22歳です。
2023年ドラフト1巡目20位です。
NBA通算119試合に出場して、平均10.5得点を残しています。
それでも新しい契約はTwo-Way。
NBA、厳しすぎません?笑
デンバー・ナゲッツがキャム・ウィットモアとTwo-Way契約を結びました。まだ22歳の元1巡目指名で、NBAでもある程度結果を残してきた選手が、4年目のシーズンをTwo-Wayから再スタートすることになります。
名前だけ見れば、普通にローテーション入りを狙える若手に見えます。
でもここ1年の流れを追うと、なぜこの契約になったのかも少し見えてきます。
まずウィットモアはどんな選手なのか
キャム・ウィットモアは2023年ドラフトでヒューストン・ロケッツから全体20位指名を受けました。ビラノバ大学出身で、198cm、104kgのパワー系ウイングです。NBA.comのプロフィールでは、通算平均10.5得点、3.3リバウンド。ドラフト順位以上に身体能力と得点力を評価されていた選手でした。
特に魅力だったのが、一気にリングへ向かえる爆発力です。サイズがありながらスピードもあって、トランジションではかなり迫力がある。外も打てるので、短い出場時間でも点を取れるタイプでした。
ロケッツ時代も、限られた時間の中で二桁得点を積み上げる試合がありました。
だから個人的にも、まだ数年は普通にNBAローテーション争いをする選手だと思っていました。
でも昨季は大きく状況が変わった
2025-26シーズンはワシントン・ウィザーズでプレー。
21試合に出場し、平均9.2得点、2.8リバウンドでした。
ただし1月、静脈系の症状が診断され、そのままシーズン終了。NBA.comの選手更新でも、2025-26シーズンの残りを欠場すると伝えられています。
若い選手にとって、ここで時間を失ったのはかなり大きかったと思います。
NBAは毎年新しい若手が入ってきます。
怪我や病気で数カ月止まるだけでも、その間に競争相手が増える。
戻ってきたときには、チームの計画そのものが変わっていることもあります。
ウィザーズからキャブズへ
そして今夏、ウィットモアは5チームが絡む大型トレードの一部としてクリーブランド・キャバリアーズへ移籍しました。
キャブズはペイトン・ワトソンとウィットモアを獲得。ワシントンはトレ・マンや指名権などを得る形でした。
ここだけ見れば、キャブズで再スタートするのかなと思います。
ところが、そのわずか8日後。
8月28日、キャブズはウィットモアをウェイブしました。NBA.comのトランザクションログにも記録されています。
22歳。
元1巡目。
NBA平均10.5得点。
それでもウェイブ。
ほんとNBA怖いです。
そしてナゲッツがTwo-Wayで拾った
そのウィットモアを拾ったのがデンバーでした。
報道によると、ナゲッツはウィットモアとTwo-Way契約で合意し、その後正式契約として処理されています。
Two-Way契約は、NBAの本契約とは違います。
NBAチームとGリーグを行き来する前提の契約で、若手や育成枠の選手が使われることが多い。
つまりウィットモアは、今の時点ではナゲッツの通常ローテーションに入ることが保証されているわけではありません。
むしろここからもう一度、自分の価値を証明する立場です。
元1巡目が4年目でTwo-Wayという衝撃
ここが今回一番驚いたところです。
2023年ドラフト20位。
まだ22歳。
NBAで100試合以上出場。
平均10点以上。
それでも4年目でTwo-Way。
この落差はかなり大きいです。
ドラフト1巡目って、入った瞬間はかなり守られているように見えます。
でも実際には数年後には全然関係なくなる。
毎年30人の1巡目選手が新しく入ってくる。
さらにドラフト外、Gリーグ、海外からも選手が上がってくる。
少しでも止まると、すぐ席が埋まる。
この数日ずっとデビン・カーターやワイズマンの記事を書いていますが、改めて思います。
NBAって入るより残る方が難しいです。
でもデンバーはかなり面白い行き先
ここからは期待の話。
ウィットモアにとって、デンバーは意外とかなり面白いと思います。
理由は単純で、ヨキッチの横だからです。
ニコラ・ヨキッチは自分で大量にボールを持ち続ける必要がない選手でも活かしてくれます。
カット。
トランジション。
スポットアップ。
リムアタック。
こういうシンプルなプレーで点を取れるウィットモアとは相性が悪くないはずです。
ヨキッチがボールを持っているだけで、相手ディフェンスはかなり引きつけられます。
その裏で走る。
空いたところへ飛び込む。
パスが来る。
ウィットモアの身体能力を一番シンプルに使える環境かもしれません。
今のナゲッツで求められる役割
ナゲッツは今季、デマー・デローザンなどを加えてオフェンスの選択肢を増やしています。
つまりウィットモアに毎試合15本シュートを打たせる必要はありません。
必要なのは短い時間でエネルギーを出すこと。
走る。
守る。
リバウンドへ行く。
空いた3Pを打つ。
ドライブでリングへ向かう。
これができれば十分です。
むしろロケッツ時代のように自分で攻め続けるより、役割を絞った方がNBAで残りやすいかもしれません。
問題は守備と判断
ウィットモアは得点力については分かりやすい強みがあります。
ただ、NBAで長く使われるためにはそれだけでは足りません。
守備での判断。
ローテーション。
ボールを持っていないときの動き。
パスを出すタイミング。
こういう部分が重要です。
NBA.comのプロフィールを見ると、キャリア平均アシストは0.8本。
もちろん役割的にパサーではありません。
でも、攻めるだけの選手ではプレーオフチームのローテーションは取りにくい。
デンバーでは、いかにシンプルにチームの中へ溶け込めるかが大事になります。
Two-Wayだから終わりではない
Two-Wayと聞くと、NBAから一段落ちたように感じるかもしれません。
実際、立場は厳しくなっています。
でも終わりではありません。
むしろ22歳なら、まだ全然やり直せます。
ナゲッツはすでにブライス・ホプキンスともTwo-Way契約を結んでいます。若手を育てながら必要なタイミングでNBAへ上げる枠として、かなり積極的に使っています。
ウィットモアがGリーグで圧倒的な数字を残せば、普通にNBAへ呼ばれる可能性があります。
22歳ならまだ時間はある
ここが一番重要です。
ウィットモアはまだ22歳。
普通の大学生なら卒業したばかりくらいの年齢です。
NBAではすでに4年目ですが、年齢だけ見ればまだかなり若い。
だから今Two-Wayになったことだけで、キャリア失敗と決めるのは早いと思います。
むしろ一度立ち位置をリセットして、デンバーで必要な役割を学ぶ。
それでローテーションに戻れれば十分です。
個人的には結構楽しみ
正直、Two-Wayと聞いたときは驚きました。
ウィットモアって、まだ普通に若手有望株だと思っていたので。
でも今のNBAを見ていると、こういう動きも珍しくなくなっています。
ドラフト順位。
過去の期待。
数年前の評価。
全部いったんリセットされる。
今できることだけで判断される。
厳しいけど、逆に言えば復活するチャンスもあります。
デンバーで結果を出せばいい。
それだけです。
ヨキッチの横で化けたら面白い
もしウィットモアがナゲッツのローテーションに入ったら、かなり面白いと思います。
身体能力。
サイズ。
得点力。
ヨキッチのパス。
この組み合わせは普通に見てみたい。
今はTwo-Way。
でもシーズン途中には本契約。
そこまで行けたら、完全に再生成功です。
22歳で一度NBAの端まで追い込まれた元1巡目。
ここからどう戻ってくるのか。
普通に楽しみです。


