NBAオールスターの選出方法を解説【2026-27】|ファン投票50%の仕組みと「USA対世界」の新フォーマット

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毎年2月が近づくと、SNSで「なんであの選手が選ばれていないの?」という声を見かけませんか。NBAオールスターの選出は、実はファン投票だけで決まっているわけではありません。スターターとリザーブでは決め方がまったく違い、2026年からは試合そのものの形も「USA対世界」に変わりました。

この記事では、24人がどうやって選ばれるのかという制度の中身と、2026年に実際に行われた新フォーマットの結果、そして2027年の開催地までをまとめて整理します。

オールスターは24人。スターター10人とリザーブ14人で選び方が違う

まず押さえておきたいのは、オールスターの選出が二段構えになっているということです。選ばれるのは東西カンファレンスから12人ずつの合計24人。そのうち各カンファレンス5人(合計10人)がスターター、残りの各7人(合計14人)がリザーブです。

そしてスターターは投票で、リザーブはヘッドコーチの選考で決まります。つまり「ファン投票で選ばれる選手」は全体の半分以下しかいません。ここを知っておくと、毎年の「選出漏れ」論争がかなり見通しよくなります。

スターターはファン50%・選手25%・メディア25%の加重投票

スターター10人は、3つの投票グループの結果を加重して決まります。2017年からこの方式になり、それ以前の「ファン投票100%」ではなくなりました。

投票グループウェイト投票する人
ファン投票50%NBA.comやNBAアプリから投票した一般のファン
選手投票25%現役NBA選手(全員が対象)
メディア投票25%選定されたメディアパネル

集計はポジション別です。各カンファレンスでガード部門とフロントコート部門に分け、3つのグループそれぞれの順位を加重平均して最終順位を出します。そこでガードの上位2人、フロントコートの上位3人がスターターになる、という仕組みです。

ファンは1日1票、しかも「トリプルデー」がある

ファン投票は1日1回、各カンファレンスで最大5選手まで投票できます。さらに特定の日は「3-for-1デー」として、NBA ID(無料アカウント)でログインして投票すると票が3倍にカウントされます。2024-25シーズンは12月21日、12月25日、1月3日、1月10日、1月17日、1月20日の6日間が対象でした。

同じポジション部門で加重スコアが並んだ場合は、ファン投票の結果が優先されてタイブレークになります。選手やメディアの票でひっくり返るケースがある一方で、最後の最後はファンの票が効く設計です。順位が並んだときにどの指標を優先するかという考え方は、レギュラーシーズンの順位決定でも使われている発想です。

リザーブ14人はヘッドコーチが選ぶ

スターターが発表されたあと、リザーブは各カンファレンスのヘッドコーチの投票で決まります。ルールは明確で、1人のコーチがガード2人、フロントコート3人、ポジション不問のワイルドカード2人の計7人を選びます。自分のチームの選手には投票できません。

また、選出後にケガなどで出場できない選手が出た場合、代替選手は同じカンファレンスからコミッショナー(アダム・シルバー)が指名します。ファン投票でも、コーチ投票でもなく、コミッショナー権限という点が意外と知られていません。各賞の投票とは別の仕組みで動いているので、MVPなど各賞の投票の仕組みと混同しないよう注意してください。

2026年から「USA対世界」。3チーム総当たりに変わった

2026年2月15日、カリフォルニア州イングルウッドのIntuit Dome(クリッパーズの本拠地)で行われたオールスターゲームは、長年の「東対西」から大きく形を変えました。アダム・シルバーが予告していた「USA対世界」の構想が、3チーム制という形で実現したのです。

24人をUSA Stars、USA Stripes、Team Worldの3チーム(各8人以上)に分け、総当たりのリーグ戦を実施。全試合12分1本勝負で、勝率上位2チームが決勝に進む方式でした。3チームが並んだ場合は得点差で順位をつけます。

試合対戦スコア
総当たり第1戦USA Stars 対 Team World37-35(OT)
総当たり第2戦USA Stripes 対 USA Stars42-40
総当たり第3戦USA Stripes 対 Team World48-45
決勝USA Stars 対 USA Stripes47-21

MVPはUSA Starsのアンソニー・エドワーズ。ヘッドコーチはUSA StarsがJ.B.ビッカースタッフ(ピストンズ)、USA Stripesがミッチ・ジョンソン(スパーズ)、Team Worldがダルコ・ラヤコビッチ(ラプターズ)が務めました。

総当たり2勝0敗のStripesが、決勝で21点に抑えられた

この結果、意外な数字が残りました。総当たりを2勝0敗で終えた唯一のチームはUSA Stripesで、USA Starsは1勝1敗、Team Worldは0勝2敗。つまり決勝に上がってきたのは「全勝チーム」と「1敗チーム」だったわけです。

ところが決勝では、総当たりで1試合40点以上取っていたStripesがわずか21点。優勝したStarsの47点との差は26点でした。12分という短い試合で、しかも総当たりを3試合こなした後の一発勝負という条件が、点差を大きくした面はありそうです。通常の48分という試合時間と比べると、1試合あたりの密度がまったく違うことが分かります。

「USA16人・世界8人」を揃えるためのコミッショナー指名

新フォーマットで新しく生まれたのが、国籍のバランス調整です。2026年は、投票とコーチ選考の結果が「アメリカ出身16人・それ以外8人」にならなかった場合、残りの枠をコミッショナーが指名して埋める運用になりました。実際にシルバーはこの枠でカワイ・レナードをUSA側に追加しています。

所属チームやポジションではなく「どの国の代表として戦うか」で枠が決まる。これは従来の東西制にはなかった発想で、オールスターの選出制度としてはかなり大きな変更点です。

土曜日のイベントも併せて3つ

オールスターは日曜の試合だけではありません。2026年2月14日のState Farm All-Star Saturday Nightでは、次の3イベントが行われました。

イベント2026年の優勝者
State Farm 3ポイントコンテストデイミアン・リラード(自身3度目の優勝)
Kia シューティングスターズTeam Knicks
AT&T スラムダンクコンテストキシャド・ジョンソン(ヒート)

3ポイントコンテストではリラードがデビン・ブッカー、コン・クネッペルらを抑えて3度目の制覇。ダンクコンテストはヒートのキシャド・ジョンソンが制しました。ダンクコンテストの歴代優勝者と、マック・マクラングの3連覇後に何が起きたのかはNBA歴代ダンクコンテスト優勝者まとめで詳しく整理しています。

2027年はフェニックス開催。日程と会場

次回のオールスターウィークエンドは、2027年2月19日から21日にフェニックス・サンズの本拠地Footprint Centerで開催されます。第76回オールスターゲームは21日(日)、All-Star Saturday Nightが20日(土)、Rising Starsが19日(金)という並びです。

フェニックスでの開催は1975年、1995年、2009年に続く4回目。なお、2027年もUSA対世界のフォーマットを続けるかどうかについて、NBAからの公式発表はまだありません。2026年の試合が「競争のレベルが上がった」と評価された一方で、継続は未確定という状況です。日本からの現地観戦を考えている方は、日本から行きやすいアリーナの比較も参考にしてみてください。

まとめ

NBAオールスターの選出方法を整理すると、こうなります。

  • 全24人。スターター10人は投票、リザーブ14人はヘッドコーチ選考
  • スターターの投票はファン50%・選手25%・メディア25%の加重制
  • ファンは1日1票、3倍カウントの「3-for-1デー」あり。同点はファン票でタイブレーク
  • コーチはガード2・フロントコート3・ワイルドカード2を選び、自チームの選手は選べない
  • ケガによる代替選手はコミッショナーが指名
  • 2026年は「USA対世界」の3チーム総当たり。USA StarsがMVPエドワーズで優勝
  • 2027年は2月19〜21日、フェニックスのFootprint Center

「ファン投票で人気者が選ばれるお祭り」というイメージが強いオールスターですが、実際には半分以上がコーチの選考枠で、しかも国籍バランスの調整まで入るようになりました。誰が何回選ばれているのかという歴代の蓄積はオールスター選出回数ランキングにまとめているので、今季の選出発表と併せて眺めてみると面白いと思います。

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