広島ドラゴンフライズの開幕からの連勝が、北海道に止められました。
2026年10月24日、エフピコアリーナふくやまで行われたBプレミアの試合です。結果はレバンガ北海道が96対93で勝利しました。
広島ドラゴンフライズは地元福山市を拠点に活動しているクラブです。地域に根付いたチーム作りを進めており、ホームゲームの盛り上がりも年々増している印象があります。
広島は開幕から勝ち続け、9連勝まで記録を伸ばしていました。今季のBプレミアでは最も勢いのあるチームの一つだっただけに、この敗戦は大きな話題になりそうです。
広島は今季序盤、開幕戦から着実に勝ち星を重ねてきました。守備の安定感とリバウンドの強さが持ち味で、Bプレミア発足初年度を引っ張る存在として注目されていたチームです。
序盤は広島が優勢、前半は3点差
試合は広島が主導権を握って始まりました。第1クォーターはコバーン選手やスミス選手が得点を重ね、27対14と13点のリードを奪います。
ところが第2クォーターで北海道が反撃します。富永啓生選手の外からのシュート、ハーラー選手のインサイドプレー、クラーク選手の連続得点で26対16と盛り返しました。前半を終えた時点では40対43、3点差まで迫っています。
第1クォーターだけを見れば、広島が試合をそのまま優位に進めてもおかしくない立ち上がりでした。ホームのファンも早い時間から盛り上がっていたはずです。
この試合を見ていても、北海道のベンチの反応は序盤から前向きでした。13点のビハインドを追う展開でも落ち着いてプレーを選べていたのは、チームとしての経験値が増している証拠かもしれません。
後半は点を取り合う展開
第3クォーターで北海道が追いつき、以降は両チームが点を取り合う展開になりました。
クォーターごとの得点を見ても、1点を争うような接戦が続いていたことが分かります。最後まで勝敗の読めない試合だったと言えそうです。
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 広島 | 27 | 16 | 28 | 22 | 93 |
| 北海道 | 14 | 26 | 23 | 33 | 96 |
北海道にとっては、ビハインドを跳ね返して勝ち切れたこと自体が大きな意味を持ちます。開幕から苦しんだ時期を経て、ようやくチームとしての形が整ってきた印象です。
北海道は昨季までも苦しい時期が続いていたチームです。富永選手の加入によって得点力が大きく上がり、今季はここまで上位争いに顔を出しています。シーズン序盤からの手応えを、そのまま夏までつなげてほしいところです。
広島はホームで9連勝を積み重ねてきただけに、この一敗はファンにとっても悔しいものだったはずです。それでもシーズンはまだ長く、ここからの立て直し方に注目が集まります。
最後の28秒に起きた2度の逆転劇
勝負を決めたのは第4クォーター終盤でした。残り18秒、広島のメイヨ選手が3ポイントを沈め93対91と逆転します。
しかし北海道も黙っていませんでした。残り9秒、ボールデン選手がオフェンスリバウンドからゴール下で得点し、バスケットカウントのフリースローも決めて94対93と再逆転します。最後はクラーク選手がフリースロー2本を沈め、96対93で試合を締めました。
わずか十数秒の間に逆転、再逆転が起きる、まさにシーソーゲームでした。ボールデン選手にとっては目立たない出場時間の中で結果を出した、価値のある一本だったはずです。
終盤のボールデン選手のプレーは、オフェンスリバウンドへの意識の高さがそのまま結果に結びついた形でした。地味に見える仕事がこうした大一番で生きてくるのも、バスケットボールの面白さだと思います。
富永啓生選手は23得点6アシスト
富永啓生選手はこの試合でも23得点、6アシストと攻撃をけん引しました。開幕戦でキャリアハイ41得点を記録してから、安定して得点を重ね続けています。
北海道はクラーク選手が24得点10リバウンドのダブルダブル、ハーラー選手も20得点16リバウンドのダブルダブルを記録しました。チームとして得点源が分散していたことがうかがえます。
広島側ではコバーン選手が21得点14リバウンドでした。エバンス選手が18得点、スミス選手とメイヨ選手がそれぞれ16得点、佐藤選手も11得点を挙げています。両チームともバランスの良いスコアラー構成でした。
| 選手 | チーム | 得点 | その他 |
|---|---|---|---|
| クラーク | 北海道 | 24 | 10リバウンド |
| ハーラー | 北海道 | 20 | 16リバウンド |
| 富永啓生 | 北海道 | 23 | 6アシスト |
| コバーン | 広島 | 21 | 14リバウンド |
| エバンス | 広島 | 18 | |
| メイヨ | 広島 | 16 | 終盤に勝ち越し3P |
富永選手は大学時代をアメリカのネブラスカ大学で過ごし、NCAAトーナメントでも存在感を見せた選手です。その後NBA挑戦を経て、このオフに北海道へ加入しました。アメリカでの経験を持つ選手がBプレミアの舞台で得点源になっている姿は、見ていて頼もしいものがあります。
クラーク選手とハーラー選手の両外国籍選手がダブルダブルを記録したのは、北海道のインサイドの強さを示す結果でした。広島のコバーン選手も負けじとリバウンドを取り続けていましたが、最後まで突き放すことができませんでした。
広島はコバーン選手とエバンス選手の2人が外国籍選手として大きな柱になっています。富永選手のような得点源を止めきれなかったのは、今後の対戦相手にとっても参考になる材料かもしれません。
北海道にとって富永選手だけに頼らない戦い方ができたのも大きな収穫でした。クラーク選手とハーラー選手という外国籍選手のダブルダブルが、富永選手の得点を最後まで生かす形になっています。
広島は第1クォーターの勢いをそのまま持続できなかった点が悔やまれるところでしょう。中盤のビハインドをどう作らないかが、次に向けての課題になりそうです。
外国籍選手の活躍が目立った試合でしたが、最後の28秒を動かしたのは富永選手の得点と、ボールデン選手の泥臭いプレーでした。派手さと堅実さが同時に見られる、見応えのある内容だったと思います。
北海道は6勝4敗、広島は9連勝で足踏み
この結果、北海道は6勝4敗としました。開幕戦から富永選手の活躍が続いており、チームとしての勢いも増しているようです。
一方の広島は開幕9連勝で初めての黒星となりました。それでも9連勝という数字自体は立派なもので、今季のBプレミアを象徴する好スタートだったことに変わりはありません。
同日は他にも複数の試合が行われました。仙台が93対82で川崎に勝利し8勝3敗、三河は91対82でA東京を下して6勝2敗としています。Bプレミアはまだ序盤ながら、順位表が目まぐるしく動く展開になっています。
Bプレミアは発足初年度ということもあり、各チームの力関係がまだ固まりきっていません。開幕から独走していたチームが土をつけられる展開は、リーグ全体の見どころを増やしてくれそうです。
広島はこれで今季初めての敗戦となりましたが、9連勝という数字はリーグの歴史に残る好スタートです。次節以降どう立て直してくるのか、引き続き注目していきたいチームです。
Bプレミアはまだシーズンの3分目ほどが終わったところです。ここからの数カ月で順位表の景色はまだ大きく変わっていくはずです。
自分としては、こういう競った試合を終盤までしっかり見られるのがBプレミアの魅力だと感じています。どのチームが勝つか分からない緊張感が、リーグ全体の注目度を上げてくれそうです。
仙台や三河など他チームも着実に勝ち星を重ねており、上位戦線はすでに混戦模様です。広島と北海道の直接対決がこの先また組まれるのか、日程にも注目したいところです。
福山のアリーナを沸かせたこの試合は、Bプレミアがまだどのチームにも優勝のチャンスがあることを示してくれた一戦でもあります。来月以降も目が離せません。
今季のBプレミアはクラブそれぞれが新しい取り組みを進めている段階でもあります。福山のアリーナに集まった観客の熱気も含めて、リーグ全体の盛り上がりを感じさせる一夜でした。
次に北海道と広島が対戦する機会があれば、またこれくらいの好ゲームになる予感がします。それまでは両チームとも目の前の試合を一つずつ積み上げてほしいところです。
まとめ
今回の試合のポイントをまとめます。
- 北海道が96対93で広島に勝利
- 広島の開幕9連勝がここで止まった
- 富永啓生選手は23得点6アシストを記録
- 北海道はクラーク選手とハーラー選手がダブルダブル
- 決着は残り18秒からの2度の逆転劇
最後まで目が離せない一戦でした。広島にとっては悔しい黒星でしょうが、9連勝という立派な記録を作った上での一敗です。両チームともにこの先の戦いぶりが楽しみになる試合でした。
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