「メンフィスのユニフォームを着ている限り、ずっと言われ続けていた」——ジャ・モラント、ブレイザーズで語った”再出発”

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2026年9月29日、ポートランド・トレイルブレイザーズのメディアデーに、ジャ・モラントが新しいユニフォーム姿で登場しました。6月30日にメンフィス・グリズリーズからトレードされて以来、公の場でまとまって話すのはこれが初めて。「もう振り返らなくていい」——そんな空気が伝わってくる発言が並びました。

「メンフィスにいる限り、ずっと付きまとっていた」

モラントは会見で、グリズリーズ時代について「過去数年間に起きたすべてのことが、自分に付きまとっていた。メンフィスのユニフォームを着ている限り、それはずっと言われ続けていた」と振り返りました。2023年以降、銃を扱う様子を映した動画をめぐって複数回の出場停止処分を受けてきたモラント。ポートランドへの移籍を、そうした評判から距離を置ける「フレッシュスタート」のチャンスだと捉えているようです。

キャリアを振り返ると、2019年ドラフト全体2位でグリズリーズ入りしたモラントは、新人王(2020年)、最優秀成長選手賞(2022年)、オールスター2回選出、オールNBAセカンドチーム(2022年)と、20代前半で十分すぎる実績を積んできた選手です。通算平均は22.4得点、7.4アシスト。それでも直近シーズンはわずか20試合の出場にとどまり、ここ数シーズンは50試合以上プレーできていません。八村塁のクリッパーズ移籍と同じように、環境を変えることでキャリアの流れを変えようとしている選手の一人と言えそうです。

トレードの中身

トレードが成立したのは6月30日。グリズリーズはモラントを放出し、ブレイザーズからジェラミ・グラントとクリス・マレーを獲得しました。グリズリーズとモラントの関係は近年悪化していたと報じられていて、チームとしてもここ3シーズンはプレーオフ初戦を突破できていません。7年間フランチャイズの顔だった26歳のガードを送り出す決断は、両者にとって「これ以上一緒にいても前に進めない」という結論だったのでしょう。

新しいチームメイトの歓迎ムード

メディアデーでは、新しいチームメイトからの評価も伝えられています。ジュルー・ホリデーはモラントについて「速いペースでプレーする選手だが、スピードを変えて周りを関与させることができる」と評価。ロバート・ウィリアムズ3世は「初日からのコミュニケーションと仕事ぶりが素晴らしい。彼はすべてを受け入れている」と歓迎の言葉を口にしていて、チーム内での適応は今のところ順調に進んでいるようです。

迎え入れるブレイザーズの現在地

モラントを迎えるブレイザーズのバックコートは、決して手薄ではありません。アキレス腱のケガから復帰を目指すダミアン・リラードがポートランドに復帰し、ジュルー・ホリデーもベテランとして合流。若手のスクート・ヘンダーソンやシェイドン・シャープもいる、粒ぞろいの布陣です。ただしシャープは2026年のオフシーズンに半月板を断裂し、離脱中(詳しくはこちらの記事で書きました)。新コーチのマイカ・ノリ体制のもと、リラードとモラントがともにスターターとして起用される見方も出ていて、守備面での不安を抱えつつも、得点力では相当なポテンシャルを持つバックコートになりそうです。

まとめ

  • モラントは6月30日のトレード以来、初めて公の場でまとまってメンフィス時代を振り返った
  • 「メンフィスのユニフォームを着ている限り評判が付きまとっていた」とし、移籍を再出発の機会と捉えている
  • 新チームメイトのホリデーやロバート・ウィリアムズ3世からは好意的な評価
  • リラード、ホリデー、ヘンダーソン、シャープ(離脱中)がいるバックコートにモラントが加わる形

個人的には、モラントの言葉から伝わってくる「もう自分から言い訳がましいことは言いたくない」という空気に好感を持ちました。20代前半で新人王からオールスターまで駆け上がった選手が、ここ数年は出場試合数のことばかり話題になっていたわけですからね。ケガなく健康にコートに立ち続けられるかどうかが結局いちばん大事なところですが、ポートランドという新しい景色の中で、あのスピード感あふれるプレーがどこまで戻ってくるのか、素直に楽しみです。

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