2026年9月30日、ユニクロが日本車いすバスケットボール連盟(JWBF)とのパートナーシップ契約締結を発表しました。契約期間は2029年3月31日まで。ユニクロは日本代表チームの公式ユニフォームなどを手がける立場になります。きっかけを作ったのが、車いすテニスのレジェンドでユニクロのグローバルブランドアンバサダーでもある国枝慎吾氏だったというのも、今回のニュースのポイントです。
ユニフォーム・練習着・移動着まで、幅広くサポート
今回の契約で、ユニクロは車いすバスケットボール日本代表のオフィシャルスポンサー兼オフィシャルサプライヤーとなります。対象になるのは男女の日本代表チームだけでなく、U23男子・U25女子という次世代チームも含まれていて、ユニフォームに加えて練習着や移動着まで提供する幅広い内容になっています。トップチームから次の世代まで一貫してサポートする形は、競技の裾野を広げる意味でも大きい取り組みだと感じます。
選手へのヒアリングから生まれた”車いす仕様”のウェア
今回のウェア開発で印象的なのは、実際に選手へのヒアリングを重ねて作られている点です。腕や肩まわりを動かしやすくすることはもちろん、車いすに接触して引っかからないよう、トップスやパンツの裾のスリットをなくすといった工夫が盛り込まれているとのこと。見た目だけでなく、競技特性に合わせて一から設計し直しているところに、本気度がうかがえます。
JWBFの田中晃会長は「競技環境のさらなる充実につながるものと期待しています」とコメント。ファーストリテイリングの柳井康治取締役も「競技や日常生活を快適に支えるウェアを提供してまいります」と述べていて、単発のユニフォーム提供にとどまらず、長期的な関係を見据えているのが伝わってきます。
国枝慎吾氏が懸けた”架け橋”
そして今回のパートナーシップ実現のきっかけになったのが、JWBF理事でユニクロのグローバルブランドアンバサダーも務める国枝慎吾氏です。車いすテニスで四大大会を含む数々のタイトルを獲得し、引退後もユニクロとの関係を続けてきた国枝氏が、同じ車いす競技である車いすバスケットボールとユニクロの間を取り持った形になります。一人のレジェンドの存在が、違う競技同士をつなげてしまうというのは、なんだかいい話だなと自分は思いました。
Bリーグでも新体制「Bプレミア」が開幕するなど、日本のバスケットボール界全体が盛り上がりを見せているタイミングでの発表です。健常者のバスケットボールと車いすバスケットボール、それぞれの注目度が同時に高まっていくことを期待したいです。
こうした用具・ウェア面での支援は、地味に見えて選手の競技生活を長く支える土台になる部分です。企業がトップチームだけでなく次世代の育成世代まで含めて長期で関わる姿勢を示したのは、車いすバスケットボールというスポーツ全体の環境整備という意味でも意義のある一歩だと感じます。
まとめ
- ユニクロと日本車いすバスケットボール連盟が2029年3月31日までのパートナーシップ契約を締結
- 男女代表チームとU23男子・U25女子の次世代チームに、ユニフォーム・練習着・移動着を提供
- 選手へのヒアリングをもとに、腕や肩の動かしやすさ、車いすへの引っかかり防止を追求したウェアを開発
- JWBF理事でユニクロのグローバルブランドアンバサダーでもある国枝慎吾氏が仲介役に
競技用ウェアの進化は、選手のパフォーマンスにも直結する部分です。2029年までの長期パートナーシップが、車いすバスケットボール日本代表の国際舞台での結果にどうつながっていくのか、これからも注目していきたいと思います。

