2026-27シーズンの開幕戦、76ers対ニックス。53年ぶりの優勝バナーを掲げるマディソン・スクエア・ガーデンで、41歳のレブロン・ジェームズが76ersのユニフォームを着てコートに立ちます。
キャバリアーズ、ヒート、レイカーズに続く4球団目。NBAでの24シーズン目です。正直、ニュースを見たときは「まだやるの?」より先に「76ersでやるの?」という驚きのほうが大きかったです。
せっかくなので、23年前のデビュー戦と今を、数字で並べてみました。並べてみると、改めてこの人のキャリアはおかしいです。笑
2003年10月29日、18歳のデビュー戦
レブロンのNBAデビューは2003年10月29日、敵地サクラメントでのキングス戦でした。高校から直接ドラフト全体1位でキャバリアーズに入った18歳は、この試合でいきなり25得点、6リバウンド、9アシスト、4スティールを記録します。
あと1アシストでトリプルダブルに届く数字です。「高校生がどこまでやれるのか」と見られていた中で、最初の試合からスターであることを証明してしまいました。そのシーズンは平均20.9得点で新人王を獲得しています。
数字で見る「23年前」と「今」
| 項目 | デビュー時(2003年) | 2026-27開幕時 |
|---|---|---|
| 年齢 | 18歳 | 41歳 |
| 所属 | キャバリアーズ(1球団目) | 76ers(4球団目) |
| NBAでのシーズン | 1年目 | 24年目(歴代最多を更新中) |
| 通算得点 | 0点 | 43,440点(歴代1位) |
| 通算アシスト | 0本 | 12,016本(歴代4位) |
| 通算出場試合 | 0試合 | 1,622試合 |
| 優勝 | 0回 | 4回(ヒート2回、キャバリアーズ1回、レイカーズ1回) |
| 契約 | ルーキー契約 | 2年総額約800万ドル(2年目はプレイヤーオプション)と報道 |
※通算記録は2025-26シーズン終了時点の報道に基づく数字です。
23年で43,440点。単純に割ると、1シーズンで約1,900点を23年続けた計算です。歴代2位だったカリーム・アブドゥル=ジャバーの記録を抜いたのは2023年2月。そこからさらに5,000点以上を積み上げています。
チームメイトは、デビュー戦のころ何歳だった?
今の76ersのチームメイトと並べると、23年という時間の長さがよく分かります。
- タイリース・マクシー(2000年11月生まれ):レブロンのデビュー時は2歳
- ジェイレン・ブラウン(1996年10月生まれ):7歳
- ジョエル・エンビード(1994年3月生まれ):9歳
マクシーにとってのレブロンは、物心ついたときにはもうスーパースターだった選手です。チームの中心として一緒に戦う相手が、子どもの頃に見ていた選手そのものというのは、ちょっと想像がつかない感覚だと思います。
さらに言えば、2026年ドラフト全体1位のAJ・ディバンツァは2007年生まれです。レブロンがキャバリアーズで初めてファイナルに進んだ年に生まれた選手が、今季から同じリーグでプレーします。
なぜ76ersだったのか
2026年7月、レブロンは76ersと2年契約で合意したと報じられました。金額は2年総額約800万ドル。かつてのスーパーマックス契約とは比べものにならない、ベテランとしては最低限に近い条件です。報道では、お金よりも「もう一度優勝を味わうチャンス」を優先したと伝えられています。
76ersには、エンビード、マクシー、そしてセルティックスから来たブラウンがいます。レブロンが41歳で「第4の柱」として加わることで、イーストの優勝候補の一角に名乗りを上げた形です。一方で、ESPNの2026年版NBA Rankではレブロンは18位。カリー、デュラントとともに、初めてそろってトップ10圏外になりました。今季の76ersでレブロンに求められるのは、エースではなく、試合を読み、勝負どころで判断を間違えない「経験」なのかもしれません。
ちなみに、キャンプ初日の練習後にはヘリコプターで帰っていったことも話題になりました。ニューヨーク近郊に住み、フィラデルフィアまでヘリで通うのでは、という話です(詳しくはこちら)。このあたりのスケール感も、ずっと変わりません。
4つのチームで、それぞれ何を残してきたか
76ersは4球団目ですが、これまでの3球団でもそれぞれ違う形で歴史を残してきました。
キャバリアーズ(1回目:2003〜2010年)
地元オハイオのチームで、18歳から7シーズン。2007年には22歳でチームを初のファイナルへ導き、2009年と2010年には2年連続でMVPを受賞しました。ただ、この時期は優勝に届かず、2010年の夏、テレビ番組で移籍先を発表した「ザ・ディシジョン」で大きな批判を浴びることになります。
ヒート(2010〜2014年)
ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと組んだ「ビッグ3」で、4年連続ファイナル進出、2012年と2013年に連覇。この2年はシーズンMVPとファイナルMVPの両方を獲っています。キャリアで初めて「勝ち方」を手に入れた時期です。
キャバリアーズ(2回目:2014〜2018年)
地元に戻り、2016年のファイナルでは1勝3敗からウォリアーズに逆転し、クリーブランドに52年ぶりのプロスポーツ優勝をもたらしました。第7戦のチェイスダウンブロックは、今でも語られる場面です。ヒート時代から数えると、2011年から2018年まで8年連続でファイナルに出ています。
レイカーズ(2018〜2026年)
2020年、バブルの中でのシーズンで4回目の優勝。2023年には歴代通算得点1位になり、同じ年に始まったインシーズントーナメント(現NBAカップ)でも初代王者になりました。8シーズンを過ごし、最後はドンチッチにチームを託す形でロサンゼルスを離れています。
こうして見ると、レブロンはどのチームでも「そのチームの歴史の一番大きな出来事」に関わってきた選手です。76ersでも同じことができるのか。それが今季一番の見どころだと思います。
開幕戦とクリスマス、2つの「因縁の日」
今季の日程は、レブロンにとってかなりドラマチックに組まれています。
- 開幕戦(現地10月20日):76ers対ニックス。ニックスは1973年以来の優勝バナーを掲げる日です。その試合でレブロンの76ers初戦が組まれました。
- クリスマス(12月25日):レイカーズ戦。8シーズンを過ごしたロサンゼルスに、初めて相手チームの選手として戻ります。ドンチッチとの対戦も注目です。
NBAのスケジュールを組む側が、どれだけレブロンを「見せたい」と思っているかがよく分かる日程です。全国放送の試合数も、76ersはリーグ最多クラスと言われています。
41歳でプレーすることの重さ
NBAの歴史を振り返っても、40歳を超えてレギュラーとして試合に出続けた選手はほとんどいません。ヴィンス・カーターは43歳まで22シーズンプレーしましたが、晩年はベンチから短い時間で出場する役割でした。レブロンは2025-26シーズンに23シーズン目を迎えた時点で、そのカーターの最多シーズン記録を抜いています。
41歳でプレーオフを勝ち抜くには、82試合を全部出ることより、4月から6月に体のピークを合わせることのほうが大切になります。開幕からしばらくは、出場時間や連戦での休みが調整される可能性も高いと思います。数字よりも、勝負どころでどれだけコートに立っているかを見ておきたいところです。第4クォーターの残り5分に誰がボールを持つのか。そこにレブロンがいるかどうかで、76ersの今季の形が見えてくると思います。
23年間、ずっと「見られる側」だった人
高校生のころから全米中継で試合が流れ、18歳でデビュー戦から25得点。それから23年、レブロンは一度も「注目されない選手」になったことがありません。移籍するたびに賛否が分かれ、勝てば当然と言われ、負ければ批判されてきました。
それでも41歳になってなお、新しいチームで優勝を狙うことを選んだ。好き嫌いは分かれる選手ですが、この「まだ挑戦する」姿勢だけは、本当にすごいと思います。
18歳のデビュー戦をリアルタイムで見ていた人も、レイカーズ時代から見始めた人も、41歳のレブロンを見られるのはこれが最後の1〜2年かもしれません。勝っても負けても、今季の76ersの試合は一度は見ておきたいと思います。
みなさんは、レブロンのキャリアで一番印象に残っている試合や場面は何ですか?2016年のファイナル第7戦のブロック、2012年の初優勝、2018年の1人で引っ張ったイースト決勝。人によって全然違う答えが出てきそうなので、ぜひXでも教えてください。
よくある質問
レブロンの76ers初戦は、日本時間でいつ?
現地10月20日(火)の開幕戦なので、日本では10月21日(水)の朝になります。日本での視聴方法は、2026-27シーズンのNBAを日本で見る方法にまとめています。
レブロンの契約は何年まで?
報道では2年契約で、2年目はレブロン側が残るかどうかを選べるプレイヤーオプションです。つまり、今季で区切りをつけることも、来季も76ersでプレーすることもできる契約になっています。引退の時期について、本人ははっきりしたことを語っていません。
24シーズンは、どれくらいすごい?
NBAの平均的なキャリアは5年前後と言われます。その約5倍の長さを、しかもほぼ毎年オールスター級の数字で走り続けてきたことになります。これまでの最多だったヴィンス・カーターの22シーズンを上回り、今季でその記録をさらに伸ばします。
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※2026年10月6日時点の情報です。通算記録は報道ベースの数字で、公式記録と異なる場合があります。


