千葉J対アルバルク東京、60分の死闘はBリーグ史上2度目のクアドラプルオーバータイムに

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Bプレミアがまだ開幕3試合目を迎えたばかりの2026年10月2日、千葉ジェッツとアルバルク東京がLaLa arena TOKYO-BAYで激突しました。試合は40分でも決着がつかず、延長、延長、延長、さらに延長というクアドラプルオーバータイム(4度の延長)に突入。最終的にアルバルク東京が138-131で勝利しましたが、この1試合だけでBリーグの記録がいくつも塗り替えられる展開になりました。自分も結果を見て、最初はスコアを見間違えたかと思ったくらいです(笑)。両チーム合わせて269点、60分間でこれだけの点数が入ったというのは、見ていた人もかなり疲れたのではないかと思います。開幕早々にこんな試合を見せられるとは、今シーズンのBプレミアは相当面白くなりそうです。

4度の延長で138-131、Bリーグ最多得点記録に

第1クォーターは26-26の同点スタート。第2クォーターでアルバルク東京が21得点にとどまる一方、千葉ジェッツは29得点を挙げて主導権を握ります。しかし第3クォーターでアルバルク東京が盛り返し、第4クォーターも26-24と上回って同点に持ち込みました。そこから先は、延長4回すべてで決着がつかないという、まさに死闘でした。

1Q2Q3Q4QOT1OT2OT3OT4合計
アルバルク東京26212426611717138
千葉ジェッツ26291824611710131

合計60分、3時間を超える試合の末、アルバルク東京が記録した138得点はBリーグ史上の1試合最多得点を更新。千葉ジェッツの131得点も、同クラブが2020年12月に記録した130得点という自己ベストを上回るものでした。さらにアルバルク東京は試合中に13回ものリード交代を演じ、これもクラブ記録になったそうです。延長が1回増えるごとに「次で終わるだろう」と思いながら見ていたファンも多かったはずですが、OT4だけでアルバルク東京が17得点、千葉ジェッツが10得点という点差がついて、ようやく決着しました。

試合を通して見ると、千葉ジェッツが第2クォーター残り56秒の時点で握った10点リードが、この試合最大の点差でした。そこから先はどちらが勝っても不思議ではない、本当にわずかな差でのせめぎ合いが40分間、さらに延長4回まで続いたことになります。1点のミスが即座に響く展開が続いただけに、見ている側としても最後まで気の抜けない試合でした。

Bリーグ史上2度目、そしてトップカテゴリーでは史上初の4度延長

今回の試合は、Bリーグ全体で見ても史上2度目となるクアドラプルオーバータイムでした。1度目は2025年11月30日のB2、福島ファイヤーボンズ対福岡の試合。あちらはB2のカードでしたが、今回はB1相当の最上位カテゴリー「B.PREMIER」での開催となり、トップカテゴリーでは史上初の出来事になります。通常のオーバータイムであれば珍しいと言っても年に数回は起こりますが、延長が3回を超えるとなると本当に稀なケースで、2つの事例がいずれも直近1年以内に集中しているのも興味深いところです。延長が1回増えるたびに体力も集中力も削られていく中で、両チームともファウルトラブルを抱えながら最後まで走り続けたことになります。地上波やネット中継で見ていたファンにとっても、なかなか経験したことのない長丁場だったのではないでしょうか。

渡邊雄太が22得点8リバウンド、延長へ押し込んだ同点弾

千葉ジェッツで奮闘したのは、渡邊雄太選手です。この試合では22得点8リバウンドを記録し、第4クォーター終盤にはプットバックで同点シュートを沈める場面もありました。この1本がなければ、そもそも延長にすら入らなかったかもしれません。Bプレミア元年を迎えた渡邊選手にとって、結果的には負け試合とはいえ、チームを60分間も戦わせ続けた働きぶりは印象的でした。NBA経験者としての経験値を、こういう長い消耗戦でチームに還元してくれているのだとしたら、今シーズンも頼もしい存在になりそうです。

渡邊選手は昨シーズンのチャンピオンシップでは脳震とうによって一戦を欠場する場面もありましたが、今回は延長4回まで続いた長丁場でもこれだけの数字を残しており、コンディションの良さがうかがえます。千葉ジェッツにとっては、エースが開幕早々からフルに機能していることが何よりの収穫と言えそうです。

古巣撃破の主役はD.J.ホグ、24得点で「恩返し」

D.J.ホグは今年5月に千葉ジェッツからの退団が発表され、7月にはキーヨンテ・ジョンソンとともにアルバルク東京入りが発表された選手です。B.PREMIER元年に向けた大型補強の一人として加入し、この試合でチームトップタイの24得点。残り1分を切ったところで連続バスケットを決めて、勝利を引き寄せました。試合後には「シンプルなプレーをして、ディフェンスで何度かストップをかけました。そして最後は、諦めないこと」と振り返っています。わずか数ヶ月前まで本拠地にしていたLaLa arena TOKYO-BAYで、古巣相手にこれだけの活躍を見せるというのは、本人としても特別な感情があったはずです。移籍から数ヶ月での再会がこんな歴史的な試合になるとは、本人も想像していなかったのではないでしょうか。

オルブリッチ33得点、ジョンソン29得点、分厚い得点源が支えたアルバルク東京

チームの得点源はホグだけではありません。ラクラン・オルブリッチが33得点、キーヨンテ・ジョンソンが29得点と、2人の外国籍選手がゲームハイを争う働きを見せ、さらに小酒部泰暉が14得点、テーブス海と安藤周人がそれぞれ13得点と、日本人選手も確実に上積みしました。1人のスーパースターに依存するのではなく、複数の選手が60分間を通してリズムを作り続けられたことが、延長4回という長丁場を乗り切れた理由の一つだと思います。千葉ジェッツ側も最後まで食らいつきましたが、終盤の層の厚さで一歩及ばなかった、という試合だったのではないでしょうか。

キーヨンテ・ジョンソンはホグと同じ今年7月にアルバルク東京へ加入した新戦力で、B.PREMIER元年にあわせて獲得された外国籍選手の一人です。加入初年度からいきなりこの大舞台で29得点というのは、上々のスタートと言っていいと思います。新戦力2人がそれぞれ20点台後半から30点台という結果を出し、さらに日本人選手も複数が二桁得点に絡んだという事実は、アルバルク東京の今シーズンの厚みを感じさせる材料になりました。

同一カード2連戦という日程、そして試合前には永久欠番セレモニーも

今回の試合はBリーグでよく見られる「同一カード2連戦」の初戦で、同じ会場・同じ相手との2戦目は、翌10月4日に同じ会場で組まれていました。1戦目で消耗した反動が2戦目にどう出るかは、Bリーグのスケジュールを見るうえで毎節注目したいポイントです。延長を4回もこなした選手たちが中2日で同じ相手と再戦するというのは、コンディション管理の面でも各チームのベンチワークが問われる展開になりそうです。試合前にはアルバルク東京で長くアドバイザリーコーチを務めた西村文男氏の永久欠番セレモニーも行われており、球団にとっては記念の一日になるはずが、まさかの歴史的な延長戦になったというのも、何とも巡り合わせを感じる話です。

まとめ:リベンジマッチは翌10月4日

同じ会場・同じ相手との2連戦は、翌10月4日に行われました。今回敗れた千葉ジェッツにとっては、すぐにリベンジのチャンスが巡ってくる形です。開幕から3試合でここまでの激闘を演じてしまった両チームが、わずか中2日でどんな試合を見せてくれるのか、個人的にはそちらも楽しみになってきました。今回の試合のポイントを整理すると、こんな感じになります。

千葉ジェッツは開幕戦でも群馬クレインサンダーズとのブザービーター決着という壮絶な打ち合いを演じており、今シーズンは早くも接戦続きです。9月22日に開幕したばかりの「B.革新」元年、新しいフォーマットでのBプレミアがこんなにも激しい試合を生み出しているというのは、素直に楽しみが膨らむ話だと思います。

  • 最終スコアはアルバルク東京138-千葉ジェッツ131、延長4回のクアドラプルオーバータイムでBリーグ史上2度目、トップカテゴリーでは史上初の決着に
  • 138得点はBリーグ1試合の最多得点記録を更新、千葉ジェッツの131得点も自己ベストを上回る
  • 渡邊雄太は22得点8リバウンド、第4クォーター終盤の同点プットバックが延長へのきっかけに
  • アルバルク東京はオルブリッチ33得点、ジョンソン29得点、古巣対決のホグも24得点で勝利に貢献し、小酒部・テーブス・安藤も二桁得点
  • 同一カードの再戦は10月4日、千葉ジェッツのリベンジに注目

個人的には、開幕早々にこれだけ中身の濃い試合を見られたことが単純に嬉しいです。60分間走り続けた両チームの選手たちの体力には頭が下がりますし、ファウルトラブルと戦いながらも最後まで集中力を切らさなかったのは見ていて気持ちが良かったです。延長に入ってもベンチ層が機能していたアルバルク東京と、渡邊選手を中心に食らいついた千葉ジェッツ、どちらの戦い方にもそれぞれの持ち味が出ていたように思います。10月4日の再戦では、今回アシストやリバウンドで泥臭く絡んだ選手たちが、どう修正してくるかにも注目したいですし、もう一度延長までもつれるようなら、それもまた今シーズンのBプレミアらしい光景なのかもしれません。本当に面白くなりそうなシーズンの入り方だと思います。

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