ウェンバンヤマがNBA世界2位に。22歳でも1位になれない理由はヨキッチだった

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ビクター・ウェンバンヤマ、ついにNBA世界2位です。

ESPNが発表した2026-27シーズン開幕前の「NBA Rank」で、ウェンバンヤマが2位にランクインしました。まだ22歳。それで世界最高峰のNBA選手を並べて2番目です。普通なら「いよいよウェンビーの時代が来た」で終わってもおかしくありません。

ところがランキングの一番上を見ると、今年も同じ男が座っています。

1位、ニコラ・ヨキッチ。

まだおるんかい。笑

ウェンビーが伸びていないから2位なのではありません。むしろ恐ろしいスピードで成長しています。

ヨキッチが1位の席から退いてくれないのである。

今回はESPNの最新NBA Rankをもとに、22歳のウェンバンヤマがなぜここまで評価を上げたのか、そしてそれでもヨキッチを抜けなかった理由を見ていきます。

ESPNのNBA Rankでウェンビーが2位へ

ESPNのNBA Rankは、2026-27シーズンにどの選手が最も高いパフォーマンスを見せるかを予想して順位付けしたランキングです。単純に昨季の成績だけを並べたものではなく、今季の予想も含んだランキングという点には注意が必要です。

今回のトップ3はかなり象徴的な顔ぶれになりました。

1位がニコラ・ヨキッチ、2位がビクター・ウェンバンヤマ、3位がシェイ・ギルジャス=アレクサンダーです。

ヨキッチは3年連続1位。ウェンビーは昨年の4位から2位へ上昇し、2年連続MVPのSGAすら上回りました。

そして個人的に面白いのは、この3人のタイプがまったく違うことです。

ヨキッチは圧倒的なバスケットボールIQとパス能力を持つセンター。SGAはドライブとミドルレンジを武器に得点を量産するガード。そしてウェンビーは224cm級のサイズでガードのように動き、3ポイントを打ち、さらにゴール下を守ります。

NBAのトップ3なのに、全員違うゲームをやっているように見える。

今のNBA、本当に面白いです。

22歳で世界2位って冷静に考えるとおかしい

ウェンビーは2023年ドラフト全体1位でサンアントニオ・スパーズに加入しました。

NBA入り前から「レブロン以来の超大型新人」と言われていましたが、普通はこれだけ期待されると、少しくらい期待を下回っても不思議ではありません。

ところがウェンビーの場合、むしろNBAに来てから期待値が上がり続けています。

ルーキーシーズンから新人王を獲得し、2年目には血栓症によってシーズン途中で離脱しながらも、健康な時のインパクトは圧倒的でした。そして昨季はさらに成長し、リーグを代表するスーパースターの位置まで一気に上がりました。

守備では長い腕を使ってゴール下を消し、外まで守れる。オフェンスではポストだけでなく3ポイントも打てるし、自分でドリブルしてシュートまで持っていけます。

センターなのに、センターの攻略法だけでは守れません。

昨季はついにDPOYまで獲得

ウェンビーの最大の武器は、やはり守備でしょう。

2025-26シーズンにはついにDefensive Player of the Yearを獲得しました。

ウェンビーがゴール下にいるだけで、相手のオフェンスそのものが変わります。実際にブロックしなくても、ドライブした選手がウェンビーを見てレイアップを諦めたり、パスへ切り替えたりする場面があります。

スタッツに「0ブロック」と記録されるポゼッションでも、実質的にはシュートを一本消していることがあるわけです。

これがウェンビーの怖さです。

しかも本人はまだ22歳。

一般的なNBA選手なら、これから身体が完成し、経験を積み、試合の読み方を覚えていく年齢です。

なのにすでに世界2位評価。

完成したらどうなるんだ。笑

しかもスパーズをNBA Finalsまで連れていった

個人スタッツだけではありません。

昨季のスパーズはNBA Finalsまで進出しました。

ウェンビー加入前のスパーズは再建段階にありました。それが数年で優勝を争うチームへ戻っています。

もちろんウェンビー一人だけの力ではありません。ステフォン・キャッスルをはじめとする若手の成長や、ディアロン・フォックスら周囲の戦力も重要です。

それでも、チームの天井そのものを引き上げているのがウェンビーであることは間違いないでしょう。

NBAでは「すごいスタッツを残す若手」から「勝たせるスーパースター」へ進めるかどうかが、一つの大きな壁になります。

ウェンビーは22歳ですでにそこまで来ています。

となると、こう思います。

もう1位でよくない?

それでも1位はヨキッチ

ところがESPNが1位に選んだのは、今年もヨキッチでした。

これで3年連続です。

そして昨季の数字を見ると、「まあ…そうなるか」と言いたくなります。

ヨキッチはまたしてもシーズン平均トリプルダブル級の数字を残しました。

センターなのに得点とリバウンドだけではありません。ゲームメイクまでリーグ最高峰。さらに昨季は平均リバウンドと平均アシストの両方でリーグトップという、とんでもないシーズンを送ったと報じられています。

普通なら「センターなのにアシスト王級」で十分おかしい。

そこへリバウンドまでリーグトップクラス。

得点も普通に取る。

何なんだこの人。

ヨキッチの怖さは「何を守ればいいのか分からない」

ウェンビーの凄さは見れば比較的分かりやすいです。

とにかくデカい。腕が長い。それなのに動ける。シュートも打てる。

一方、ヨキッチの凄さは少し分かりにくいかもしれません。

ジャンプ力が圧倒的なわけではありません。ものすごく速いわけでもありません。見た目だけなら、ウェンビーのような「未来のNBA選手感」はありません。

でも試合を見ると、相手はずっと困っています。

ダブルチームすれば空いた選手へパスを出される。1対1なら自分で得点する。カットすれば一瞬でパスが飛んでくる。シュートを警戒すればドライブされる。リバウンドを取られた瞬間には、すでに次のパスを狙っています。

つまり、

何を止めればヨキッチを止めたことになるのか分からない。

これが一番厄介です。

2年連続MVPのSGAですら3位

そして、このランキングをさらに面白くしているのがSGAです。

シェイ・ギルジャス=アレクサンダーは2年連続MVP。

普通なら「2年連続MVP=世界最高の選手」で何の違和感もありません。

それでもESPNの評価では3位です。

これはSGAの評価が低いというより、現在のトップ3がおかしいと考えた方がいいかもしれません。

ヨキッチが歴史的なオフェンスを続けている。

ウェンビーが22歳で攻守両面を支配し始めている。

その横に2年連続MVPがいる。

NBAのトップ3、渋滞しすぎです。笑

レブロン、カリー、KDがTOP10から消えた

さらに今回のNBA Rankには、もう一つ大きな変化があります。

レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント。

2010年代から長期間NBAの中心だった3人が、そろってTOP10から外れました。

もちろん3人とも、今でもNBAで大きな影響力を持つ選手です。

ただ、「今NBAで最も優れた選手は誰?」という問いに対する答えが明確に変わってきています。

少し前ならレブロン、KD、カリー、カワイ・レナードなどの名前が並んでいました。

現在はヨキッチ、ウェンビー、SGA。

ヨーロッパ出身のセンターが1位と2位を占め、カナダ出身のガードが3位。

NBAの勢力図はかなり変わりました。

ウェンビーはいつヨキッチを抜くのか

では、ウェンビーが世界1位になるには何が必要なのでしょうか。

個人的には「もっとブロックする」とか「平均30得点を取る」といった単純な話ではないと思います。

すでに個人能力だけなら、世界最高と言われてもおかしくないところまで来ています。

次に必要なのは、それを毎年続けることでしょう。

ヨキッチの異常さは、一度だけ歴史的なシーズンを送ったことではありません。MVP級のパフォーマンスを何年も続けています。

対策されても効率が落ちない。

ロスターが変わっても勝たせる。

プレーオフでも同じことをする。

相手がヨキッチ対策を用意してきても、その対策を見て別の答えを出してきます。

ウェンビーがそこまで到達した時、本当にNBAの王座が入れ替わるのかもしれません。

「ウェンビーが2位」より「ヨキッチがまだ1位」の方がすごい

今回のランキングを最初に見た時、個人的にはウェンビーの2位に驚きました。

22歳でNBA世界2位。

普通ならそれだけで一本の記事になります。

でも調べていくと、だんだん別の感想になってきました。

これ、ヨキッチの方がおかしくない?笑

ウェンビーはものすごい勢いで追い上げています。SGAは2年連続MVP。それでもヨキッチがまだ一番上にいる。

ウェンビーが成長していないから2位なのではありません。

歴史に残るレベルで成長しているのに、ヨキッチが退いてくれない。

22歳のウェンビーがこのまま成長すれば、いつか1位になる可能性は十分あります。

でもヨキッチはまだ31歳。

意外と若いんですよね。

ウェンビーが王座を奪うのが先なのか。

ヨキッチが王座を譲るのが先なのか。

そして2年連続MVPのSGAが「いや俺がいるんだけど」と割って入るのか。

2026-27シーズン、試合結果だけでなく「世界最高のNBA選手は誰なのか」という争いもかなり面白くなりそうです。

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