NBAの若手スターが延長契約を結ぶとき、「All-NBAに入れば年俸が跳ね上がる」という話を聞くことがあります。その仕組みの代表が、一般にRose Ruleと呼ばれる高額MAXのルールです。
通常、NBA経験0〜6年の選手のMAX初年度年俸はサラリーキャップの25%が基本です。ただしルーキースケール契約を終えるクラスのスターが一定の実績条件を満たすと、最大30%まで引き上げられる場合があります。
なぜRose Ruleと呼ばれる?
名前の由来はデリック・ローズです。若くしてMVPを獲得したローズのように、ルーキー契約中ですでにリーグ最高峰に到達した選手へ、通常の若手MAXより高い年俸を認める考え方から広く「Rose Rule」と呼ばれています。
どんな実績が必要?
現在のCBAではHigher Max Criteriaとして、直前シーズンにAll-NBAまたはDPOYに選ばれる、直近3シーズンのうち2回All-NBAまたはDPOYに選ばれる、直近3シーズンのいずれかでMVPを獲得する、といった高い実績が基準になります。
条件を満たす可能性がまだ確定していない段階でも、延長契約に「条件達成なら30%、未達なら25%」のような条項を組み込めます。だからシーズン終盤にAll-NBA投票が、その選手の年俸とチームのキャップ計画を左右することがあります。
選手には最高、チームには悩ましい?
当然ながら選手にとっては大きなメリットです。一方でチーム側は、同じ選手の契約がキャップの25%から30%へ上がれば、他の選手に使える余地が減ります。
「スターが賞を取るほどチームの契約が重くなる」という少し不思議な構造で、現在のエプロン時代には特に影響が大きいです。実際のRFA交渉でも、Rose Rule資格が契約額の論点になるケースがあります。Basketball Freakでもジャレン・デュレンの契約交渉で取り上げています。
まとめ
Rose Ruleは、ルーキー契約を終えるトップクラスの若手が、通常の25%MAXを超えて最大30%MAXを得られる仕組みです。All-NBA、DPOY、MVPが単なる名誉だけでなく、数千万ドル単位の契約やチーム作りに直結するのがNBAの面白いところです。

