本型 | 1万円前後 |
| アシックス GLIDE NOVA FF 4 | 走る量が多い人 | 軽量で脱ぎ履きしやすい | 9千円前後 |
| アシックス UNPRE ARS 3 | 切り返しが多いガード | 横の動きに強い安定型 | 1万円前後 |
| アシックス NOVA SURGE 3 | 体重がある人やリバウンド担当 | 厚めのクッション | 1万円から1万5千円 |
| アシックス SWIFTACE | 昔の感覚でスピード勝負したい人 | 一歩目の速さを重視 | 1万円から1万3千円 |
| ニューバランス FuelCell TWO WXY v5 | どのポジションもやる人 | 反発とクッションの両立 | 8千円から1万円 |
| ニューバランス Fuelcell HESI LOW v2 | 予算を抑えたい人 | 軽いローカット | 6千円から9千円 |
| アディダス ANTHONY EDWARDS 2 | NBA好きで見た目も大事な人 | BOOSTミッドソール | 1万2千円前後 |
社会人の再開におすすめのバッシュ8選
ここからは1足ずつ紹介します。気をつける点も書いているので、自分のプレーと照らし合わせてみてください。
1. アシックス GELHOOP V17

アシックスのバッシュの中でも定番として長く続いているGELHOOPシリーズのモデルです。ミッドソールには軽さとクッション性を両立したFLYTEFOAMを使っています。中足部のトラスティックと巻き上げを大きくして、安定性も高めているのが特徴です。
販売ページの説明によると、NARROWとSTANDARDとEXTRA WIDEの3つの幅で展開されています。足幅が広くなった社会人でも合う幅を選びやすく、最初の一足として選びやすいモデルです。
向いている人 久しぶりのバスケで何を買えばいいか迷っている人や、幅広の足で合うバッシュが見つからなかった人に向いています。
気をつける点 幅ごとに商品の型番が分かれているので、購入前にサイズと幅の組み合わせを販売ページで確認してください。
2. アシックス GLIDE NOVA FF 4

コートを素早く走るプレーヤーに向けた軽量モデルです。シュータンを縦に2つに分けたスプリットタン構造を採用していて、フィット感と脱ぎ履きのしやすさを両立しています。
サポート性のあるアッパーと中足部のトラスティックで、軽さを保ちながら素早い動きを支える作りです。仕事帰りに体育館へ行って、すぐに履き替えたい社会人にはうれしいポイントです。
向いている人 速攻に走る回数が多い人や、重いバッシュだと足が疲れやすい人に向いています。
気をつける点 軽さを優先したモデルなので、体重が重めでクッションを最優先したい人はNOVA SURGE 3と比べてみてください。
3. アシックス UNPRE ARS 3

激しいサイドステップと素早い切り返しを持ち味にするプレーヤーのための、スタビリティモデルと説明されています。横方向の動きでブレにくいことを重視した作りです。
インナーソールは取り替え式なので、自分に合う中敷きに入れ替えて使うこともできます。足首まわりの不安がある人は、足首サポーターの選び方の記事もあわせて読んでみてください。
向いている人 ガードとしてドリブルで仕掛けることが多い人や、切り返しで足が靴の中でずれる感覚がある人に向いています。
気をつける点 安定性を重視した分、軽さだけを求める人には少し重く感じる可能性があります。
4. アシックス NOVA SURGE 3

リバウンドなど高さが求められるプレーを得意とするプレーヤー向けの、クッションとバウンスのモデルです。ミッドソールにはFF BLAST PLUSを採用しています。
ソールは蹴り出し部分がいちばん厚くなるように設計されていて、高いジャンプを後押しします。シューズ内部のかかと周りには起毛した人工素材を使い、かかとのブレを抑える作りになっています。
向いている人 体重があって着地の衝撃が気になる人や、センターやフォワードとしてゴール下で戦う人に向いています。
気をつける点 ソールが厚い分、地面に近い感覚が好きな人には合わないことがあります。
5. アシックス SWIFTACE

スピードのあるオフェンスとディフェンスで試合を支配するプレーヤーに向けたモデルです。ミッドソールはFLYTEFOAMとFLYTEFOAM PROPELの2層構造で、SPEEDTRUSSと組み合わせて一歩目の速さをサポートします。
アウトソールは切り返しのときのロスを抑えるように設計されています。学生のころにスピードが武器だった人が、もう一度そのプレーを取り戻したいときに候補になる一足です。
向いている人 ガードやウイングで、スピードを生かしたプレーを続けたい人に向いています。
気をつける点 反応の速さを重視したモデルなので、まずは体を慣らしたい再開直後の人はGELHOOP V17のような基本型から始めるのも手です。
6. ニューバランス FuelCell TWO WXY v5

コートのどこにいてもプレーに関わるポジションレスな選手のために作られたモデルです。反発性に優れたFuelCellをミッドソールに使い、かかとと母指球にはクッション性の高いFresh Foam Xを配置しています。
トーボックスまわりにもゾーンクッションがあり、多方向に対応するアウトソールのパターンを採用しています。社会人チームでは日によってポジションが変わることも多いので、オールラウンドに使える一足は便利です。
向いている人 決まったポジションがなく、ガードもゴール下もこなす人に向いています。
気をつける点 サイズ表記がアシックスとは違うことがあるので、普段のサイズだけで決めず販売ページのサイズ表を見てください。
7. ニューバランス Fuelcell HESI LOW v2

フルレングスのFuelCellミッドソールを搭載した軽量のローカットモデルです。母指球のあたりから放射状に広がるトラクションパターンで、急なカットやストップに対応する設計です。
外側にはTPUのヒールカウンターがあり、着地のときの安定感を高めています。時期によっては販売ページで値下がりしていることもあり、予算を抑えたい人にとって選びやすいモデルです。
向いている人 まずは手頃な価格でそろえたい人や、ローカットの軽さが好きな人に向いています。
気をつける点 ローカットなので、足首を捻挫した経験がある人はサポーターと組み合わせることを考えてください。
8. アディダス ANTHONY EDWARDS 2

NBAのアンソニー エドワーズ選手のシグネチャーモデルの2作目です。ミッドソールにはBOOSTを採用していて、テキスタイルのアッパーとレギュラーフィットという仕様が販売ページに書かれています。
好きな選手のバッシュを履くと、練習へ行くのが少し楽しみになります。社会人になってからNBAを観るようになった人にもおすすめです。ブランドごとの特徴はバッシュのブランドをまとめた記事でも紹介しています。
向いている人 NBAが好きで、デザインにもこだわりたい人に向いています。
気をつける点 シグネチャーモデルは色やサイズによって在庫の差が大きいので、欲しいサイズがあるうちに確認しておくのがおすすめです。
タイプ別のおすすめはこの組み合わせ
8足の中から、悩みごとにどれを選べばよいかをまとめました。迷ったときの目安にしてください。
- とにかく失敗したくない人はGELHOOP V17を選んでください。幅の展開があるので、足に合わせやすいのが強みです。
- 膝や着地の衝撃が気になる人にはNOVA SURGE 3が合います。厚めのソールで衝撃をやわらげる作りです。
- ドリブルで仕掛けるガードにはUNPRE ARS 3かSWIFTACEがおすすめです。安定を取るならUNPRE ARS 3で、速さを取るならSWIFTACEです。
- どのポジションもやる人にはFuelCell TWO WXY v5が向いています。
- 予算を抑えたい人はFuelcell HESI LOW v2かGLIDE NOVA FF 4から探してみてください。
- NBA好きの人はANTHONY EDWARDS 2を選ぶと、練習のモチベーションが上がるはずです。
バッシュと一緒にソックスも見直すと、靴の中のずれが減ってフィット感が変わります。厚さやグリップの違いはバスケ用ソックスの記事で詳しくまとめています。
社会人のバッシュ選びでよくある疑問
昔のバッシュはまだ履けますか
何年も履いていないバッシュは、見た目がきれいでもソールの素材が劣化していることがあります。プレー中にソールがはがれると危ないので、久しぶりに履く前に曲げてみてひび割れがないかを確認してください。少しでも不安があれば買い替えをおすすめします。
体育館シューズやランニングシューズではだめですか
ランニングシューズは前に進む動きを想定して作られているので、横の動きが多いバスケには向いていません。体育館用の室内シューズでもプレーはできますが、ジャンプの着地や切り返しを考えるとバッシュのほうが安心です。
ハイカットとローカットはどちらがいいですか
今回紹介したモデルはローカットからミッドカットが中心です。足首の不安がある人は、カットの高さだけに頼らずサポーターやテーピングを組み合わせるのがおすすめです。痛みが続く場合は無理をせず、医療機関で相談してください。
サイズは何センチ大きめを選べばいいですか
一般的にはつま先に少し余裕がある程度が目安と言われていますが、ブランドやモデルで作りが違います。バスケ用のソックスを履いた状態で合わせるのが基本です。通販で買うときは販売ページのサイズ表と返品の条件も確認しておくと安心です。
どれくらいで買い替えるべきですか
週に1回か2回のプレーでも、ソールのすり減りやクッションのへたりは少しずつ進みます。滑りやすくなった、着地のときに硬く感じるようになったというサインが出たら買い替えを考えてください。
まとめ
社会人になってからのバスケは、学生のころのように毎日練習できるわけではありません。だからこそ、今の体に合ったバッシュを選ぶことがケガに気をつけながら長く続けるための第一歩になります。
迷ったら幅の展開があるGELHOOP V17から試してみてください。着地の衝撃が気になるならNOVA SURGE 3を、スピードを取り戻したいならSWIFTACEを選ぶというように、悩みに合わせて選ぶのがおすすめです。久しぶりの体育館を思いきり楽しみましょう。
価格や在庫は変わることがあるので、購入前に販売ページで確認してください。
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