11月1日、トヨタアリーナ東京でB.PREMIERの首位決戦ともいえる一戦が行われました。東地区1位のアルバルク東京と、9位に沈んでいる宇都宮ブレックスの対戦です。結果はアルバルク東京が106対71で快勝し、順位の差をそのままスコアに表すような試合になりました。35点差という数字は、見ている側からすると序盤の時点でほぼ結果が見えてしまうくらいの大差です。
個人的に注目したのは、この試合でアルバルク東京のロシターがトリプルダブルを記録していたことです。35点差という結果だけでも十分に大きな話題ですが、その中身を見ていくとさらに面白い発見がありました。今回は点差の大きさだけでなく、試合の中身も含めて振り返ってみます。
クォーターごとの流れと最終スコア
アルバルク東京は第1クォーターを26対15で先行しました。第2クォーターも25対10とさらに差を広げています。前半だけで51対25という大差がつきました。宇都宮は第3クォーターに31得点を返して多少は盛り返しましたが、第4クォーターに再び31対15と突き放され、最終的に106対71で試合を終えています。
特に第2クォーターの10得点は、宇都宮にとって痛い12分間だったはずです。この時間帯だけで試合の大枠がほぼ決まってしまったとも言えそうです。第3クォーターに持ち直せたことは収穫ですが、前半の遅れを取り戻すには時間が足りませんでした。
| クォーター | アルバルク東京 | 宇都宮 |
|---|---|---|
| 第1Q | 26 | 15 |
| 第2Q | 25 | 10 |
| 第3Q | 24 | 31 |
| 第4Q | 31 | 15 |
| 合計 | 106 | 71 |
観客数は8876人でした。前日の対戦ではアルバルク東京が100対90で勝利しており、同じカードを2日連続で戦う形でしたが、2戦目はさらに差が広がる結果になりました。1戦目は10点差の勝利だったのに対して、2戦目は35点差です。中1日もない連戦の中で、相手に合わせて戦い方を調整できる力を見せたとも言えそうです。
ロシターが記録したトリプルダブル
この試合で最も印象に残ったのはロシターの成績です。得点は10点とそれほど目立ちません。しかしリバウンドを13本、アシストを10本記録しており、立派なトリプルダブルになっています。さらにスティール2本とブロック3本も加えており、スタッツ欄全体が埋まるような活躍でした。
13リバウンドの内訳は、オフェンスリバウンド1本とディフェンスリバウンド12本でした。守備側で跳ねた球をほぼ独占するような働きぶりだったことが分かります。アシストが10本に達している点も見逃せません。ロシター自身が得点するよりも、味方にボールを渡して決めさせる場面を優先していたことがうかがえます。出場時間は26分11秒ほどで、40分間フルに出場したわけではない中でのこの数字という点も含めると、効率の良さが際立つ内容でした。
ロシターはすでに月間MVPを複数回受賞しているベテランです。アルバルク東京の中心選手として長くチームを支えてきました。点数を取る役割だけが仕事ではありません。リバウンドを拾い、味方を使い、守備でも数字を残しています。そうしたチームの土台になる仕事ぶりが今回もよく出ていました。
自分としては、派手な得点よりもこういう全方位のスタッツの方が、チームの強さを表している気がします。得点源は他の選手に任せて、自分は試合全体をまとめる役回りに回れる余裕があるのは、層の厚いチームらしい戦い方だと感じました。
得点を支えた選手たち
得点を引っ張ったのはジョンソンでした。9本中8本という高い確率でシュートを決め、21得点を挙げています。ホグも19得点を記録しました。安藤は3ポイントを5本中5本成功させるなど、18得点と効率の良いシュートを続けています。バランスキーも10得点を加えました。ベンチからはジャロウも8本中2本とシュート自体は苦しみながらも、フリースローを7本中5本決めて9得点をマークしています。
チーム全体のフィールドゴール成功率は53.6%でした。これだけ高い確率でシュートを決められると、守る側としてはどこを締めればいいのか判断が難しくなります。得点源が1人に偏らず、複数の選手が高確率でシュートを決めていたことが、大差につながった一番の理由に見えます。
控えからも中村が3分ほどの出場で4得点を加えるなど、出場時間の短い選手までしっかり仕事をしていました。先発5人だけに頼らず、ベンチメンバーも含めて点を取れる選手がそろっているのは、シーズンを通して戦ううえで大きな強みになりそうです。主力の誰かが不調な試合でも、別の誰かが埋め合わせられる構造は、長丁場のレギュラーシーズンでは特に効いてくる部分です。
宇都宮は中盤だけ盛り返す展開に
宇都宮側はフレイジャーが19得点で最多得点者になりました。小川は14得点とアシスト8本で攻撃を組み立てています。フォトゥは12得点、エドワーズは11得点を加えました。日本代表でも活躍してきた比江島は10得点とアシスト5本という成績でした。
チームとしては第3クォーターだけ31得点を取り返しており、そこだけ見れば悪くない内容でした。それでも前半の51対25というビハインドがあまりに大きく、試合をひっくり返すには届きませんでした。宇都宮は前節も川崎に92対89で競り負けており、ここ数試合で苦しい戦いが続いています。
東地区9位という現在の順位は、戦力を考えると本来の立ち位置ではないはずです。比江島や小川といった経験のある選手がそろっているだけに、個々の力は十分にあります。それでも今回のような立ち上がりの悪さが続くと、どうしても星を落とす展開になりやすくなります。シーズンはまだ序盤なので、ここから立て直せる時間は十分に残っています。
首位アルバルク東京の強さがあらためて見えた一戦
アルバルク東京は東地区1位の座を守りながら、この週末のカードも連勝で終えました。接戦を競り勝つのではなく、前半のうちに試合を決めてしまう強さは、シーズンを通して上位を争うチームらしい内容だったように思います。終盤に逆転されるリスクを抱えずに試合を進められるのは、選手の起用やコンディション管理の面でも大きな余裕につながります。
東地区は上位チームがひしめいており、首位争いはしばらく目が離せない展開になりそうです。アルバルク東京としては、今回のような大差での勝利を積み重ねられるかどうかが、シーズン終盤の順位にも影響してくるはずです。
一方の宇都宮は、個々の選手が得点を挙げられていても、立ち上がりでつまずくと試合全体を取り戻すのが難しい状況が続いています。比江島やフレイジャーといった経験のある選手がそろっているだけに、序盤からリズムを作れるかどうかが今後のカギになりそうです。次の試合で立ち上がりから気持ちを切り替えられるかが、ここからの順位を左右してくるはずです。
チーム全体の数字にも目を向けてみます。アルバルク東京はこの試合でフィールドゴールを69本試投して37本を決めました。3ポイントも31本中11本を成功させています。フリースローも21本中21本と100パーセントで決めきりました。攻撃面でほぼ崩れるところがない試合だったことがうかがえます。
一方の宇都宮はフィールドゴール成功率が36.8パーセントにとどまりました。3ポイントも32本中9本と、確率としては苦しい内容です。シュート選択自体が悪かったのか、それともアルバルク東京の守備が機能していたのか、どちらの要因もあったように見えます。いずれにしても、この成功率の差がそのままスコアの差につながった試合でした。
まとめ
- アルバルク東京が宇都宮に106対71で大勝
- ロシターが10得点、13リバウンド、10アシストのトリプルダブルを記録
- ジョンソンが21得点、ホグが19得点とシュート効率の高さが目立った
- 宇都宮はフレイジャーの19得点を中心に反撃したが前半の差を埋められず
- アルバルク東京は2日連続で同じ相手に勝利し東地区1位を守った
- チーム全体のフィールドゴール成功率は53.6パーセントと高水準だった
- 観客数は8876人を記録した
個人的には、派手な大量得点よりもロシターのようなオールラウンドな活躍の方が、見ていて面白みを感じます。得点を取る選手が目立つのは当然ですが、リバウンドとアシストと守備まで1人でまとめてしまう試合は、そう何度も見られるものではありません。首位争いがどこまで続くのか、次の対戦も楽しみに見ていきたいです。同じ相手との連戦でこれだけ差が広がった試合は、シーズンを振り返るときにも思い出しておきたい1戦になりそうです。
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