NBA選手ってどんな食べ物食べてるんだろ。オンとオフシーズンで違うのか調べてみた

NBA選手ってどんな食べ物食べてるんだろ。オンとオフシーズンで違うのか調べてみた
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昔から気になっていたことがあります。マイケル ジョーダンが試合直前にステーキを食べていたという話を、何かの雑誌で読んだ記憶があるんです。これって本当なんでしょうか。せっかくなので、NBA選手が普段どんな食事をしているのか、シーズン中とオフシーズンで違いがあるのかも含めて調べてみました。

ジョーダンの「試合前ステーキ」は本当だった

結論から言うと、この話は都市伝説ではなく、複数の独立した証言で裏付けが取れました。ジョーダンの専属トレーナーだったティム グローバー(1989年から指導)は、著書『Relentless』の中で経緯を説明しています。80〜90年代のスポーツ栄養の常識は「炭水化物中心」でしたが、それがジョーダンには合わず、試合終盤にエネルギー切れを感じていたそうです。しかも当時のホームゲームは19:30開始に対して15:30頃に食事を取っていたため、第4クォーターにはガス欠状態になっていた。そこでグローバーは、他の食べ物の消化を遅らせて血糖値を安定させる狙いで、食事にステーキを組み込んだといいます。

ジョーダンのチームメイトだったチャールズ オークリーも、ポッドキャストで「試合前は毎回ステーキを食べていた」という趣旨の証言をしていて、トレーナーと元チームメイトという独立した2つの証言が一致しています。ただし「試合4時間前にステーキとポテトを食べていた」というジョーダン本人の発言とされる引用については、どの番組、インタビューでの発言か特定できる一次出典が見つかりませんでした。「試合前にステーキ」という事実自体は信頼できそうですが、細かいディテールの引用には注意が必要そうです。

現代のNBA選手には専属の栄養士、シェフがつく

現代のNBAでは、各球団に専属の管理栄養士がいる体制が確立しています。ヒューストン ロケッツの専属管理栄養士タラ ボーニングによると、シーズン中は専属シェフと日々連携し、選手一人一人のアレルギー、嗜好、トレーニング周期に合わせた食事を提供しているそうです。カロリーは「その後の活動量に見合うタイミング」で配分し、炭水化物は「トレーニング前後」の適切なタイミングで摂ることを重視しているとのこと。

デビン ブッカーの専属シェフ、ニック バハンの証言も興味深いものでした。練習日の昼食は炭水化物を抜き、試合当日は炭水化物をしっかり摂るという、日単位でのメリハリをつけているそうです。ブッカー本人は以前「チキンフィンガー中心」の食事だったのを改善し、今では魚、野菜、炭水化物中心のメニューに変わっているとのことでした。

選手ごとに食事法は驚くほどバラバラ

個別の選手を見ていくと、食事へのアプローチは選手によってかなり違うことが分かりました。ルカ ドンチッチは2025年のオフシーズン、グルテンフリー、低糖質、間欠的ファスティングを実施し、1日最低250gのタンパク質を摂取する食事法に取り組んだと本人が語っています。クリス ポールは2019年からプラントベース(ヴィーガン)食に転換し、「以前は体が痛くて子どもと外で遊ぶこともできなかったが、今は違う」と発言しています。レブロン ジェームズは2014年のオフシーズンに67日間、炭水化物、砂糖、乳製品を一切摂らず肉、魚、野菜、果物のみという食事制限を行ったと本人が明言しています。

面白いのはアンソニー デイビスの考え方です。「シーズン中に体重が落ちてしまうから、プレー時の理想体重で夏を迎えたくない」という発言の通り、意図的にオフシーズンに増量し、キャンプで10〜12ポンド絞り込むという戦略を取っているそうです。ドンチッチが減量、デイビスが増量というように、オフシーズンの体重管理の方向性は選手によって真逆であり、一律の傾向があるわけではないというのが今回の発見でした。

ボストン セルティックスのPB&Jサンドイッチ伝統

試合当日の補食として面白いエピソードもありました。2007-08シーズンのボストン セルティックスで、当時のストレングスコーチが毎試合20個のピーナッツバター&ジェリーサンドイッチを用意する習慣が始まったそうです。きっかけはケビン ガーネットが「毎試合これが必要だ」と要求したことで、チャンピオンシップ獲得後はポール ピアースやトニー アレンら移籍した選手を通じてリーグ全体に広まったとされています。本食(フューエリング ミール)とは別の、試合前後の軽い補食という位置づけのようです。

まとめ

調べてみて、NBA選手の食事は想像以上に個別化、戦略化されていることが分かりました。ジョーダンの「試合前ステーキ」は都市伝説ではなく、当時の栄養常識に反してでも自分の身体に合う方法を見つけた結果だったようです。現代では専属の栄養士、シェフが選手ごとにメニューを調整し、オフシーズンの体重管理も選手によって増量、減量とバラバラ。「NBA選手はこう食べている」と一括りにできるものではなく、それぞれが自分に合った方法を試行錯誤しているんだな、というのが率直な感想です。

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