NBA選手の子どもは全員有名校?Sierra Canyonに集まる一方で公立を選ぶ例も

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ふと思ったんですが、NBA選手の子どもってみんな有名な私立校とかバスケの強豪プレップスクールに通ってるんですかね。Bronny Jamesがドラフトされたあたりからちょくちょく「〇〇選手の息子が名門校に転校」みたいなニュースを見かけるので、なんとなく「NBA選手の子どもは揃って有名校に行くもの」というイメージを持っていました。実際どうなのか気になったので調べてみたところ、思った以上に「有名校に集まる」実例が多い一方で、あえてそうしなかった選手もいて、結論から言うとケースバイケースでした。今日はその中身を紹介していきます。

Sierra Canyonに選手の子どもが集まりすぎている件

まず一番名前が挙がるのがSierra Canyon School。カリフォルニアのチャッツワースにある私立のK-12校で、ここにNBA選手・元NBA選手の子どもが本当に集まっています。Bronny Jamesは最初、8年生のときにサンタモニカのCrossroads Schoolに入学していますが、2019年5月に弟のBryce James、そしてDwyane Wadeの息子Zaire Wadeと一緒にSierra Canyonへ転校しました。Sierra Canyonは転校前の2年連続でカリフォルニア州のオープン部門王者だったと報じられていて、単純に「バスケの強豪校」としての評判が転校先として選ばれた理由の一つのようです。Bronnyはそこから2023年までプレーして、2024年のドラフトでレイカーズから全体55位で指名されています。

Bryceの方はちょっと面白い動きをしていて、2023年8月に一度Notre Dame High School(同じく私立)への転校を発表したものの、実際に試合に出る前の11月にはSierra Canyonへ戻っています。住所変更を伴わない転校だとCIF(カリフォルニア州の高校スポーツ協会)の規定で出場資格を得るのに時間がかかるのが理由とされていて、正直「え、一回出て戻ってくるの」と思わず笑ってしまいました。この手の高校バスケの転校ルールって大学以上にややこしいんですよね。

Sierra CanyonにはこのほかにもScottie Pippenの息子Scotty Pippen Jr.(2015〜2019年在籍、現メンフィス・グリズリーズ)や、Kenyon Martinの息子KJ Martin(Pippen Jr.とチームメイトで、州オープン部門優勝も経験)、Anfernee Hardawayの息子Ashton Hardaway(2022年加入と報道)まで在籍していました。同じ学校の同じ世代に、これだけ有名選手の息子が集まっているのはちょっと異様な光景です。Yahoo Sportsのまとめ記事ではDuane Washington Jr.やTerren Frankといった選手の子どもの名前も挙がっていましたが、こちらは個別の一次ソースまでは確認できなかったので「そういう報道もある」程度に留めておきます。

なぜここまで集中するのか

強豪プログラムとしての実力はもちろんですが、それ以外の理由も報道からは見えてきます。ESPNの記事によると、LeBron自身はBronnyの高校生活について、両親と学校側で「その年はメディア対応をしない」という取り決めをしていたそうで、Bronnyは「コートに立つたびにセキュリティが必要だった」とも報じられていました。この規模の注目を浴びる子どもが一人だけ普通の学校にいるより、似た境遇の子ども同士が集まる環境の方が、周囲の目やセキュリティの面で現実的なのかもしれません。LeBron本人は、常に注目の中心にいるわけではない経験や、プレータイムを勝ち取らないといけない環境、エリート選手との練習機会、それに教育水準の高さを息子に求めていたとも報じられています。有名だから有名校、という単純な話だけじゃなく、こういう事情も絡んでいるんだなと納得しました。

Sierra Canyon以外にも強豪の私立校はあります。Carlos Boozerの双子の息子Cameron BoozerとCayden Boozerはフロリダのマイアミにある私立カトリック校Christopher Columbus High Schoolに在籍していて、Cameronは2023年・2025年とGatorade全米年間最優秀選手賞を受賞、Duke大学に進学しています。Jason Richardsonの息子たちであるJaseとJaxon Richardsonはフロリダの強豪プレップスクールIMG Academyに在籍していると報じられていますが、こちらもYahoo Sportsのまとめ記事内での言及にとどまり、個別の一次ソースまでは確認できていません。Carmelo Anthonyの息子Kiyan Anthonyは、ニューヨークのChrist the King High Schoolから私立のLong Island Lutheran High Schoolへ転校し、その後は父の母校シラキュース大学に進学しています。

Gianna Bryantの通学校について

Kobe Bryantの次女Gianna Bryant(Gigi)についても触れておきたいのですが、ここは慎重に書きます。確認できているのはニューポートビーチの私立校Harbor Day Schoolに在籍していたという事実で、同校のバスケ部でプレーし生徒会メンバーでもありました。2020年2月には同校がジアナの背番号2を永久欠番にしています。一部ではSierra Canyonとの関連に触れている情報もあるようですが、こちらは確認が取れませんでした。AAUチーム(Mamba Sports Academy)での活動と学校在籍が混同されている可能性もあるので、ここでは在籍が確認できているHarbor Day Schoolの事実だけお伝えしておきます。長女のNatalia Bryantはニューポートコーストの私立校Sage Hill Schoolを2021年に卒業し、その後USCに進学して2025年に卒業しています。

全員が有名校というわけではない

ここまで見ると「やっぱりNBA選手の子どもは有名私立校に行くものなんだな」と思ってしまいそうですが、実際には違う選択をした選手もいます。個人的に一番面白いと思ったのがGilbert Arenasのケースです。元オールスターのArenasは息子Alijah Arenasを、あえて公立のChatsworth Charter High Schoolに通わせています。しかもこの学校、私立強豪校が集まるSierra Canyonのすぐ近くにあるのに、あえて公立を選んでいるんですよね。

Arenas本人はYahoo Sportsの取材で「私立の強豪校だと全員が5つ星評価の選手で、互いに力を出し切ってしまうから本当の意味で試されることがない」という趣旨のことを語っています。公立校だと相手チームの標的にされてダブルチーム、トリプルチームを受け続けることになる、それこそが息子にとって重要な経験になるという考え方だそうです。結果としてAlijahは2023-24シーズンに平均33得点、8.6リバウンド、2.9アシストを記録して247Sports Compositeで2026年クラス全米3位にランクされ、USCに進学しています。強豪校に入れることだけが正解じゃないという、なかなか説得力のある選択だと思います。

もう一つの例がMichael Jordanの息子たちです。長男Jeffrey Jordanはイリノイの私立カトリック校Loyola Academy出身で3年間スターターを務めていますが、次男Marcus Jordanは最初こそ兄と同じLoyola Academyにいたものの、3・4年時にシカゴ市の公立選抜制magnet school、Whitney Young Magnet High Schoolへ転校しています。完全に普通の公立校というわけではなく入試のある選抜制の学校ですが、少なくとも私立の強豪バスケ校ではありません。同じ兄弟でも進路が分かれているのは意外と知られていない話かもしれません。

まとめ

調べてみて分かったのは、NBA選手の子ども全員が有名私立校や強豪プレップスクールに通っているわけではない、ということです。確かにSierra CanyonやChristopher Columbus、IMG Academyのようにバスケの強豪私立校に集中する著名な実例は多くて、セキュリティやメディア対応、同じ境遇の子ども同士のコミュニティといった事情を考えると納得できる部分もあります。ただその一方で、Gilbert Arenasのようにあえて公立校を選んで息子を試練にさらした選手や、Marcus Jordanのように途中で公立の選抜制magnet schoolに移った選手もいるわけで、結局は各家庭の教育方針やバスケに対する考え方次第なんだなと感じました。最初に持っていた「みんな有名校」というイメージは、半分正解で半分は思い込みだったようです。

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