サンダーが、ラッセル ウェストブルックの背番号0を永久欠番にすると発表しました。発表は日本時間11月3日、現地時間では11月2日のことです。式典は2027年2月8日、ニックス戦の前にオクラホマシティの本拠地で行われる予定です。8月に引退を発表していたウェストブルックにとって、現役生活の集大成とも言えるタイミングでの朗報になりました。
サンダーというフランチャイズの歴史を語るうえで欠かせない選手の一人です。あらためて、どういう実績でこの永久欠番にふさわしいのかを整理してみます。
ドラフト4位から始まった11年間
ウェストブルックは2008年のドラフトで全体4位、当時のシアトル スーパーソニックスに指名されました。同じ年にチームはオクラホマシティへ移転し、サンダーとしての歴史がスタートします。そこから2018-19シーズンまでの11シーズン、ウェストブルックはチームの顔として在籍を続けました。
ケビン デュラントとともにチームを優勝候補まで引き上げ、2012年にはファイナル進出を果たしています。結果として優勝には届きませんでしたが、若いチームを西カンファレンスの常連にまで育て上げた功績は大きいと思います。
シーズン平均トリプルダブルという前例のない記録
ウェストブルックのキャリアで最も有名なシーズンは2016-17でしょう。デュラントがチームを離れたあと、1人でチームを引っ張り、シーズン平均でトリプルダブルを記録しました。これはオスカー ロバートソンが1961-62シーズンに記録して以来、実に55年ぶりの快挙です。このシーズン、ウェストブルックは自身初のMVPも受賞しています。
キャリア全体を通じたトリプルダブルの数は209回で、これはNBA史上でも歴代1位の記録です。1人のポイントガードがこれだけ安定してオールラウンドな数字を残し続けたことは、ポジションの概念そのものを変えたと言ってもいいかもしれません。
サンダーでの通算成績
| 項目 | サンダーでの通算成績 |
|---|---|
| 出場試合数 | 821試合 |
| 得点 | 18,859点 |
| リバウンド | 5,760本 |
| アシスト | 6,897本 |
| スティール | 1,442本 |
この4部門はいずれも、オクラホマシティ移転後のフランチャイズ記録として現在も1位です。得点やリバウンドをはじめ、アシストとスティールでもチーム最多というのは、オールラウンドな選手だったことの裏付けでもあります。
オクラホマシティに移転してからのサンダーは、まだ球団としての歴史が浅く、永久欠番の数自体も多くありません。NBA全体の永久欠番事情を見ても分かるとおり、長く在籍しただけでは永久欠番にはつながらず、個人成績とチームへの貢献度の両方が揃って初めて議論の対象になります。ウェストブルックの場合は、その両方を満たしていたと言える選手です。
相棒だったデュラントは早い段階でチームを離れていますが、ウェストブルックはその後もサンダーに残り続け、チームの顔としての役割を一人で引き受けました。若いチームを西カンファレンスの常連に育てた期間を考えると、サンダーというフランチャイズの基盤を作った選手の一人として記憶されるのは当然の流れだと思います。
OKC離脱後の歩みと引退
ウェストブルックは2019年にサンダーを離れました。その後はロケッツやウィザーズ、レイカーズを経て、2025-26シーズンはキングスでプレーしています。移籍を重ねたことで評価が割れる時期もありましたが、スタメンかベンチかに関わらずエネルギーを持ち込む姿勢は変わりませんでした。彼が良いチームメートかどうかという議論が起きたのも、それだけ存在感のある選手だったことの裏返しだと自分は感じています。
2026年8月には18シーズンにわたる現役生活に幕を下ろすことを発表しました。引退を発表してすぐにリーグ経営の立場に関わり始めたという話題もありましたが、今回の永久欠番はその現役キャリアそのものに対する評価だと言えます。
球団からのコメント
サンダーの会長を務めるクレイトン ベネット氏は、コートの内外でのウェストブルックの貢献を称え、背番号を永久欠番にできることをチームとして誇りに思うとコメントしています。離脱後も続けてきた地域活動についても触れていました。
GMのサム プレスティ氏も、偉大な選手は長く残るレガシーを残すものだと述べ、ウェストブルックの影響はバスケットボールの範囲を超えて地域社会にも及んでいると話しています。オクラホマの人たちにとって、ウェストブルックは自分たちの一員のような存在だとも語っており、背番号はアリーナに永久に掲げられることになります。デュラントとのトレードから10年以上が経ったいまも、こうして球団側から名前が挙がり続けているのは、当時のファンにとっても嬉しい話のはずです。
まとめ
- サンダーがウェストブルックの背番号0を永久欠番に、式典は2027年2月8日
- 2008年ドラフト4位、11シーズンをサンダーでプレー
- 2016-17シーズンにシーズン平均トリプルダブル、55年ぶりの記録でMVP受賞
- キャリア通算209回のトリプルダブルはNBA史上1位
- サンダーでの得点やリバウンド、アシストとスティールはすべて球団史上1位
移籍を重ねたキャリアの終盤だけを見ると評価が分かれがちな選手ですが、サンダー時代の実績を並べてみると、やはり永久欠番にふさわしい選手だったと納得できます。式典が行われる2027年2月、オクラホマシティのアリーナでどんな景色が見られるのか、個人的にも楽しみにしています。
この記事に出てきた選手
楽天でチェック


