レイカーズのルカ ドンチッチが、直近5試合で平均43.4得点というとんでもないペースを記録しています。シーズン全体でも平均38.3得点でリーグトップに立っているドンチッチですが、ここ5試合はそれをさらに上回る数字を叩き出していることになります。シーズン平均自体がすでに歴代でも屈指のペースなので、そこからさらに上積みしているというのは正直なところ驚きの数字です。シーズンが深まるにつれてディフェンスの対策も厳しくなっていくはずですが、今のところそうした壁をまったく感じさせない勢いが続いています。
この5試合の内容を見ると、1試合で40得点10アシスト3ポイント5本成功という条件をクリアしたのが、ドンチッチにとって通算19回目になるそうです。これまでの最多記録は現キャバリアーズのジェームズ ハーデンが持っていた18回で、ドンチッチがこれを上回りNBA史上最多となりました。得点力だけでなく、アシストと3ポイントの精度も同時に高いレベルで求められる条件なので、19回という数字の重みは相当なものだと思います。どれか一つの数字が足りなければ条件を満たせないわけですから、1試合単位で高いレベルを保ち続けなければならないという点でも難易度は高いはずです。体調やチームの状況によって得点が伸びない日があっても、アシストで条件を満たすような柔軟さも必要になってくると思います。相手の守備がどれだけ対策を立ててきても、その日ごとに違うやり方で条件を満たせてしまうところに、ドンチッチというプレーヤーの器用さが表れているのだと思います。得点を抑えられた日はアシストで、アシストが出にくい日は得点でといった具合に、相手の守備に応じて数字の出し方を変えられるのは簡単なことではありません。
5試合の内容をスタッツで振り返る
直近5試合のスタッツを表にまとめました。
| 日付 | 相手 | 得点 | リバウンド | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 10月26日 | ジャズ | 52 | 8 | 10 |
| 10月28日 | トレイルブレイザーズ | 41 | 5 | 9 |
| 10月31日 | ウォリアーズ | 37 | 7 | 5 |
| 11月2日 | ラプターズ | 45 | 15 | 6 |
| 11月2日(現地) | ヒート | 42 | 7 | 13 |
5試合の平均は43.4得点、8.4リバウンド、8.6アシストです。3ポイントも平均6.8本成功しています。得点だけが目立つのではなく、リバウンドとアシストも同時に高い数字を残しているのが今の好調ぶりをよく表していると思います。ジャズ戦の52得点はこの5試合の中でも最も高い数字で、アシストも二桁を記録しているのが印象的でした。得点とアシストの両方で目立つ数字を残せているのは、スコアラーとパサーの両方として高いレベルにある証拠だと思います。ラプターズ戦での45得点15リバウンド6アシストとヒート戦での42得点7リバウンド13アシストは、それぞれ個別の記事でも取り上げている試合です。
ヒート戦は第1クォーターだけで16得点5アシスト
5試合の中でもヒート戦の立ち上がりは特に印象的でした。試合は現地時間11月2日、ホームのクリプトドットコム アリーナで行われ、レイカーズは138対117でヒートに勝利しています。ドンチッチは第1クォーターだけで16得点5アシストを記録し、試合の早い時間からギアを上げていました。立ち上がりのペースがそのまま試合全体の流れを決めてしまうことも多く、相手にとってはかなり嫌な入り方だったはずです。チームとしても直近4試合を3勝1敗としており、全体的に良い流れをつかんでいる時期だったと言えそうです。接戦になりがちなヒート戦をあっさり突き放せたのも、立ち上がりの勢いがそのまま最後まで続いた結果だと思います。
この試合ではリーブスが27得点5アシスト、ケスラーが15得点15リバウンド2スティールとチームメイトも好調で、ドンチッチひとりに頼らない形で快勝できたのも良い材料でした。マムケラシュビリも13得点4アシスト2スティールを記録しています。ベンチからの得点がしっかり出ていたことも、この試合を一方的な展開に持ち込めた理由のひとつだったと思います。主力が無理に長い時間プレーしなくても試合を決められたという意味でも、理想的な勝ち方だったのではないでしょうか。
ハーデンの記録をどう見るか
40得点10アシスト3ポイント5本成功という条件は、得点力に加えてパスセンスとアウトサイドの精度まで同時に要求されるものです。ハーデンはキャリアを通じてこの条件を18回クリアしてきましたが、ドンチッチはまだキャリアの途中でこれを上回りました。歴代通算得点ランキングの上位に名を連ねる選手たちと比べても、ドンチッチのここ数年のペースはかなり特異なものだと思います。長いキャリアをかけて積み上げる通算記録と、短期間で生まれるこうした連続記録はまた違う種類の凄さがあって、両方の視点で楽しめるのがNBAの面白さだと感じます。
レイカーズの新時代を象徴するペース
ドンチッチがレイカーズへ来てからまだそれほど長い時間は経っていませんが、すでにチームの中心として得点力を見せ続けています。レブロン後の新時代をどう作っていくのかという話題はシーズン前から注目されていましたが、ここまでの数字を見る限り、得点面では十分すぎる答えを出し続けていると言えそうです。看板選手が変わることへの不安は少なからずあったはずですが、序盤戦だけでもその不安を打ち消すだけの結果を残していると思います。
一方で、ひとりの選手がこれだけの数字を背負い続けることには負担も伴います。シーズンは長く、プレーオフまで見据えるのであれば、チームメイトがどれだけ点差のある時間帯に休ませてあげられるかも大事な要素になってきます。リーブスやケスラーといった選手たちが結果を出しているのは、その意味でも心強い材料です。ドンチッチが40分近く出ずっぱりになる試合が続くと、レギュラーシーズンの後半やプレーオフでの疲労が心配になってきます。周りの選手が結果を出し続けてくれれば、ベンチも休ませる判断をしやすくなるはずです。序盤でしっかり勝ち星を積み重ねておくことは、シーズン後半に余裕を持たせる意味でも大きいと思います。
この条件がどれだけ難しいか
40得点10アシスト3ポイント5本成功という条件を改めて分解すると、まず40得点という時点でその夜のシュートタッチが良くなければ届きません。そこに10アシストを同時に求められるということは、自分で得点しながら味方も生かし続けなければならないということです。さらに3ポイントを5本沈めるには、アウトサイドの精度まで同時に高くなければいけません。3つの条件がどれも高水準でなければ成立しない組み合わせだからこそ、通算19回という数字は簡単には積み重ねられないはずです。普通の選手であれば、どれか一つを優先すれば他が落ちてしまうことも多いはずですが、ドンチッチはそのバランスを崩さずに結果を出し続けているのが凄いところです。チームの勝敗に関係なく個人成績だけを追いかけるタイプの選手ではなく、勝つために必要な数字を自然に積み重ねているように見えるのも好印象です。
ハーデンは長いキャリアの中でこの条件を18回クリアしてきた選手です。得点力とパスセンスを兼ね備えたスタイルで長くリーグを代表してきた実績を考えると、その記録を更新したこと自体がドンチッチの異次元ぶりを物語っていると思います。まだ20代でキャリアの中盤にも差しかかっていないことを踏まえると、この記録がどこまで伸びていくのか見ていて飽きません。今後も体調を大きく崩さずにこのペースを保てるのであれば、数年後にはまったく違う次元の数字になっていても驚かないと思います。
まとめ
- ドンチッチが直近5試合で平均43.4得点を記録
- 40得点10アシスト3P5本成功の条件を通算19回クリアし史上最多
- 従来記録はハーデンの18回
- ヒート戦は138対117で勝利、第1クォーターだけで16得点5アシスト
シーズンはまだ序盤ですが、この勢いがどこまで続くのか、個人的にはかなり楽しみにしています。得点ランキングの行方だけでなく、チームの勝敗にもしっかり結びついているのが今のドンチッチの凄さだと思います。これだけのペースを維持したままシーズンを終えられるのか、それとも途中でチームメイトに負担を分散させる展開になるのか、どちらに転んでもレイカーズの行方を左右する注目ポイントになりそうです。次の試合でこの5試合の勢いがどこまで続くのか、自分も引き続き追いかけていきたいと思います。
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