「歴代で一番3ポイントを決めた選手はステフィン・カリー」——ここまでは、たぶんNBAを見始めて1ヶ月の人でも知っています。では、2位のジェームズ・ハーデンとの差が何本あるか、想像がつくでしょうか。
答えは858本です。2位との差だけで、歴代30位クラスの選手のキャリア総数の半分近くあります。NBA歴代通算3ポイント成功数ランキングを、最新の数字で整理してみます。
NBA歴代通算3ポイント成功数ランキング TOP20
レギュラーシーズン通算の3ポイント成功数、上位20人です。太字が現役選手です。
| 順位 | 選手 | 3P成功数 |
|---|---|---|
| 1 | ステフィン・カリー | 4,248 |
| 2 | ジェームズ・ハーデン | 3,390 |
| 3 | レイ・アレン | 2,973 |
| 4 | クレイ・トンプソン | 2,899 |
| 5 | デイミアン・リラード | 2,804 |
| 6 | レブロン・ジェームズ | 2,636 |
| 7 | レジー・ミラー | 2,560 |
| 8 | カイル・コーバー | 2,450 |
| 9 | ポール・ジョージ | 2,449 |
| 10 | ケビン・デュラント | 2,377 |
| 11 | ビンス・カーター | 2,290 |
| 12 | ジェイソン・テリー | 2,282 |
| 13 | ジャマール・クロフォード | 2,221 |
| 14 | カイル・ラウリー | 2,209 |
| 15 | バディ・ヒールド | 2,201 |
| 16 | CJ・マッカラム | 2,180 |
| 17 | ポール・ピアース | 2,143 |
| 18 | エリック・ゴードン | 2,092 |
| 19 | ティム・ハーダウェイJr. | 2,068 |
| 20 | ジェイソン・キッド | 1,988 |
TOP20のうち12人が現役です。歴代通算リバウンドランキングはTOP20に現役がゼロだったので、まったく逆の表になっています。同じ通算記録でも、時代がどちらに転んだかがはっきり出ます。
3ポイントが導入されたのは1979-80シーズン
前提として、NBAに3ポイントラインが導入されたのは1979-80シーズンからです。しかも当初は1年限りの試験導入という扱いでした。史上初の3ポイントシュートを決めたのは、セルティックスのクリス・フォード。1979年10月12日のことです。
つまりこのランキングは、NBAの歴史全体ではなく「1979年以降」だけの記録です。ウィルトやラッセルの名前が出てこないのは当然で、彼らのキャリアには3ポイントという概念自体がありませんでした。
導入から数十年、3ポイントは「たまに使う飛び道具」から「オフェンスの中心」へ変わりました。その過程はリーグ全体の3P試投数の推移にまとめてありますが、グラフの形を見ると、もはや別の競技だと感じるくらい変わっています。
カリーの4,248本は、どういう積み上げ方をしたのか
カリーが歴代1位になったのは2021年12月14日、通算2,974本目のシュートでレイ・アレンを抜いた瞬間でした。そこから約3年3ヶ月後の2025年3月13日、史上初の通算4,000本に到達しています。
注目したいのは、1位になってからのペースです。歴代1位を獲った時点で2,974本だった選手が、そこから1,000本以上を上積みして現在4,248本。「レイ・アレンの通算記録の約4割を、記録を抜いたあとに追加した」という言い方もできます。
2位ハーデンとの差は858本、3位レイ・アレンとの差は1,275本。この記録は当分動かないと思います。カリー自身のキャリアの終わり方がまだ見えていないので、最終的な数字はさらに伸びる可能性があります。
シーズン記録・1試合記録はどうなっているか
通算だけでなく、単季と単試合の記録も見ておきます。まずは1シーズンの最多成功数です。
| 順位 | 選手 | シーズン | 成功数 |
|---|---|---|---|
| 1 | ステフィン・カリー | 2015-16 | 402 |
| 2 | ジェームズ・ハーデン | 2018-19 | 378 |
| 3 | ステフィン・カリー | 2023-24 | 357 |
| 4 | ステフィン・カリー | 2018-19 | 354 |
| 5 | ステフィン・カリー | 2020-21 | 337 |
| 6 | ステフィン・カリー | 2016-17 | 324 |
| 7 | アンソニー・エドワーズ | 2024-25 | 320 |
| 8 | マリック・ビーズリー | 2024-25 | 319 |
| 9 | ステフィン・カリー | 2024-25 | 311 |
| 10 | クレイ・トンプソン | 2022-23 | 301 |
TOP10のうち6つがカリーです。そして1位の402本は2015-16シーズン、つまり10年以上前の記録が今も破られていません。リーグ全体の3P本数はその後さらに増えたのに、個人のシーズン記録だけ動いていないというのは、あの年のカリーがどれだけ異常だったかという話でもあります。
1試合の最多成功数は、クレイ・トンプソンの14本(2018年10月29日、対ブルズ/52得点)です。この記録はまだ誰にも並ばれていません。13本を記録したのはカリー、リラード、ザック・ラビーンの3人だけです。
次に動きそうなのは3位争い
1位は動きませんが、面白いのは3位です。レイ・アレンの2,973本に対し、4位クレイ・トンプソンが2,899本。差はわずか74本です。
クレイは1シーズンで200本以上決めた年が何度もある選手なので、出場を重ねれば射程圏です。移籍後にどれだけシュートを撃つ役割をもらえるかが、そのまま記録に直結します。
もうひとつ地味に面白いのが6位のレブロン・ジェームズです。3ポイントシューターというイメージの選手ではないのに、2,636本でレジー・ミラーやカイル・コーバーの上にいます。ここでも効いているのは試合数で、歴代通算得点1位という土台の副産物という側面があります。
まとめ
- 歴代1位はステフィン・カリーの4,248本。2位ハーデンとは858本差
- カリーは2021年12月14日にレイ・アレンを抜き、2025年3月13日に史上初の4,000本到達
- 3ポイント導入は1979-80シーズン。史上初の成功はクリス・フォード(1979年10月12日)
- 1シーズン最多はカリーの402本(2015-16)。10年以上破られていない
- 1試合最多はクレイ・トンプソンの14本(2018年10月29日)
- 3位レイ・アレンにクレイが74本差まで接近中
リバウンドの上位が60年動かないのとは対照的に、3ポイントのランキングは毎シーズン普通に順位が入れ替わります。今まさに作られている歴史なので、シーズン中に見返すと数字が変わっているタイプの表です。
通算記録シリーズはほかにもあります。歴代通算リバウンドランキング、歴代トリプルダブル最多ランキングもあわせてどうぞ。

