2025年4月28日、バックスのプレーオフ(対ペイサーズ)で左アキレス腱を断裂したデイミアン・リラード。あの瞬間、ファンの誰もが「もうあの姿は見られないかもしれない」と覚悟したはずです。バックスはその夏にリラードを(ストレッチ条項を使って)ウェイブし、彼は古巣ポートランド・トレイルブレイザーズと3年契約を結んで復帰することになりました。そこから16ヶ月。2026-27シーズンのキャンプで、リラードは「制限なし」という最高の状態で戻ってきました。自分も正直、ここまで順調に来るとは思っていなかったので、素直に嬉しいニュースです。
体重195ポンド、「ブローバイ」も「フェイドアウェイ」も問題なし
メディアデーに姿を見せたリラードの体重は195ポンド(約88kg)。ここ数年で最も絞れた状態だったといいます。本人も「人を抜き去ることも、フェイドアウェイやプルアップジャンパーも、問題なく、快適にできる」と語っており、アキレス腱の状態だけでなく全身のコンディションから仕上げてきたことがうかがえます。36歳というキャリア後半に差し掛かった中での大怪我からの復帰だっただけに、この「快適に動けている」という本人の言葉には説得力があります。
「喜びを持ってプレーする」——心境の変化が生んだ言葉
今回のリラードの発言で自分が一番印象に残ったのは、技術的な話よりもむしろ心境の変化についての言葉です。「これまでの自分は、良いプレーをしなきゃいけない、シュートを外しすぎちゃいけないというプレッシャーを常に抱えながらプレーしていた」と振り返り、今シーズンは「喜びを持って、チームのために最善を尽くすという意識でプレーする」と語っています。結果を気にしすぎず、リズムを取り戻すプロセスそのものを楽しむ――大怪我と長いリハビリを経たからこそ出てきた言葉のように感じます。
ジャ・モラントとの新体制、ブレイザーズは「危険なチーム」になれるか
ブレイザーズは今シーズン、新加入のジャ・モラントを迎え、ヘッドコーチもマイカ・ノリ氏に代わるなど体制が一新されました。大型契約と怪我のリスクは常に隣り合わせですが、リラード自身は新チームについて「我々は危険なチームになれる。本当にそう思っている」と手応えを口にしています。開幕が近づくNBAの中で、まずはプレシーズンでどこまで試合勘を取り戻せるかに注目したいところです。
バックス側にも残った「待ちすぎた」という評価
一方のバックスは、リラードが去った後の2025-26シーズンを戦った末、今年6月にはジアニス・アデトクンボもヒートへ放出し、チームは大きく作り変わりました。看板選手2人が1年ほどの間に相次いでチームを離れたことになり、ミルウォーキーにとっては大きな転換期だったのは間違いありません。それだけに、古巣を離れたリラードが新天地でどこまで輝けるかは、ファンにとっても複雑な気持ちで見守ることになりそうです。
まとめ
- 2025年4月のアキレス腱断裂から16ヶ月、リラードはキャンプで「制限なし」の診断を受けた
- 体重は195ポンドまで絞り、フェイドアウェイなどの得意技も問題なくこなせる状態
- 「喜びを持ってプレーする」という心境の変化が、今季のリラードの大きなテーマに
36歳でのアキレス腱断裂からの復帰は、決して簡単な道のりではなかったはずです。それでも「喜びを持って」と言い切れるところまで来たリラードが、古巣でどんな新章を見せてくれるのか。個人的には、プレシーズンの初戦から目が離せません。

