NBAのシーズン中に行われるもうひとつのタイトル争い、NBAカップの2026年大会がいよいよ始まります。グループステージの初戦はアメリカ時間の10月30日金曜日で、日本時間では10月31日の朝からです。
今年で4回目になる大会ですが、今回はオフシーズンの大型移籍がそのまま組み合わせに影響していて、例年以上に面白い構図になっています。この記事では全6グループの組み合わせと勝ち上がりの条件を整理したうえで、自分が一番注目している東グループBの見どころを中心にまとめました。
NBAカップとはどんな大会か
NBAカップはレギュラーシーズンの途中に組み込まれたトーナメントです。2023年に始まり、最初の大会はレイカーズが優勝しました。グループステージと準々決勝、準決勝の試合はレギュラーシーズンの成績にもそのまま数えられます。
例外は決勝の1試合だけで、ここはシーズン成績にもスタッツにも含まれません。つまり各チームのレギュラーシーズンは今年も82試合のままで、カップ戦の試合がその中に入る仕組みです。
NBA Japanの公式YouTubeチャンネルでも、開幕に合わせて大会の紹介動画が公開されています。雰囲気をつかむにはちょうどいい長さなので、先に見ておくと記事の内容が入ってきやすいと思います。
2026年大会の日程
今年の大会は10月30日に始まり、12月11日の決勝で幕を閉じます。グループステージは金曜日を中心に組まれていて、日程は次のとおりです。日付はすべてアメリカ時間です。
| 段階 | 日程 |
|---|---|
| グループステージ | 10月30日 11月6日 13日 20日 24日 25日 27日 |
| 準々決勝 | 12月4日と5日 |
| 準決勝 | 12月8日と9日 |
| 決勝 | 12月11日 |
グループステージの試合が行われる日はカップナイトと呼ばれ、この日にNBAで行われる試合はすべてカップ戦になります。普段は金曜日だけですが、感謝祭の週は火曜日と水曜日にも試合が入ります。
準々決勝と準決勝は勝ち上がったチームの本拠地で行われ、決勝だけが中立地での開催です。決勝トーナメントの試合はすべてPrime Videoでの配信になります。
全6グループの組み合わせ
グループ分けは6月30日に発表されました。昨シーズンの勝率をもとに各カンファレンスの15チームを5つのポットに分け、そこから1チームずつ抽選で各グループに振り分ける方式です。
| グループ | チーム |
|---|---|
| 西グループA | ナゲッツ ロケッツ サンズ マーベリックス ジャズ |
| 西グループB | サンダー ティンバーウルブズ クリッパーズ ペリカンズ グリズリーズ |
| 西グループC | スパーズ レイカーズ ブレイザーズ ウォリアーズ キングス |
| 東グループA | ピストンズ ラプターズ マジック バックス ネッツ |
| 東グループB | ニックス キャバリアーズ 76ers ヒート ペイサーズ |
| 東グループC | セルティックス ホークス ホーネッツ ブルズ ウィザーズ |
各チームはグループ内の4チームと1試合ずつ戦います。ホームとアウェーが2試合ずつで、この4試合の成績だけで勝ち上がりが決まります。
決勝トーナメントに進む条件
決勝トーナメントに進めるのは全部で8チームです。6つのグループの1位に加えて、各カンファレンスでグループ2位のうち最も成績の良いチームがワイルドカードとして1チームずつ勝ち上がります。
グループ内で成績が並んだ場合は、次の順番で順位を決めます。
- 並んだチーム同士の直接対決の成績
- グループステージでの得失点差
- グループステージでの総得点
- 2025から2026シーズンのレギュラーシーズン成績
- 抽選
少し変わっているのが延長戦の扱いです。延長に入った試合は得失点差がゼロとして計算され、総得点にも延長で取った点は含まれません。
得失点差が順位に直結するので、勝っている試合でも最後まで点を取りにいく場面がよく見られます。過去の大会では、大差がついた試合でもスターターを下げずに点差を広げにいくチームが話題になったこともありました。普段の試合とは少し違う終盤の駆け引きは、この大会ならではの見どころです。
NBA広報の公式アカウントは、グループステージの日程を発表した際に全国中継される試合の一覧を投稿していました。今年はPrime Video、NBCとPeacock、ESPNの3つで合計15試合が全国中継されます。
東グループBが今年の死の組と言われる理由
今年の組み合わせで一番目立つのが東グループBです。ニックスとキャバリアーズに76ersとヒート、そしてペイサーズの5チームが同じグループに入りました。
NBA公式サイトのプレビューによると、2015年以降に東カンファレンスを制した12チームのうち8チームがこのグループの球団です。さらにNBAカップの歴代MVPの3人が、全員このグループのチームに所属しています。
2023年のMVPのレブロン ジェームズは76ersに、2024年のMVPのヤニス アデトクンボはヒートに移籍しました。2025年のMVPのジャレン ブランソンはニックスでプレーを続けています。過去のMVPが全員同じグループにいるというのは、なかなかない状況です。
76ersはレブロンとジェイレン ブラウンが加入
オフシーズンに一番大きく動いたのが76ersです。セルティックスからジェイレン ブラウンをトレードで獲得し、フリーエージェントのレブロンとも契約しました。
もともとジョエル エンビードとタイリース マクシーがいるチームなので、名前だけ並べると優勝候補です。マクシーは昨シーズンにオールNBAに選ばれ、2年目のVJ エッジコムの成長にも期待がかかります。NBA公式のプレビューでも、このグループの1位予想は76ersでした。
心配なのはやはり健康面です。ただグループステージは11月中に終わるので、主力がそろっているうちに勝ち切れる可能性は高いと自分は見ています。
ヒートはヤニスを獲得
ヒートはバックスとの大型トレードでヤニスを手に入れました。バム アデバヨとヤニスの組み合わせは、守備でもオフェンスの組み立てでもリーグ屈指のフロントコートになりそうです。
アデバヨは今週の試合でリバウンド数がヒートの球団歴代1位になりました。長年チームを支えてきたユドニス ハスレムの記録を抜いての達成です。
ペイサーズはハリバートンが復帰
ペイサーズは昨シーズンを丸ごとアキレス腱のケガで欠場したタイリース ハリバートンが戻ってきます。昨シーズンのトレード期限で獲得したイビツァ ズバッツに加えて、ケリー ウーブレJr.とラリー ナンスJr.も補強しました。
昨シーズンのこのグループ内での対戦成績は3勝12敗と最下位でした。ただ2025年のファイナルを戦ったメンバーがほぼ残っているので、ハリバートンの状態次第で一気に上がってくる可能性があります。
ニックスは連覇を狙う
ニックスは昨シーズンにNBAカップとNBAのタイトルを両方取りました。同じシーズンに両方を制したのはニックスが初めてです。
NBA優勝は53年ぶりで、プレーオフの途中には13連勝もありました。カンファレンス準決勝で76ersを、カンファレンス決勝でキャバリアーズを倒しているので、今回のグループは去年の因縁の相手ばかりです。
キャバリアーズは対戦成績トップ
キャバリアーズは昨シーズンにこのグループの4チーム相手に11勝4敗で、5チームの中で一番良い成績でした。主力の4人を残したうえで、ナゲッツから3アンドDのウイングとしてペイトン ワトソンを獲得しています。
昨シーズンはカンファレンス決勝でニックスにスイープされました。チームとしての完成度は高いので、リベンジの舞台として見ても面白い存在です。
5チームのどこが勝ち上がってもおかしくない一方で、確実に準々決勝に進めるのは1位の1チームだけです。強いチームが集まっているぶん星の潰し合いになりやすく、2位からワイルドカードを狙うのも簡単ではありません。
開幕戦はニックス対76ersの再戦
グループステージの最初の試合は、日本時間10月31日午前8時30分開始のニックス対76ersです。会場は76ersの本拠地で、Prime Videoで全国中継されます。
この2チームは10月20日のシーズン開幕戦でも対戦していて、そのときは76ersが勝ちました。ニックスにとっては優勝バナーを掲げた記念の夜に負けた相手なので、やり返したい気持ちは強いはずです。
同じ日の午前11時からは、レイカーズがウォリアーズの本拠地に乗り込む試合もあります。こちらは西グループCの初戦で、2試合ともNBA on Primeが開幕日の目玉として発表したカードです。
シーズン開幕戦のハイライトはNBA公式のYouTubeチャンネルで見られます。カップ戦の前に、両チームの今の状態を確認しておくのもおすすめです。
八村塁のクリッパーズは西グループB
日本のファンとして気になるのは八村塁のいるクリッパーズです。八村は今年の夏にレイカーズから2年2800万ドルの契約でクリッパーズに移籍し、パワーフォワードの先発候補としてシーズンを迎えました。
クリッパーズが入った西グループBには、サンダーやティンバーウルブズ、グリズリーズにペリカンズがいます。
本命と見られていたサンダーは、ジェイレン ウィリアムズが足の骨折と足首の脱臼で手術が必要になりました。キャソン ウォレスも関節唇の断裂で長期離脱となり、シーズンを左右するケガが続いています。
戦力図が少し崩れたことで、このグループは混戦になる可能性があります。八村の3ポイントがクリッパーズの勝ち上がりのカギになると自分は思っています。昨シーズンのレイカーズでは3ポイント成功率44.3%を記録していて、キャリアで一番良い数字でした。
過去3大会とその後のシーズン
NBAカップはまだ歴史の浅い大会ですが、結果を振り返るとその後のシーズンとのつながりが見えてきます。
| 年 | 優勝 | 準優勝 | MVP |
|---|---|---|---|
| 2023 | レイカーズ | ペイサーズ | レブロン ジェームズ |
| 2024 | バックス | サンダー | ヤニス アデトクンボ |
| 2025 | ニックス | スパーズ | ジャレン ブランソン |
2023年に準優勝したペイサーズは、翌シーズンにファイナルまで勝ち進みました。2024年に準優勝したサンダーは、そのシーズンのNBAチャンピオンになっています。
2025年はニックスとスパーズが決勝で対戦し、そのままNBAファイナルでも同じカードになりました。カップ戦で勝ち上がるチームはシーズン全体でも強いという流れが、3年続けて表れています。
賞金がかかっているのも選手のモチベーションにつながっています。賞金は決勝トーナメントに進んだチームの選手に配られ、勝ち進むほど金額が大きくなる仕組みです。
決勝の舞台はヒンクル フィールドハウス
今年の決勝は12月11日にインディアナポリスのヒンクル フィールドハウスで行われます。バトラー大学のホームアリーナで、映画フージャーズの舞台としても知られている歴史ある会場です。
これまでの決勝はラスベガスで行われていたので、今年は雰囲気がかなり変わりそうです。ペイサーズの地元なので、ペイサーズが勝ち上がれば実質ホームのような空気になるかもしれません。
まとめ
NBAカップ2026は日本時間10月31日の朝にスタートします。中でも東グループBは過去のMVPと優勝経験のあるチームが集まっていて、11月の金曜日は毎週のように大一番が続きます。
自分の予想は東グループBが76ersで、西グループBはサンダーのケガの状況次第で混戦になると見ています。グループステージの結果が出るたびに、このブログでも順位とワイルドカード争いを追いかけていくつもりです。みなさんはどのチームが優勝すると思いますか。
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