何日もバスケしないと下手になると思うけど、NBAって引退してもそこまで下手にならないやんね

何日もバスケしないと下手になると思うけど、NBAって引退してもそこまで下手にならないやんね
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

自分は数日バスケをしないだけで感覚が鈍る気がするのに、NBA選手って引退した後も普通に上手いままなイメージがあります。これって気のせいなんでしょうか、それとも何か理由があるんでしょうか。調べてみました。

引退後も「衰えていない」ように見える実例

2026年のNBAオールスター セレブリティゲームでは、引退済みのタコ フォールが20得点、21リバウンド、5ブロック、ジェレミー リンが12得点、15リバウンドを記録し、試合終盤の重要な場面でもチームに貢献したそうです。ただしこのゲームはエキシビション性が強く、バスケ経験のない出演者も参加するイベントなので、「衰えていない証拠」として見る場合は少し割り引いて考える必要はありそうです。

もっと本格的な例では、Ice CubeとJeff Kwatinetzが2017年に立ち上げた、引退NBA選手向けの3on3リーグ「BIG3」があります。創設者のIce Cube本人は「彼らは82試合を戦えなくなった、連戦をこなせなくなっただけで、まだプレーはできる。特に週1回のハーフコートの試合なら十分戦えるレベルを保てる」という趣旨の発言をしています。これはリーグ創設者としての宣伝的な側面もある発言ですが、「バスケができなくなった」のではなく「NBAの過密日程についていけなくなっただけ」という視点は興味深いと思いました。

技術と体力は別物、というのがポイントらしい

調べていく中で見えてきたのは、「技術(シュートフォームやハンドリング)」と「体力、コンディション」は別のものとして減衰する、という整理です。

クレイ トンプソンがACLとアキレス腱の怪我で約2年半離脱した後の復帰戦は17得点でしたが、シュート効率はキャリア平均よりやや低めでした。一方、短期離脱(親指の怪我)からの復帰では、復帰後2試合で25得点、23得点という高い効率を記録しています。ケビン デュラントもアキレス腱断裂から552日ぶりに復帰したプレシーズン初戦で15得点を記録し、本人は「プレイヤーとして戻ってきた感覚がある」とコメントしています。

コービー ブライアントは2013年のアキレス腱断裂からの復帰について、「もし体の準備ができていないなら、無理に出ていくつもりはない」とコメントしていて、課題として挙げていたのは技術面ではなく体力、コンディション面でした。当時のホーネッツHCジェームス ボレゴも、選手が「本当の意味でのバスケの体」を取り戻すには数週間かかると発言しています。技術は残るが、体力を取り戻すには時間がかかる、という見方は複数の証言で一致しているようです。

スポーツ科学的にも、体力低下と技術保持は別物として扱われている

査読付きの研究(2022年、European Journal of Sport Science)によると、持久系アスリートはわずか2週間のトレーニング中断でVO2max(最大酸素摂取量)、運動継続時間、心拍出量が有意に低下したそうです。興味深いのは、この研究では膝の屈筋力や筋持久力については有意な低下が見られなかった点で、体力要素の中でも「心肺機能」と「筋力、筋持久力」で減衰のスピードが異なる可能性が示唆されています。いずれにせよ、これは一般的な運動生理学の研究であり、バスケットボール特有の研究ではない点には注意が必要です。

一方、技術(運動技能)の保持については、医療機関の解説記事で「意識せずに特定の動きができる能力(いわゆる筋肉記憶)は、場合によっては一生保持されることもある」という説明がありました。ただし「筋肉記憶」という呼び方自体には、バスケコーチング業界から「実際には神経系の働きであり、筋肉に記憶が保存されているわけではない」という異論もあるようです。呼び方はともかく、シュートフォームのような技術は体力ほど早く失われない、という方向性自体は複数の情報源で一致していました。

圧倒的な反復回数の積み重ねも関係していそう

NBA選手の練習量に関する話も、技術が長期間保持される理由の一つかもしれません。ステフィン カリーは1日500本のシュート練習をしていると複数の記事で言及されていて、コービー ブライアントに至っては1日700〜1000本打っていたという話もあります。これらの数字は本人への直接インタビューでの確認ではなく伝聞ベースの情報なので確定的な数字とは言えませんが、キャリアを通じて何十万本、何百万本という反復を積み重ねてきたことは間違いなさそうです。これだけの反復があれば、多少ブランクが空いたところで簡単には崩れない、というのも納得できる話です。

まとめ

調べてみて、「NBA選手は引退してもそこまで下手にならない」という自分の印象は、あながち間違っていなさそうだと分かりました。ただしそれは「衰えない」というより「技術は残りやすいが、体力、コンディションは別に衰える」という、2つの要素を分けて考える必要がある話のようです。膨大な反復練習で染み込んだ技術は簡単には崩れない一方、82試合という過密日程を戦い抜く体力は、離れればすぐに失われてしまう。だからこそ引退選手は「シュートは打てるけど、フルシーズンは戦えない」という状態になるんだろうな、というのが今回の結論です。

この記事に出てきた選手

楽天でチェック

Amazonのアソシエイトとして、Basketball Freakは適格販売により収入を得ています。

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
タイトルとURLをコピーしました